
ロングトーンを安定させるならミックスボイスを習得しよう!
サビの部分をたっぷりと歌い上げる歌手は、聞き手の心を強く引き付けます。そこで必要になるのがロングトーンというテクニックです。しかし、練習しているのになかなかロングトーンが安定しないと感じる方もいるのではないでしょうか。
意外に思われるかもしれませんが、ミックスボイスを習得することはロングトーン上達への近道です。そこでこの記事では、ロングトーン習得の基本とミックスボイスとの関係をご紹介します。
ロングトーンのやり方やミックスボイスとの共通点が分かれば、ロングトーンを効率よく安定させられるでしょう。
ロングトーンは歌に欠かせないテクニックです。曲調や曲のメッセージに合わせて上手に使えば、より魅力的な歌声になります。
ロングトーンが特に必要とされるのはサビの部分です。サビの部分は音程が高いものも多いため、高音域でのロングトーンができなければ歌いにくいでしょう。まずは、ロングトーンの基本情報を整理していきます。
ロングトーンで重要なのは基本の呼吸法と発声法です。この基本ができないまま音を伸ばす練習をしても、歌声を安定させることは難しいといえます。
ロングトーンを習得する最初のステップとして、腹式呼吸を身に付けましょう。その後、発声の基礎練習を行い、それらを組み合わせていきます。どの練習を行う場合にも、正しい姿勢と体全体のリラックスを心がけましょう。
ロングトーンはたくさんの息を吸い、吐く息の量をコントロールしながら発声するテクニックです。このプロセスを意識していれば、効率良くロングトーンを習得できます。
なかなか上達しないという場合には、このプロセスにきちんと乗れているかを確認することが重要です。ここでは、ロングトーンの進歩を妨げる原因と改善するためのポイントを3つのプロセスに分けてご紹介します。
ミックスボイスとは、地声の響きで高音域を発声するテクニックです。裏声を使わずに高い音程を歌い上げられるため、サビの部分でよく使われます。柔らかくのびやかな声質が特徴です。
ロングトーンの練習とともにミックスボイスの練習も行えば、より効果的に呼吸法と発声法をつなげていけるでしょう。ここではミックスボイスの仕組みと練習方法を整理します。
ロングトーンのトレーニングもミックスボイスのトレーニングも、どちらもやっているのになかなか息が続かないという場合にはどうすればよいのでしょうか。
ロングトーンとミックスボイスの基本は、呼吸法と発声法をバランス良くつなげていくことです。呼吸法か発声法、どちらかのやり方が間違っている場合には、つながりにくいでしょう。もう一度基本に立ち返り、呼吸法と発声法のやり方を吟味してみることをおすすめします。
ロングトーンを安定させるためには、呼吸法と発声法をしっかりと身に付けることが大前提です。共通点の多いミックスボイスの練習がロングトーン習得にも役立ちます。
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「歌が好き」という気持ちがあるからこそ、ロングトーンの地味なトレーニングを続けてきたのではないでしょうか。MUSIC PLANETはその気持ちをしっかりサポートします。
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ロングトーンとは?
ロングトーンとは、ひとつの音を同じ音量・音程でキープするテクニックのことです。ロングトーンを習得していなければ、サビの部分をたっぷりと歌い上げることができません。 音量・音程を安定させるのは息の量です。息の量をきちんとコントロールできなければ声がとぎれとぎれになったり、音程がぶれたりします。 息の量とともに声帯のコントロールも不可欠です。「呼吸法と発声法の両方をバランス良く鍛える先にロングトーン習得はある」といってよいでしょう。ロングトーンの魅力
ロングトーンで音量や音程を安定させられれば、のびやかで広がりのある歌声になります。聞き手にとっても心地良く、曲の美しさをより深く伝えることになるでしょう。 一般的な曲は、サビの部分に音程や音量の最高潮が来るように作曲されています。大切な部分で音程がぶれたり声が震えたりすると、聞き手はがっかりしてしまうでしょう。逆にそこさえうまく歌えれば、他のミスを帳消しにするくらいのパワーがあるともいえます。ロングトーンの注意点
上手に歌を歌ううえでロングトーンは必須です。しかし、これはひとつのテクニックですので、使うシーンを選ぶ必要があります。 音は「伸ばせるから」伸ばすのではなく、「伸ばすべきところ」で伸ばすことが必要です。必要もないのにロングトーンのテクニックを多用すると、メリハリのない曲になってしまいます。 作曲家は強弱緩急を意識して曲作りをしているため、ロングトーンが必要な箇所を見極めることも重要です。ここぞというところで効果的に使いましょう。ロングトーンのやり方

腹式呼吸と正しい発声をする
腹式呼吸は横隔膜を使った呼吸法です。より深く息を吸えるため、息の量が増えます。ロングトーンに必要な息の量を確保するには、腹式呼吸が不可欠です。 また、腹式呼吸ができれば、吐き出す息の量をコントロールしやすくなります。お腹の筋肉でしっかり息を支えるため、一定量で息を吐き出すことが可能です。 発声法は声帯の使い方が要になります。息の量と声帯の力加減がきちんと連動していれば、音程がぶれることは少なくなるでしょう。力むことなく必要な力だけを加えることで、音程も音量も安定します。ロングブレスをする
次に実践編です。ロングブレスで腹式呼吸と息のコントロールをつなげていきます。ロングブレスとは、息を一定量、できるだけ長く吐き出すトレーニングです。 声は出しませんが口で「スー」という音を立てながら息を吐きます。こうすると歯が障害物となって息の量を制限するため、吐き出す息の量を一定に保ちやすくなります。 最初は5秒など短い時間で構いません。楽に吐けるようになったら10秒、15秒と時間を延ばしていきましょう。目標は30秒です。発声する
次に吐き出す息に音を乗せていきます。息の量がコントロールしやすい「オ」で発声するとよいでしょう。得意な音程から始め、慣れてきたら音程を上げていきます。 こちらもロングブレス同様、最初は短い時間で構いません。音が震えたり途切れたり、尻すぼみにならないように気を付けましょう。安定した音程で秒数の最後まできちんと音をキープできたら時間を延ばします。 口で出す音は「オー」ですが、心の中で「オオオオ」とイメージしてみましょう。こうすると音を押し出すのではなく新たに発声し直している感覚になり、音をキープしやすくなります。ロングトーンを発声するポイント

