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ミックスボイスを出すための裏声アプローチとは?習得の手順&おすすめ練習曲

ミックスボイスを習得するための近道は「裏声アプローチ」を極めることです。この言葉はどこかで聞いたことがあるけれど、どんな意味なのかはわからないという方は少なくないのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ミックスボイスのアプローチ方法のひとつである裏声アプローチとは何なのか、習得法や意識すべきポイントをご紹介します。「ロビンソン」など上達しやすい練習曲も掲載しますので、ぜひステップアップに役立ててください。

ミックスボイスのアプローチ方法は2種類

地声と裏声の中間にある声のことを「ミックスボイス」といいます。この技を活用することで地声を裏声のように使いながら、独特の発声で高音を響かせることができます。

この練習法には「地声アプローチ」と「裏声アプローチ」の2種類があります。まずはそれぞれのアプローチの仕方について、トレーニング方法をご紹介します。

地声アプローチ

地声アプローチは、声帯伸展を利用して地声を出して習得するものです。強いミックスボイスを出せない弱点がある方や、コーディネートファルセット専門になってしまう、という方に向いているアプローチ方法になります。

具体的なトレーニング方法としては、発声によって顔周りや横隔膜の筋肉を鍛えるなどの手法が用いられます。この部分を反復のレッスンで鍛えられれば、声に力強さが増し、喚声点以上の音域を出しやすくなるのです。

裏声アプローチ

裏声アプローチは、ミックスボイスの低音を発声することによって、喚声点を滑らかに行き来するために行う習得法です。地声アプローチと比較すれば喉への負担が少なく、若干ではありますが習得に向けた難易度が下がります。

これは、18世紀にイタリアで誕生した「ベルカント唱法」をもとにしたアプローチになります。ベルカント唱法は、作曲家のロッシーニが女性声・男性声の両方を出せるように開発したものであり、この理論をミックスボイスで応用しているのが裏声アプローチです。

裏声アプローチのミックスボイス習得法

裏声アプローチを活用したミックスボイスの習得法を解説します。以下で紹介する3つのポイントを押さえてからトレーニングに入りますと、短期間で正確に習得することが可能です。

力強さをキープしたまま高音を出すミックスボイスは、男女ともに習得する価値があります。喉の負担を軽減できることもメリットですので、ボイトレメニューに加えてみましょう。

【1】ヘッドボイスを練習する

ヘッドボイスはオペラ歌手も多用する高音の発声法で、声帯の約1/3だけを使うことが特徴的です。発声中は喉を開きますので、ミックスボイスとの相性がいい練習法になります。通常の裏声と混同されることもありますが、息漏れしないという違いがあります。

ヘッドボイスは口を閉じた状態にして、上顎と下顎をしっかりと合わせます。そのまま裏声を出し、鼻を経由させて、頭の方向に向けて響かせるようにすると出せます。上達するに連れて、声量をより強めることも可能です。

ベースとなるのは通常の裏声ですので、まずは裏声を自在に操るトレーニングが上達の近道です。息漏れしてしまった場合もヘッドボイスにはなりませんので、喉を閉じる練習を重ねることもポイントになります。

【2】ハミングを練習する

ハミングとは口を閉じたまま歌うことを意味しており、鼻歌と呼ばれることもあります。お腹から出した声を口から漏らさず閉じ込めて、鼻から抜くようなイメージの歌い方がハミングです。

この状態で発声しますと、響きが鼻や唇に集まるような感覚をつかめるはずです。この状態のことを「鼻腔共鳴」と呼びます。鼻や唇に軽く触れてみて、少し揺れるような感触があれば正確にハミングができています。

ハミングをトレーニングに生かす際は、腹式呼吸を強くイメージしましょう。お腹から出した声を頭のてっぺんに向けるようにして発声することで感覚をつかめます。腹式呼吸からの発生は声帯に負担をかけない発声法ですので、毎日のレッスンにもおすすめです。

【3】ブリッジ(喚声点)を見つける

地声からミックスボイスに切り替える際に経由するのがブリッジです。日本では「喚声点」と呼ばれることもあり、スムーズに切り替えを行うための基盤として重要なポイントになります。日本人のみならず、世界中の歌手が切り替えの練習に励んでいます。

ブリッジを見つけることによって、自分の声がどこで裏返るのかがわかります。まずは低音で声を出して、少しずつ高音に切り替えて、声が裏返る場所を見つけましょう。ミックスボイスを出すためには、ブリッジをコントロールすることが必要です。

地声は閉鎖筋から出していますが、裏声は輪状甲状筋から出すことになります。これをバランスよく使うことで、地声と裏声をあわせ持つミックスボイスを操れるようになるのです。発声方法の違いを区分けするために、まずは喚声点を見つけましょう。

裏声アプローチで意識すべき3つのポイント

闇雲に裏声アプローチでミックスボイスを練習しているだけでは、上達はむしろ遠のいてしまいます。正しい練習ができなければ喉を痛めてしまう可能性もあるため要注意です。

練習する際に意識すべき3つのポイントをまとめてみました。これから紹介する点にはとくに気を付けてボイトレを行い、効率よくミックスボイスを習得しましょう。

鼻腔共鳴を行う

鼻腔共鳴は低音と高音のどちらでも響くという特徴があります。ミックスボイスは、どの音に対しても同じような、安定した歌声を出すための発声法です。高音では響きにくくなる胸腔と比べて、鼻腔共鳴を優先すべきなのは明らかです。

