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あの有名アイドルの仕掛け人”FKD”こと福田幹大が語る、ミュージックプラネットの価値

プロデューサーとして、ミュージックプラネットの参加アーティストと関わってきた”FKD”こと福田幹大さん。福田さんの音楽の原点から今までのキャリア、ミュージックプラネットに対しての想いをお話頂きました。

福田幹大さん(FKD)

1981年 香川県高松市出身。音楽プロデューサー、音楽ディレクター、福田うまる名義で作詞、作曲、編曲を行う。
ももいろクローバー(現在、ももいろクローバーZ)、ぱすぽ☆、吉川友、Doll☆Elements、sendai☆syrup、ZYUN.、Trefle、EMERGENCY、デジモンアドベンチャーtri.シリーズ、ReVdol!を過去に担当。
2022年よりミュージックプラネットにプロデューサーとして参画している。

福田さんの音楽の原点とキャリア

ー今日はよろしくお願いします。はじめに音楽との出会いについて教えてください!

音楽に出会う前は野球少年でした。ポジションは一度も切られたことがない代打の切り札(笑)「才能ないな〜」って思いながらも野球が好きだったので高校までは続けました。本格的に音楽を始めたのは大学からです。隣の席だった女の子と一緒にサークルの見学をして回ったのですが、ジャズのビックバンサークルを見てその子が「ピアノ弾ける子ってかっこいいよね!」って言ったんです。その子のことを可愛いなと思ってたのでやる気になっちゃって(笑)
そうしたらそのサークルが毎日8時間も練習するような強豪チームでね。それだけ練習していたら嫌でも上手くなりますよ。上達するにつれて友人からシンセサイザーを弾いてほしいと頼まれるようになり、地下アイドルのバッグで演奏し始めるようになりました。

ー大学時代の一目惚れ(?)が音楽を始めるきっかけだったんですね!音楽のキャリアはどのようにスタートしたのですか?

実は大学卒業のタイミングでは音楽とは全然関係のないIT企業に就職しました。法人営業を担当して1年経つ頃でしょうか、横浜アリーナで開催された社内イベントの余興で同期とバンドを組むことになったんです。社歌を演奏したんですがそれが楽しくて楽しくて。次の日には「仕事やめよ」と思い退職して音楽のプロの道へと進み始めました。
とはいえ、いきなり音楽のプロとして活躍できるわけじゃありません。はじめは秋葉原でフリーペーパーの取材をしたり、アイドルのバックで演奏したり、ガムシャラに仕事する毎日でした。そんなある日、とある音楽業界の方に出会ったんです。「秋葉原のこと詳しいでしょ?プロモーション手伝ってみない?」と声をかけてもらい、それが小室哲哉さんのプロモーションでした。そこから秋葉原を中心に芸能プロモーションに関わるようになり、それがきっかけでアイドルに携わるようになりまして、芸能マネージメントの基礎を2年くらい学びました。今ほど地下アイドルが一般的じゃない時代でしたが、少しずつ秋葉原に「地下アイドルという文化があるらしい」と知れ渡るようになって。そこから色々なアイドルを担当させていただいて、A&Rディレクターとしての基礎を5年ほど、アニメを5年ほど学んでから、最後はIT企業に転職しました。その当時、30代のレコード会社の社員がIT企業に転職するっていう流行りがあったんですよね(笑)そこでVtuberのプロモーションを5年ほどやって、IT企業でも音楽関係のお仕事をやらせてもらいました。

コロナをきっかけに出会ったミュージックプラネット

ー音楽のキャリアは秋葉原からスタートしたんですね!ミュージックプラネットに参画したきっかけはどのようなものでしょうか?

コロナで2カ月仕事がなくなってしまい、音楽や仕事について考え始めた、というのがきっかけでした。「この先どうなるの?」という不安が漠然とあったんですよね。そのころ、音楽の取り組み方もどんどん変わってきて、世の中から「国民的ヒット曲」というものがなくなったんです。10年前はその年に流行った代表曲が10曲くらいありましたが、今ではそのような曲がなくなりこんなに多様になってきて、音楽に対しての向き合い方が変わってきています。
そんな中、たまたまミュージックプラネット(株式会社アプラ)の社長の新妻と会って新しい音楽の価値観に触れ、「こんな考え方があるんだ…」と衝撃を受けました。「売れる」っていう定義がなくなってきている中で、「上手くなきゃいけない」「売れなきゃいけない」に挑戦することやマネタイズする意味ってなくなってきているのでは?と。それより自分の想いを、それがたとえ一人の特別な人でも、誰かに対して届けるための音楽が世の中にあってもいいし、それをやりたい人も届けたい相手もたくさんいると信じている、という話を聞いて「やってみたい」と思い、ミュージックプラネットへ関わり始めました。

ーミュージックプラネットの価値観に共感されたんですね!実際にミュージックプラネットに関わり始めてどうでしたか?

