絶対音感と自閉症の関係性とは!?世界的な有名なサヴァン症候群の人物達も紹介!

今回は絶対音感と自閉症について詳しく解説していきます。

さらに、サヴァン症候群についても紹介していき、世界的に有名な天才サヴァン症候群の人物たちを4名紹介していきます。

天才サヴァン症候群とされている人物は常識では考えられない優れたな能力の持ち主です。

音楽の分野だけでなく絵画や計算、記憶など、分野ごとに活躍されている天才サヴァン症候群のメンバーも紹介していきます。

絶対音感と自閉症の関係について詳しく知りたい場合は、今回の記事を参考にして下さい。

1. 絶対音感と自閉症の音楽能力

自閉症とされている人物の中には、特別トレーニングをしたわけでもないのに、絶対音感を持っている人物も存在します。自閉症と絶対音感の関係性と有能サヴァン症候群と天才サヴァン症候群についても詳しくお伝えしていきます。

1-1. サヴァン症候群とは

サヴァン症候群とは、自閉症などの障害があり、加えて「突き抜けた才能」を持っている状態のことを言います。「突き抜けた才能」というのは他人と比べて優秀だという意味ではなく、一般的にはそれほど突き抜けた才能ではなくても、自分自身の才能レベルから考えると、ある特定の分野のみ突き抜けて高い才能を持っていると判断できる場合は、サヴァン症候群に当てはまります。

1-2. 有能サヴァン症候群

サヴァン症候群は大きく2つに分類されます。1つ目は有能サヴァンと呼ばれるケースです。その人の知的発達レベルよりも高い才能を特定の分野で示します。

1-3. 天才サヴァン症候群

2つ目は天才サヴァン症候群です。先ほどと同じく、何らかの突き抜けた才能がありますが、有能サヴァンとは違い、世界レベルで見ても優秀と言えるほどの高いレベルの才能を持っている人物を天才サヴァン症候群であると言います。このタイプはかなりレアで、世界全体で考えても今までに発見された人数は100人にもいないというデータがあります。

2. 自閉症と音楽能力に関する研究

自閉症であり、天才的な音楽能力を持つ有名人物を2名紹介します。

・1人目の人物:Blind Tom(ブラインド・トム)
Blind Tomは19世紀のアメリカでピアノ演奏家として有名だった人物です。 Tomは1849年に生まれたとされていて、生後間もなく母親と一緒にアメリカに連れてこられ、バージニアの奴隷市場で売りに出されていました。Tomは盲目ということもあり、商品価値はないとされ母親のおまけとしてBethune将軍という人物に買い取られました。

買い取られた後はBethune将軍の自宅で過ごすこととなります。盲目ということもあり、家の中を歩き回る行為は仕方がないとされ、許されていました。Tomは音に非常に敏感で、雨の音や機械の音、特に将軍の娘が弾くピアノの音を熱心に聴いていました。ある日の晩、客間からピアノの音が流れている事に気がついた将軍は確認しに行くと、Tomが流暢にピアノを演奏している姿を発見しました。しかも演奏している曲は将軍の娘が何ヶ月も練習をしてようやく弾けるようになった曲でした。その曲をTomは数回聞いただけで完璧に弾けるようになっていたのです。

将軍はTomの音楽の才能を認め、ピアノの練習を許可しました。その結果、グングン演奏能力を伸ばしていきました。そして、アメリカを巡る演奏会を開催することとなり、Tomと将軍はアメリカ各地で行った1年間の演奏会で当時の価値で換算すると、2億5,000万円を稼いだとされています。

記録によるとTomはどんなに長い曲であっても1〜3回聴けば完ぺきに演奏することができ、即興で様々な演奏方法でピアノを弾くこともできたとされています。当時はまだ、自閉症という概念がありませんでしたが、Tomはときおりパニックになったり、こだわりも目立っていたことから自閉症か非定型な自閉症である可能性が非常に高いと言われています。