鼻腔共鳴の効率的な練習法は、先ほども紹介した「ハミング」です。口を閉じたままお腹から声を出して、鼻から音を抜くように鼻歌を歌いましょう。慣れてきたら、裏声のままハミングするなど応用にもチャレンジしましょう。

喉をしっかり開く

喉をしっかりと開きますと、その分だけ吐き出せる息の量が増えます。お腹から声を出すため喉を酷使することがなく、なおかつ安定した声量を確保できる一石二鳥の方法として、喉を開くことは大変重要です。

舌を下の歯に付けたような状態で大きく口を開けると喉を開いた状態になります。あくびをするようなつもりで行うといいでしょう。あくびをするときの喉の動きを鏡で確認して、その感覚を残したまま歌う練習をすることがおすすめです。

声帯封鎖を行う

声帯封鎖とは、名前のとおり声帯を閉じた状態で発声する動作です。声帯が閉じれば、声を出しても喉が疲れにくくなり、芯のある強い声を出しやすくなります。さらに吐き出す息が声帯を震わせやすくなり、大きくてとおりやすい声を出せるようにもなります。

声帯を閉じるためには、まず息だけを短く何度か吐き出します。続いて息に少しだけ声を混ぜ、最後に「あー」と息が混ぜずに発声します。喉を揺らすような感覚があれば、それが声帯封鎖ができている証拠ですので、この感覚を記憶に留めましょう。

ミックスボイス習得におすすめの練習曲

ミックスボイスの練習は地道ですし、しかも長い時間を要するものです。モチベーションを保って練習に生かすためにも、楽しく練習する方法も知っておきましょう。

これから紹介する4つの曲は、ミックスボイスの練習になるものばかりです。これらの曲を歌い込むことでもイメージを具現化しやすく、感覚を自然と身に付けられます。

平原綾香「Jupiter」

ホルストの「木星」を原曲にしており、曲調がシンプルで覚えやすいことが特徴です。同じ音程が繰り返されるため、歌いながら反復練習ができる点がおすすめになります。

彼女の歌い方を見ればわかるように、女性が低音の発生を学ぶ際にも有効です。同じメロディでも高音と低音が混ざりますので、総合力を鍛えられる一曲として価値があります。

スピッツ「ロビンソン」

柔らかめの高音を出すためのトレーニングに向くのが「ロビンソン」です。サビの部分で一気に高音へと切り替わるため、感覚をつかみやすくなります。

この曲は喉を使っているだけではごまかせないほど高音が続きますので、腹式呼吸と鼻腔共鳴をしなければ歌い切りません。トータルのバランスが良く、感覚を養うために向いた一曲です。

MISIA「逢いたくて今」

日本人のアーティストとして、ミックスボイスを多用した初の女性がMISIAさんです。代表曲のひとつである「逢いたくて今」も、彼女の魅力である力強さが存分に生かされています。

低音部分に特徴があるため、力み過ぎないようにお腹に力を入れて歌うことを意識しましょう。喉を開かなければ歌いにくい曲ですので、上手にできているかを確認できます。

スキマスイッチ「奏」

ゆっくりしたテンポの曲は練習に向いています。「奏」はまさにそのパターンの曲であり、大橋卓弥さんの少し女性的ながらパワフルな歌声も非常に勉強になります。

曲の後半部分は高音が持続しますので、ミックスボイスを多用しながら息継ぎをする練習に活用できる曲です。歌詞の文字数も多く、内容の濃い練習ができる点が特徴と言えます。

ミックスボイスを習得してオーディションにチャレンジ!

ミックスボイスを習得すれば、歌える曲の数が増え、スキルも大幅に上がります。ある程度の自信を持つことができたら、第三者から歌手としてどのように評価されるのかを気にしてみましょう。そのためにはオーディションへの参加がおすすめです。

MUSIC PLANETでは、自宅から応募できる完全遠隔オーディションを実施しています。歌声を録音したファイルを送信してオーディションにエントリーするだけですので、はじめての方でも安心です。納得のいくまで録り直して、自信のある歌声を送信しましょう。

オーディション合格者は、プロデューサーと個人面談を行った上でオリジナル楽曲制作などの特典を得られます。プロのマンツーマンレッスンによるボイストレーニングもあり、ミックスボイス以外のテクニックも効率よく学べます。

まとめ

ミックスボイスには地声アプローチと裏声アプローチの2種類があります。裏声アプローチにはヘッドボイスやハミング、ブリッジを意識した練習法が有効で、鼻腔共鳴や声帯封鎖などの技術を活用することも上達への近道です。

ミックスボイスに自信を持てたら、MUSIC PLANETのオーディションに参加してみませんか。合格者にはオリジナル楽曲の提供やマンツーマンのレッスンなどの特典があり、現在の立ち位置を見極められる上、さらなる成長につながります。