子供の音痴を治すにはどうすればいいの?
年代別の改善方法を具体的に紹介していきます。
今回は子供の音痴を改善させる方法について詳しく解説していきます。
音痴の原因とその対処法を、「小学生未満」「小学生」「中学生」の3つに分類し、それぞれの年代に合わせた改善方法をお伝えしていきます。
また、後半では音痴を改善させていく上で最も大切にしておきたい「ある」考え方についても解説しているので、そちらの考え方も意識しながら子供の音痴を改善させていきましょう。
1. 子供が音痴になる原因を知って正しい治し方で矯正しよう!
小さい頃というのは、全力で歌う我が子の姿がとても可愛く感じます。
ところが、「他の同年代の子供と比べて音が外れているような…」と感じる場合もあります。
音痴というのは、3つの種類に分類されます。
・リズムが上手く取れないタイプ
・音程が上手く取れないタイプ
・強弱が上手くできないタイプ
トレーニングを行うことでこうした部分は治すことが可能なので安心して下さい。
因みに音痴は遺伝するのでは?と思われがちですが、科学的根拠は一切ありません。
現在のところ、遺伝よりも育つ環境の方が子供に与える影響は大きいとする考え方が一般的です。
また、幼少期というのは声帯や聴覚が完全にできていないので、上手く音が出せなかったり、音を正確に聴くことができないというのは不自然なことではありません。
2. 【小学生未満の子供編】音痴の治し方
小学生未満のお子様であれば、声帯や聴覚が未発達ということもあるので、とにかく音楽に触れる機会を増やす方法がおすすめです。
子守唄や童謡を一緒に歌うなど、ご両親が正しい音程で歌うことで、子供の記憶に残っていきます。
まだ小さい時期なので、細かい部分は気にせず正しい音程の曲を聴かせ、歌うという機会を増やすようにしていきましょう。
また、リズムに合わせて踊るというのも、リズム感を養う上で大切です。
音に合わせて手拍子をしながら、踊る動作も加えていきましょう。
3. 【小学生編】音痴の治し方
小学生の段階であれば、声帯や聴覚はほぼ完成している段階です。
この段階で音程が上手く取れないのであれば、歌うことは苦手な傾向にあると言えます。
小学生のお子様であれば、ドレミファソシドの概念を教えてあげる方法がオススメです。
音には高さがあり、その高さの通りに演奏しないといけないということを鍵盤ハーモニカーなどでかまいませんので、音階を覚えていきましょう。
また、家族で順番に歌を歌うという方法もオススメです。
曲をどのように歌うのが正しいのか見本を見せることで、正しい音程で歌うことを学びます。
母親→父親→子供→母親→父親→子供などで1フレーズごとに歌う人を変えていき、楽しみながら手本を見せていく方法がオススメです。
4. 【中学生編】音痴の治し方
中学生のお子様であれば、どの音痴の種類なのかを理解するところがスタートしましょう。
リズムを取ることが苦手なのか、正しい音を認識するのが苦手なのか、認識はできているけど正しい音程を出すことが苦手なのか、どのタイプに該当するのかを確認しましょう。
1つもしくは複数の要素が絡み合い音痴になっている可能性があります。
原因が分かれば、それぞれの苦手な部分を補えるように練習を行いましょう。
リズムであれば、リズムが取れるようなゲームやダンスなどに取り組む方法がオススメです。
音の認識が不十分なのであれば、自分の歌声を録音し聴かせたり、楽器を通して正しい音を理解させる方法もオススメです。
発声することが苦手なのであれば、簡単な童話から歌ってみたり、ハミングと呼ばれる方法を使い、鼻歌で音程を合わせる方法もオススメです。
少々強引かもしれませんが、合唱クラブなどに入部するというのも1つの手段です。
初めは辛いかもしれませんが、歌う機会が増えることで嫌でも歌う能力が上達していきます。
原因を分析しそれを克服できるようなトレーニングを行いましょう。
5. 子供を音痴にしないために大切なこと
子供の音痴を改善させる上で意識しておきたいことは、決して叱ったり、音痴だと本人に言わないことです。
脳の仕組み上、最適な学習環境というのはリラックスした状態であるとされています。
叱ったり、音痴だと本人に伝えてしまうとストレスと感じてしまい、学習の妨げになりますし、トレーニングを避けるようになってしまいます。
そうならないためにも叱ったり罵倒するというのは、絶対に行わないようにしましょう。
本人は一生懸命に行っていますし、好きで音程を外しているわけではありません。
トレーニングを行えば、音痴は改善することが可能なので、慌てずにトレーニングを行っていきましょう。
6. 子供の音痴の治し方まとめ
幼少期というのは、まだ声帯や聴覚が未発達なので、本格的なトレーニングはせず、なるべく音に触れる機会を増やしてあげることが望ましいです。
ある程度の年齢になってからは、楽器などを通して音には高さやリズムがあるということを学習させていくことで、音痴の改善に繋がります。
改善させていく過程で大切なポイントは、叱らないことです。
音程が一向に正しく合わせられないからといって、叱ったり、本人の前で音痴であることを発言してしまうと、子供の心に非常に深いキズを残します。
子供にとって親からの一言は他人からの一言よりも重みが全く異なります。
叱ったり罵倒することで、トレーニングを避けてしまう可能性も十分にあるので、気長にトレーニングを行っていくようにしましょう。
また、音痴改善に関する書籍もいくつか出版されているので、書籍から改善方法を学ぶという選択肢もオススメです。
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