ブログトップへ

ヘッドボイスとは?声の出し方や他の発声との違いを解説

歌っているときに「高音が思うように出せない……」と悩んだことはありませんか。印象的な高音を出すにはヘッドボイスを身につけることが大切です。

そこでこの記事では、ヘッドボイスの基礎知識や音の出し方について分かりやすく解説します。プロのボーカリストを目指している方や歌がうまくなりたいという方は、ヘッドボイスを習得してレベルアップにつなげましょう。後半ではオーディション情報も紹介します。

ヘッドボイスとは?

日本では、ヘッドボイスのことを「頭声」(とうせい)ともいいます。イタリア語で頭の声を意味するvoce di testa(ヴォーチェ・ディ・テスタ)という言葉が由来です。

ヘッドボイスは、頭に響かせるようなイメージで発声します。高音でありながら力強い印象の声が特徴といえるでしょう。ここでは、ヘッドボイスの特徴や発声の仕組みについて解説します。ヘッドボイスの基礎知識を理解して応用できるようにしましょう。

裏声のひとつで「芯のある高音」

ヘッドボイスは、オペラ歌手やクラシックのソプラノ歌手が活用する発声法です。裏声のひとつですが、「柔らかで包容力のある声」と表現できます。

きれいな芯のある高音で歌うためには、正しいヘッドボイスの出し方を身につけることが必要です。裏声を無理に出そうとして、喉の部分がヒリヒリしたり熱くなったりしたことはないでしょうか。無理のある発声は、喉を傷める原因です。

ヘッドボイスをマスターすることで、喉に負担をかけることなく音域を広げられます。楽曲のレパートリーも増やせるでしょう。

ヘッドボイスの特徴

人は声帯を震わせることで声を出しますが、ヘッドボイスでは声帯の1/3ほどしか使いません。声帯は閉じている状態に近いといえるでしょう。結果、空気が漏れずに安定した芯のある高音になります。

また、歌うときは「喉を使って声を出している」というイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、ヘッドボイスの場合は他の裏声と同様に喉を開いて発声することがポイントです。このことで、高音がより美しく響くようになります。

発声の仕組み

ヘッドボイスをマスターするために、発声の仕組みを理解しましょう。声を出すには、肺から空気を送り込むことが必要です。空気が声道を通過すると普段は開いた状態の声帯が閉じて、息を吐くことで振動し声が出ます。声帯の振動を意識することが、きれいな声を出すための鍵になるでしょう。振動数は声帯が伸びるほど多くなり、高音になります。

ヘッドボイスは声帯の大部分が閉じ、縦に伸びた状態です。従って振動数は多くなり、ヘッドボイスの特徴である「芯のある高音」となります。

ヘッドボイスと他の裏声はどう違うの?

裏声には発声方法によって3種類に分けられます。裏声をマスターすることで、キーの高い曲でも喉の負担を軽減して歌えるようになるでしょう。また、裏声を使い分けることで表現の幅も広がります。ここでは、ヘッドボイスと他の裏声の違いについて解説します。それぞれの特徴や仕組みについてポイントを押さえましょう。

裏声は主に3種類

裏声は「ファルセット」「ヘッドボイス」「ミックスボイス」の3種類です。息漏れの量によって使い方も呼び名も変わります。

裏声の名称

息漏れの量

ファルセット 多い
ヘッドボイス 少ない
ミックスボイス 少ない

息漏れは声帯の閉じ方に関係します。息漏れの量の違いによって、声のトーンが異なることもポイントです。息漏れの量が多いときは細く繊細で、少ないときは強い声になることを認識しておきましょう。

ファルセットの特徴

ファルセットは、イタリア語のfalsettoから取られた名称です。もともとの語源には「偽り」といった意味があります。

ファルセットの特徴は「透明感のある声」です。息を漏らしながら声を出すため、聞き手は柔らかな印象を受けます。ファルセットは、バラードなどの感情的な曲を歌うときに適しているでしょう。楽曲を効果的に演出するため、あえてアップテンポの曲でも取り入れることもあります。

ミックスボイスの特徴

「地声と裏声の中間、または融合したような芯のある高音」がミックスボイスの特徴でしょう。語源はフランス語のvoix mixte(ヴォワ・ミクスト)です。日本では混声と訳されることもあります。

ミックスボイスは声帯が閉じた状態の地声に対し、一部を閉じることで高音を出す仕組みです。声帯をコントロールすることで、高音でも力のある声になります。使いこなせるようになると1曲の中で地声と裏声の移行がスムーズにできるようになるでしょう。

ヘッドボイスの出し方


身体のバランスや声の出し方について具体的なイメージを持つことは、ヘッドボイスを出す上で重要です。ここからは、ヘッドボイスを出す際のポイントを3つに分けて紹介します。安定した高音を出すために、まず、おなかや足元といった下半身の姿勢や力の入れ具合を意識しましょう。