新妻の話を聞いていたとき、「自分の想いを音楽で届けたい人ってそんなにいるの?」と半信半疑だったところがあるんです(笑)頭では理解していましたが、実際にアーティストの想いに触れた訳ではなかったので腹落ちはしていなくて。そこで一番最初に行ったのが、ミュージックプラネットに参加しているアーティストの100人インタビューだったんです。そこでお客さんの本当の想いを聞いたときに、色々な想いがポンポン出てくるんですよね。旦那さんからミュージックプラネットをプレゼントされた方や、ギターがきっかけで音楽にハマり今ではライブに出ている60歳の方など。「本当にこんなにいるんだ…」って目から鱗でした。こうやってアーティストの皆さんからお話を聞くと、腹落ちするようになりました。
そこには、楽曲が良いか悪いか、好きかどうか、はどちらでも良くて、その方の想いがきちんと込められて届けば、音楽は成り立ちます。
今年2月にZepp Hanedaで行われたライブイベントにも携わりましたが、ミュージックプラネットのアーティストが出演している姿を見て、感動したというより色々な方に感謝しました。ミュージックプラネットってこんなすごいことやってるんだと改めて感じましたね。

ー実際にミュージックプラネットのアーティスト達の想いに触れてきたんですね!今までのキャリアで携わってきた「ビジネスとしての音楽」との違いはどうですか?

メジャーレコード会社での音楽とはまったく別モノだと思ってます。15年くらいプロの世界でやってきた時に、いざ自分が作ってきた音楽について考えると、音楽に込められている想いは僕の想いではないんですよね。でもミュージックプラネットは、自分の想いを発信していて想いが込められています。それを客観視した時にたくさんの人にウケるかというとそうじゃなかったりすると思うんです。だからこそ、そもそもの価値観が全然違うと思います。

ミュージックプラネットの価値

ー音楽における新しい価値観なんですね!では、福田さんが考えるミュージックプラネットの価値は何だと思いますか?

小説家になりたいと思っている人の中で、小説を書き出して最後まで書き上げる人って1%くらいしかいないんです。ミュージックプラネットって音楽をやりたいと思っている人の中で、絶対にその1%になれるんです。自分の好きなジャンルだったらお金出してでもやってみたい事って絶対あると思うんですが、音楽に特化したものはここ以外ぼくは知りません。

ー率直なご意見を伺いたいです。プロから見てミュージックプラネットの費用についてどう思いますか?

費用以上の価値があると思います。「費用が高くない?」という意見を耳にすることがありますが、そりゃクラウドソーシングとかで楽曲制作・レコーディング…と個別に依頼して進めたら多少は安く済みますからね。でもそこには全部ストーリーがあって、全体をプロデュースする必要があるっていうのが前提としてあります。できる人はもうすでにやっていると思うんです。
例えば、すごく美味しい料理を食べたとき、料理人の方に「材料だけあれば自分でも全部作れるじゃん!」と言っているのと同じ。材料費は安いけど、どう火を入れて食材の良さを引き出して調理するかがプロの仕事ですよね。
僕がミュージックプラネットのアーティストに楽曲を作るときは、プロの現場でやってきた時と同じやり方で楽曲も制作していますから、「クラウドソーシングで作った方が安いよ」と言うこと自体がナンセンスかなと思ってしまいます。そうやって俯瞰して考えると、比べるのはナンセンスだとすら思いますね。

ー料理の例えがとても分かりやすいですし納得です。ミュージックプラネットのアーティストと関わってきた中で、特に印象に残っている方はいますか

会社の社長さんでとにかくギターを弾いて歌うことが好きな方。だけどどうやって活動したらいいか分からない中でミュージックプラネットにご参加いただきました。実際に自分の曲を作りライブに出る経験をして「こうやって活動していけばいいんだ」とミュージックプラネットを通して知り、それから外のライブにも出られるようになり積極的に活動されてます。
お仕事の合間はずっとギターを弾いているらしいです(笑)本当に楽しそうにギター弾いて歌っていて、「死ぬまで飽きない趣味」とはっきり言われたんです。そんな趣味がみんなあるわけではないし、それってすごく幸せな方だなって思いました。しかもミュージックプラネットがきっかけなんて本当に嬉しいですよね。

アーティストの想いをカタチにしたい

ーすごい素敵な生き方ですね!そんなアーティスト達と関わっている福田さんがミュージックプラネットを通して叶えたいことはありますか?

誰かの想いが誰かに届けばいいなと常に思ってます。音楽をやりたいって想いがない方は誰一人いなくて、やっぱり何らかの想いがあります。なかなか言語化できない方が多いので、僕がアーティストの想いをカタチにしていきたいです。
アーティストの皆さんは十人十色の届けたい想いがあるので、一つずつでも叶えられれば世の中ハッピーになるかなと思ってます。

これから参加される方へのメッセージ

ーでは最後に、ミュージックプラネットにこれから参加される方へのメッセージを頂けますでしょうか?

音楽はその気になれば誰でもできますが、その方法論やはじめの一歩を踏み出すことがなかなかできないと思ってます。もし一歩踏み出してくれればやり方はいくらでも教えますし、いくらでもバックアップしますので、ほんの少しでも想いがあれば安心して飛び込んできてほしいと思います!