歌
公開日:2024年07月28日
声質をセルフチェックしてみよう!声質を変えて歌う方法も解説
声質を変えて歌えれば、歌の表現の幅を広げられます。一方で声質を変えてみたいものの、その方法や練習のやり方が分からない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、声質を変えて歌う方法についてご紹介します。6つの方法を実践すると声質を変えて歌いやすくなり、歌詞の情景や背景を聴き手に伝えられるでしょう。 声質のトレーニングを行っている方に向けて、MUSIC PLANET(ミュージックプラネット)へのオーディションの概要もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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1歌声の声質をセルフチェックしてみよう
- ー 声質とは?
- ー 声質のセルフチェック方法
2声質ごとの歌声の特徴
- ー クリアボイスの場合
- ー ハスキーボイスの場合
3声質を変えるメリットとは?
- ー 歌が上手く聞こえる
- ー 表現力が高まる
4声質を変える時に意識する歌声の種類
- ー チェストボイス
- ー ヘッドボイス
- ー ファルセット
- ー ミックスボイス
5歌声の声質を変える方法
- ー 声の高さを変える
- ー 息の使い方を変える
- ー 口の状態を変える
- ー 喉の状態を変える
- ー 声帯の状態を変える
- ー 鼻を意識する
6綺麗な歌声のために声質以外も意識しよう
- ー 綺麗に発音する
- ー テクニックを覚える
- ー リズム感を身に付ける
7個性を育ててオーディションを受けてみよう!
歌声の声質をセルフチェックしてみよう
自分の歌声と録音したとき、違和感を持ったことがある方もいるでしょう。自分の歌声は頭蓋骨を通して聞こえますが、他の人の歌声は空気を伝わって聞こえるので違いが生じるためです。 自分の声質を正しく知るには、最初に自分の歌声を録音してどのように聞こえているのかを確認するのがよいでしょう。まずは声質の意味と、セルフチェックの方法をご紹介します。
声質とは?
声質とは声の性質のことです。普段の話し声が高い人や低い人などがいますが、声質は工夫次第で変えられます。声質を上手にコントロールすれば、歌の雰囲気に合わせて感情表現ができるでしょう。
自分は声質が悪いので歌声に自信がないという方もいるかもしれませんが、声質はあくまでも主観です。 自分では悪い声質だと感じていても、聴く人にとっては美しい声質と感じることもあるでしょう。さらに、メロディーに合わせて声質を変えられれば、歌のバリエーションが広がります。
声質のセルフチェック方法
声質を確かめたい方はアプリの活用がおすすめです。最近では声質のチェックに加えて自分に合った楽曲を紹介するアプリや、声質を分析し、グラフ表示してくれるアプリもあります。
アプリのメリットは、いつでも手軽に自分の声質を確かめられる点です。歌声を吹き込むだけで発声構造や特性を分析します。 機能によっては、歌声から読み取れる声の長所や短所も把握できるでしょう。
声質診断を上手に利用すれば自分の歌声を客観的に把握できるので、どこを直すべきなのか分かりやすいのが、初心者にも嬉しいポイントです。
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声質ごとの歌声の特徴
自分の声に自信がないので、分析するのは恥ずかしいという方もいるでしょう。しかし 、客観的に分析することで、何を直すべきかが分かりやすくなります。
長所を把握できれば、長所をより伸ばすように意識もできるでしょう。ここでは声質ごとの歌声の主な特徴を2つに分けて解説します。
クリアボイスの場合
クリアボイスとは透明感のある歌声のことで、明るさや透明感を感じさせます。高音の場合はギラギラ感があり、カリスマ性を感じさせるでしょう。
歌の場合はエネルギッシュで素直な印象を与えることができます。この部類に当てはまるのは「言えないよ」の郷ひろみや「SEASONS」の浜崎あゆみです。 低音の場合は荘厳な雰囲気を醸し出すでしょう。落ち着いて聞ける声質なので、バラードの曲にも向いています。
パワーを兼ね備えており、安定感があるので音がブレにくいでしょう。この部類に当てはまる歌手は「ラブ・ストーリーは突然に」の小田和正や、「花びら」の奥華子です。
ハスキーボイスの場合
かすれ声やしゃがれ声がハスキーボイスと考える方もいるでしょう。しかし、本来は声にひずんだようなニュアンスがありながらも、声帯は完璧に鳴っている声質を指します。
高音の場合は人間味のある声を感じさせられるでしょう。愉快な先輩や面白い友達のように、親しみやすさを抱かせられます。高音のハスキーボイスは、心に訴えかけるような情熱的な声です。「瞳を閉じて」の平井堅や「I LOVE YOU」の尾崎豊がこの部類に当てはまります。
低音の場合は、包み込むような深みのある声です。男性でも女性でも艶があり、人の心をぐっとつかめるでしょう。「桜坂」の福山雅治や「愛の賛歌」の美輪明宏がこの部類に当てはまります。
声質を変えるメリットとは?