おなかで身体を支える

ヘッドボイスを出すときは、おなかで身体を支えることが必要です。体の軸が安定することで肺に空気が送り込みやすくなり、発声しやすくなるからです。

ポジションを作るときには、体の中心にある丹田(たんでん)という場所を意識します。丹田を軸に姿勢を整えるイメージです。どこにあるのか分からない場合には、指で場所を確認しましょう。おへそから指2本~3本分下にあります。

声を出すときは、丹田に空気をためて吐ききることが大切です。最初のうちは、正しい姿勢や発声方法を体で覚えるため、丹田の部分を触りながらのトレーニングをおすすめします。

足を肩幅に開く

丹田を意識した後は、以下の順でさらに姿勢を整えましょう。姿勢が崩れると余分な力が入り、おなかから空気を送りにくくなります。できれば鏡を見て正しい姿勢を確認しましょう。

1. 足を肩幅まで広げる
足を閉じると身体のバランスが崩れ、おなかから声を出しにくくなります。

2. 肩の力を抜いて立つ
リラックスして立てているかチェックしましょう。ため息をつくと、ほどよく力が抜けるといわれています。

3. 下半身の重心を整える
膝を軽く落として内側に向けるのが理想です。膝に力が入りすぎると、重心が落ち身体が固くなってしまいます。

約2メートル前に声を届けるイメージ

肩幅の広さに足を開き、おなかで身体を支えるように姿勢を整えた後は実際に発声してみましょう。発声するときには、約2メートル先に声を届けるように意識します。このときに、力を入れ過ぎないことがポイントです。あくまで声を前に(遠くに)出すイメージで発声します。

また、舌の位置にも注意しましょう。舌に力を入れ過ぎると喉の空間が狭まり、声を前に出すのが難しくなります。発声の際は「ミ」や「ファ」の音階がおすすめです。喉に負荷がかかっていないか、無理のない状態から徐々に音程を上げて感覚をチェックしましょう。

ヘッドボイスを上達させるには?トレーニング方法を紹介!

ここからは、ヘッドボイスを上達させるためのトレーニング方法を3つ紹介します。声帯の閉じ方やロングトーンでの練習、母音を使うなど具体的な方法が詳しく分かるでしょう。最初のうちはきれいな声を出せないこともあります。焦らずに正しいトレーニングを重ねることは、理想的なヘッドボイスに近づく第一歩です。

声帯を閉じて「頭から声を出す」

声帯は閉じた状態にします。「声帯を閉じる・開く」という感覚をつかむために、息を吸った後一度息を止めましょう。このとき声帯は閉じています。再び声を出そうとしたときに感じる喉の開放感が、声帯が開いた状態です。

声帯が閉じた状態では、いわゆる「喉仏」を触るとわずかに動いています。このことでも声帯の変化を確認できるでしょう。また、声を出すときは、頭のてっぺんから前方に大きなアーチを描くイメージを持つことも大切です。

ロングトーンで音階を練習する

ヘッドボイスを出すために、ロングトーンで音階を練習することも有効といえます。ここでいうロングトーンとは、同じ高さの音をできる限り長く出し続ける発声方法のことです。

まず、足元や丹田の位置を意識して正しい姿勢を保ちます。おなかを使って同じ息の量で30秒以上のロングトーンができるようになるのが理想です。慣れてきたら、ヘッドボイスとロングトーンでの音階練習へと発展させましょう。

母音を使う

母音を使って発声練習をすることも、ヘッドボイスの習得に有効です。「ア」「エ」「オ」の音は喉が開きやすいため、他の音よりも楽に出せるといわれています。慣れてきたら、喉が開きにくく出しづらいとされる「イ」や「ウ」の音でも挑戦しましょう。

母音だけでなく他の音でもトレーニングすることで、ヘッドボイスを出すコツをつかめるかもしれません。特に、「ギ」や「ム」の音は出しづらい音とされており、継続したトレーニングをおすすめします。

気軽に応募できる!MUSIC PLANETの完全遠隔オーディション

ヘッドボイスが出せるようになった後は、「ボーカリストとしてできるだけ多くの人に歌声を届けたい」と考える方もいるでしょう。

「MUSIC PLANET」では、歌手としてアーティスト活動をしたいという方を応援する「自宅deかんたん!!歌手デビューオーディション2020」を開催しています。今までのオーディションとは異なり、歌声を録音して音声データをオーディション事務局に送るだけです。会場に行く必要がないため、お仕事や学業に忙しい方でも気軽に参加できます。

合格者はプロクリエイターによる楽曲提供やボイストレーニングなど、魅力的なサポートが受けられることもポイントです。歌手としての第一歩を踏み出すために、ぜひ挑戦してください。

まとめ

裏声のひとつであるヘッドボイスは、芯のある高音が特徴です。正しい姿勢と発声方法を意識してトレーニングを続ければ、音域が広がりレパートリーが増えていくでしょう。

「MUSIC PLANET」は、業界初の完全遠隔オーディションを開催しています。スマホの録音データでも参加できる手軽さが魅力です。オーディションは24時間受け付けていますので、練習の成果を試してみてはいかがでしょうか。ボーカリストを目指している方、歌うことが好きな方はぜひ「MUSIC PLANET」のオーディションにご応募ください。