しっかりと息を吸う
ロングトーンを成功させるためには、十分な息の量を吸い込むことが必要です。腹式呼吸単独だと十分息が吸えるのに、歌の途中では吸い込みが浅くなってしまうというケースがあります。これではロングトーンが続きません。 ブレスを組み込んだ呼吸法の練習が役に立ちます。メトロノームを使いながら「7拍吐いて1拍吸う」を繰り返してみましょう。 7拍の間にすべての息を吐き切ります。1拍で吸える息の量を増やすことが目的です。繰り返すうちに無駄な力が抜け、瞬間的に多くの息を吸えるようになるでしょう。息を吐きすぎない
吐く息の量をコントロールすることも重要です。サビの部分をたっぷりと歌い上げるためには、フレーズの最後まで息が続くように計算して息を吐き出さなければなりません。 この場合にも、「ロングトーンの練習では息が続くのに、歌になると続かない」というケースがあります。原因は母音によってコントロールのしやすさが異なる点にあるのかもしれません。 「オ」や「ウ」では息をセーブしやすいのに対し、「ア」では息が大量に出てしまいやすい傾向です。母音を変えてロングトーンを練習することで改善を図れるでしょう。動きを止める
一定量で吐く息に声を乗せるためには、声帯を動かす筋肉の力加減を息の量に合わせることが必要です。声帯に力を入れすぎると息の量が多く必要になり、力が弱いと声が切れてしまいます。 力の入れ具合をうまくコントロールするためには、声帯周りに余計なストレスや衝撃を与えない工夫が必要です。 体や顔を動かすと声帯にも力が加わってしまい、息の量とのバランスが取りにくくなります。ロングトーンの練習中にはできるだけ体を動かさないようにしましょう。ロングトーンはミックスボイスで安定する!
一定量の息を計算して吐き、それに合わせて声帯のコントロールをするというポイントは、ロングトーンとミックスボイスの共通点です。中~高音域で活躍するテクニックであるという点も共通しています。ミックスボイスができるとロングトーンが安定すると言われるのはそのためです。 どちらの場合も、呼吸法と発声法をうまくつなげなければなりません。吸う力と吐く力のコントロールは腹式呼吸を使って行います。発声法では声帯に必要以上の力を加えないテクニックを身に付けましょう。ミックスボイスを覚えてロングトーンを安定させよう!

ミックスボイスの基本の出し方
ミックスボイスは、地声を出すときのように声帯をしっかりと閉じ、そこに必要な息を一定量送り込むことで生まれます。喉を十分開いて息を通すことや、鼻腔共鳴を利用することで声の響きを増幅させることも必要です。 基本はロングトーンと同じで、腹式呼吸と声帯を動かす筋肉のコントロールなしには身に付けられません。横隔膜を使った呼吸法の練習、声帯閉鎖の感覚をつかむこと、鼻腔共鳴の練習がミックスボイス習得の基本プログラムです。ミックスボイスの練習方法
ミックスボイスで難しいのは声帯閉鎖の状態で高音を出すという点です。声帯がうまく閉まらず隙間ができてしまうと裏声になります。隙間をつくらない声帯の閉め方を習得することが必要です。 声帯閉鎖の感覚がなかなかつかめないようなら、猫の鳴き声をまねしてみましょう。猫の鳴き声をまねする場合には声帯がきちんと閉じています。その鳴き声で高音練習をすれば、声帯閉鎖をしたまま高音が出せるようになるでしょう。 力を入れずに声帯閉鎖を行うことがポイントです。声帯閉鎖の感覚がつかめたら、強すぎない必要最低限の息の量を探っていきます。ミックスボイスでもロングトーンがきれいに出ない時の対処法

喉の使い方を見直す
正しい発声法とは息を最大限に活かして歌声にすることです。そのためには声帯や息の通り道の筋肉をうまくコントロールする必要があります。喉の周りに力みがあると息の通り道を狭めてしまい、息が十分に流れません。 声帯は力が入り過ぎても弱すぎても多くの息を消費してしまいます。腹式呼吸がきちんとできているのに息が続かないのであれば、無駄な息を吐き過ぎているのかもしれません。喉や声帯の使い方を今一度見直してみましょう。基本のボイトレを行う
ロングトーンのトレーニングは、今日やって明日結果が出るというものではありません。呼吸法や発声法で使う筋肉を鍛え、感覚をつかみながらそれぞれのテクニックをつなげていかなければならないからです。 筋力トレーニングには時間がかかります。また、感覚は目に見えないため、人によってはかなり苦労することもあるでしょう。しかし、継続することで少しずつでも着実に前進できます。大切なのは、基本のボイトレを諦めずにコツコツ続けていくことです。ロングトーンをマスターして歌手を目指そう!
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