声質はすぐには変えられませんが、トレーニングを続ければ自分の望む声質を手に入れられるでしょう。 声質は生まれつきのものではありません。
イメージの持ち方や正しい発声方法をマスターすれば、歌に合った声質を習得できるでしょう。ここでは、声質を変える2つのメリットをご紹介します。メリットを前もって理解し、トレーニングのモチベーションを高めましょう。
歌が上手く聞こえる
一般的に話しているときの声と歌っているときの声は異なります。何気なく話す普段の声はボソボソとしているものの、歌声はきれいで心地よいという方もいるでしょう。
地声とは別の声質を持っていると、歌に合わせて変えられます。 トレーニングをせずに音域を変えて歌うことも可能です。しかし、低い音域で無理に高い音域を歌おうとすると、音程を取るのが難しくなってしまいます。
歌声を自由にコントロールするには、声質を変えるための訓練をするのがおすすめです。
表現力が高まる
声質を変えると曲ごとに雰囲気を合わせられるので、表現力がアップします。
歌が好きな方の中にはバラードを得意としている方もいるでしょう。しかし、バラードばかりを歌い続けると技術が偏ったり、表現の幅が狭まってしまったりする可能性もあります。
一方でR&B、演歌、ポップスなどの幅広いジャンルの歌をマスターできるようにトレーニングをすれば、音楽の幅が広がり表現力アップを図れるでしょう。いろいろなジャンルの歌に挑戦するには、声質を自在にコントロールできるよう鍛えておくのがおすすめです。
声質を変える時に意識する歌声の種類
声質を変えるために、ひたすらトレーニングを続けるという方法は効果が出ない可能性があります。
着実に声質を変えるためには、歌声の種類を前もって理解しておきましょう。 歌声は大きく分けると4種類で、意識する体の器官がそれぞれ異なります。ここでは、各種類の特徴を詳しくご紹介しますので、声が出る仕組みを理解しておきましょう。
チェストボイス
日本ではあまり耳慣れない言葉ですが、チェストとは胸という意味です。
胸に響かせた声のことですが、地声とは異なり安定感のある印象を与えます。 普段の話し声と同じ高さで「あー」と声を出しながら胸の部分に手を当てましょう。震えるような響きを感じるように声を出します。
注意したい点は、胸を意識しすぎないことです。響かせることに集中しすぎて、あごを下げてしまうと呼吸がしにくくなります。常にリラックスした気分で発声しましょう。
ヘッドボイス
ヘッドボイスとは息漏れのない裏声のことです。伸びやかな歌声になり、声量を落とさずに声を出し続けられるでしょう。劇場の奥にまで声を響かせるような発声が求められるオペラ歌手や、クラシックのソプラノ歌手が主に使用します。
ヘッドボイスを探し当てるコツは、発声の際に顎を上げることです。首や喉が突っ張らないようにして、斜め上を見上げましょう。顎を出した状態では声を出しづらいですが、同じ姿勢で裏声を出してみると感じられます。
ファルセット
ファルセットとは息が混ざった柔らかな裏声のことです。ヘッドボイスとは異なり、ウェットで繊細な歌声になるでしょう。高いピッチに対応したいときに便利な技術です。
ファルセットには多くの息を使うという特徴があります。喉への負担が少ないので、長時間歌ったときでも声がかすれにくいでしょう。 高音を使いたいときに便利な歌声で、地声に比べるとより高い音を出せます。
ミックスボイスやヘッドボイスと組み合わせることで、歌のバリエーションを広げられるでしょう。
ミックスボイス