・2人目の人物:Derek Paravicini(デレク・パラヴィチーニ)
もう1人の自閉症の人物であるDerek Paravicini(デレク・パラヴィチーニ)は1979年生まれで今年で39歳を迎えます。デレクは未熟児としてこの世に生まれ、未熟児網膜症という症状を患い、視力を失いました。幼い頃から音楽に興味を示し、独学でエレクトーンやピアノを覚えました。

デレクは5歳の時に視覚障害者のための学校へ両親とともに見学にいき、音楽教師のアダム・オッケルフォードと出会います。アダムがピアノ演奏をしていると、デレクは彼を押しのけて見事なピアノ演奏をしました。アダムはデレクに音楽の才能を感じ、ピアノの演奏を教えることとなりました。その結果、わずか9歳でヨーロッパ最大の文化施設であるバービカンホールの舞台に立ち、翌年5月には27時間チャリティー番組に登場しファッツ・ウォーラーのYour Feet’s Too Bigを演奏しました。その後、慈善活動への貢献が評価されたデレクは、当時のウェールズ大公妃ダイアナからBarnardo’s Champion Child Awardという賞を贈られました。

サヴァン症候群については、まだまだ科学的に解明されていない部分も多く、謎に包まれています。
アメリカで起きたある事例によると、当時、企業トレーナーをしていた「デレク・アマート」さんは、浅いプールに頭から飛び込んだ際に深刻な脳しんとうを起こし、片耳が不自由な状態になってしまいました。医者からは後天的なサヴァン症候群であると診断されました。

事故後、デレク・アマートさんは、何故か今まで触ったことが無かったピアノに興味を持ちはじめることとなりました。演奏をするさいに、頭の中で白と黒の小さな点が浮かび上がり、それが音符に置き換えられる感覚があるという発言を遺しています。デレク・アマートさんは、その後企業トレーナーを辞め、作曲や演奏、レコーディングを行う職業に就いたとされています。

このケースの場合は後天性サヴァン症候群とされるケースなので、先天性とはまた違い部分があるのですが、サヴァン症候群と音楽には、何か関係性があることは確実に言えるのではないでしょうか。
・参照元:日本経済新聞 ある日「天才」が目覚める 脳が秘める無限の可能性

2-1. 音楽以外の能力で有名な人物

・1人目の人物:Kim Peek(キム・ピーク)
1人目の人物はKim Peek(キム・ピーク)という人物です。アカデミー賞を受賞した「レインマン」という映画のレイモンド・バビットのモデルとなった人物です。この映画を観て自閉症を知った方も多いのでは無いでしょうか?キムは過去に読んだ大量の本の内容を正確に覚えているという驚異的な記憶力があります。このようにサヴァン症候群の人物は記憶や音楽、芸術、計算などに関する分野で優れた能力を開花させていることが多く、現在も研究が進められています。

・2人目の人物:Daniel Paul Tammet(ダニエル・ポール・タメット)
2人目の人物はDaniel Paul Tammet(ダニエル・ポール・タメット)という人物です。彼は驚異的な暗算や暗記能力の持ち主で有名です。5時間9分という時間かけて、2,000以上ものケタ数の円周率を暗唱しました。本人曰く、円周率をただの数字の羅列として覚えているのではなく、数字を見たときに頭の中に思い浮かぶそれぞれの形や質感の違いによって数字を覚えていると語っています。

3. 自閉症と絶対音感や音楽能力との関係まとめ

自閉症の中には稀ではありますが、天才サヴァン症候群に当てはまる人物が存在します。彼らは特定の分野において一般では考えられないほどのずば抜けた才能を持っています。

現在確認されている天才サヴァン症候群の中には、驚くほどリアルな動物の彫刻を作る人物、精巧な船の木彫りを作る人物、過去または未来40000年間のあらゆる曜日を答えることができる人物、楽譜を見ずに天才的なピアノ演奏をする人物、母国語でない言語の会話を聞いただけで正確に再現する人物、写真と見間違えるような精度の高い絵を描く人物など、普通では考えられないことを平然とやってしまうことができます。サヴァン症候群がどのようにして起こりうるのかは未だに研究が続けられており、少しずつ解明されていくでしょう。

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MUSIC PLANETブログ運営管理者 佐藤卓哉

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