ミックスボイスとは地声と裏声の中間の声のことです。普段の話し声では低中音域の音を出していますが、高音になると地声では出しにくくなり裏声に変わります。
この地声と裏声の間に位置にあるのがミックスボイスです。 発声する際には全身をリラックスさせましょう。体に力が入らないように意識したり、目元や口元の表情筋を柔軟にしたりするのがポイントです。 発声が難しいと感じる方は、電話をかけるときを想像します。
電話では普段の話し声よりも高くなる方がいます。地声には近いですが、トーンはやや高いでしょう。電話をかけるときの「よそいきの声」を思い浮かべることで、ミックスボイスをマスターしやすくなります。
歌声の声質を変える方法
歌声は出し方だけではなく、「口」、「喉」、「声帯」などの器官と深い関係があります。呼吸の方法にも気を配りましょう。すぐにマスターするのは難しいですが、トレーニングを積むことで、歌声の質を変えるためのコツをつかめます。
ここでは声質を変えるために効果的な6つの方法や、それぞれのコントロールの仕方をご紹介します。
声の高さを変える
声の印象を変えたい方は、音の高低を意識しましょう。
男性のなかには、地声が低いので高さは変えられないと考える方がいます。しかし、声の高低はその人の持っている声の響きであり、生まれながらに高音が出せない人はいません。
高音を出すのが苦手な方は、低い声から徐々にオクターブを上げましょう。声を前に出すイメージを持って息を吐き出すと高音が出やすくなります。腹式呼吸を意識すると、体全体を使って声が出るので無理をせずに歌いやすくなるでしょう。
息の使い方を変える
声質を変えるには、息の調節が必須です。喉ではなく腹を意識して呼吸をしましょう。
ダムの底から水が満水になるのを思い浮かべ、腹の下から最上部に空気を溜めます。息を強く吐きながら発声すると声帯に大きな負荷がかかるので、腹でコントロールしながら息に強弱をつけましょう。
呼吸をする際には、肩や胸に力が入らないようにも注意します。
他の器官が力んでしまうと、正しい腹式呼吸ができません。正しい呼吸を意識すれば声を響かせやすくなるでしょう。
口の状態を変える
口は音の出口です。音響でのスピーカーの役割を持っており、口の状態を変えることで、声の印象は大きく変わります。口を開けると言葉のひとつひとつが明瞭に鳴るので、聞きやすい歌声になるでしょう。
ただし単に口を大きく開けるだけでは、声質は変えられません。響くような声を出したいときは、口を縦に開きましょう。喉が緩まるので声が出やすくなります。反対に口を横に開けるとキンキンとした鋭い声に変わるので歌声には不向きです。
喉の状態を変える
口を開けるのと同じように、喉も大きく開くことで声質を変えられます。
喉を絞めた状態の場合、平べったい声になるでしょう。のどを開けることで響くような声が出せます。 喉を開けると聞くと、口を開ける方がいますがそれは誤りです。
喉を開けるとは、口の奥をしっかりと開けることを意味しています。あくびをするとき、舌が口の舌の部分に追いやられる感覚になるでしょう。同じように舌を奥に引き、喉をしっかりと開けると厚みのある声を出せます。
声帯の状態を変える
声帯とは喉の奥にある2枚のひだのことで、声を出すときには欠かせない器官です。
ひだを振動させると音が声に変化します。 ひだが閉まっていると振動させやすくなりますが、完全に閉まっている状態では息ができません。
最低限の状態でひだを閉めるように調節できれば、滑らかな歌声が出せるでしょう。 声帯には外喉頭筋と深い関係があります。常にリラックスした状態になると、外喉頭筋の動きが柔軟になり声帯をコントロールしやすいでしょう。
鼻を意識する
体の中の空洞部分を使うと、人の耳では聞き取れない倍音が広がり音を響かせられるでしょう。歌うときは胸を使う感覚を持つのが一般的ですが、鼻にも空洞部分があります。
鼻を意識した歌い方をすると、いつもとは違う声質に変えやすくなるでしょう。 鼻の空洞部分は胸の空洞部分とは異なり、高音域にも対応できます。音域の高い歌でも無理なく出せ、声量を上げたままトーンも変えやすいでしょう。 鼻腔を上手に共鳴させるコツは振動です。
鼻の付け根を指でつまみ「んー」という声を出してみましょう。鼻が震えていれば共鳴ができています。
綺麗な歌声のために声質以外も意識しよう
人前で歌うことは好きなものの、もっとうまく歌えるようになりたいと悩む方もいるのではないでしょうか。できるならばプロ並みの歌唱力を身に付けたい方もいるでしょう。
発音を直す、テクニックの習得、リズムの習得をするときれいな歌声を手に入れられます。ここでは、それぞれの方法を分かりやすくまとめました。具体的なトレーニング方法も解説していますので参考にして下さい。
綺麗に発音する
どんなによい声質を持っていても、発音が不明瞭だと聴く人には感動を与えられません。歌詞をしっかりと発音して、聴き手に気持ちを伝えましょう。
特に注意したい発音や「タ行」や「パ行」の音です。ハッキリと発音しないと聴き手が分かりにくいの、意識して発音します。「パ行」や「カ行」などの破裂音は強すぎると耳障りになるので、他の音につながるように滑らかに発音しましょう。
母音を発音する際も、口の形を素早く切り替えるようにトレーニングします。具体的には「あ、え、い、う、え、お、あ、お」という順番でそれぞれの文字をはっきりと発音しましょう。
テクニックを覚える
きれいに歌声を身に付けるためにビブラート、ミックスボイス、ロングトーンなどのテクニックを身に付けましょう。
ビブラートとは高音を保ちながら音を自在に揺らす技です。上手に響かせるためには、腹筋を鍛えて息を腹から出せるようにしましょう。トレーニング方法は、最初に自分の出しやすい音程で「あー」という声を出します。その後、顎を動かして「あー」という声に波を加えましょう。
ロングトーンとは同じ高さの声を長く出し続ける技です。最初に胸で呼吸をするように意識をしてから「あー」と声を出しましょう。 その後、腹で呼吸をするように意識をしてから「あー」という声を出します。2つの音を出すと腹式呼吸のほうが楽に音を出せると感じられるでしょう。ロングトーンでは腹から声を出すように集中します。
リズム感を身に付ける
リズム感を覚えるとテンポよく歌えるので、表現もしやすくなるでしょう。
ラップやヒップホップのような細かい音符に多くの言葉を詰め込んだ歌の場合、リズムを失うと呼吸のタイミングが狂うのでぎこちなく聞こえます。 リズム感を身に付けるために、メトロノームでトレーニングをしましょう。具体的な方法は、メトロノームの「チーン」という音に合わせてカウントをとります。
最初は音と一緒に「1,2,3,4」というようにカウントを取りましょう。次に「チーン」という音の間で「1,2,3,4」とカウントを取ります。
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まとめ
声質を変えられれば、歌の幅が広がり歌唱力アップが期待できます。今回の記事で紹介したトレーニング方法を実践すれば、満足のできる歌声を手に入れられるでしょう。
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