ブログトップへ

歌の表現力をアップさせる、さまざまなテクニックを教えます!

歌の表現力にかかせないテクニック。 ビブラートやこぶし、しゃくりなど、最近のカラオケの採点機能にも出てくるので、聞いたことのある人も多いかと思います。 しかし、どうやってテクニックを磨けばいいのかわからない…たまたま出たけどこれがテクニック…? なんてことがあるかと思いますので、歌唱力・表現力アップのために必要なテクニックの種類や練習方法をご紹介したいと思います。

1. 歌の表現力をアップさせるテクニックとは

後でご紹介する歌の表現テクニックではなく、まずは基本的な表現力アップのポイントをご紹介しておきたいと思います。

ポイント1:歌全体に抑揚をつける

盛り上がる部分にめがけて、少しずつ音量を上げたり、少しずつ音量を下げたりしてみましょう。 盛り上がる前に少し音量を下げておくことが、歌に抑揚をつけるポイントです。

ポイント2:歌詞の意味を理解する

愛・喜び・悲しみ…その歌は何を表現しているのか理解し、歌詞の中の主人公の気持ちになって歌うことで、表現力をアップさせることができます。

1-1. なぜテクニックが重要なのか

歌には必ず伝えたい思いがあります。 それを言葉だけでなく、メロディーやテクニックを使うことで歌に込められたメッセージを、聴く人へと的確に伝えることができるのです。 私たちが何気なく聴いている歌の中には、たくさんのテクニックが詰め込まれていて、それを聴くことで、「楽しい」「悲しい」「幸せ」「切ない」といったような感情が生まれるのです。 どんなにメロディーや歌詞が良くても、単調に歌われているだけでは心に響かない歌になってしまうのです。 それでは次に、どのようなテクニックがあるのか、また、テクニックの練習方法を見ていきましょう。

2. 歌の表現テクニック一覧

歌にはたくさんのテクニックがあります。 どのような名称で、どのような歌い方なのか、また、どのような練習でテクニックを身につけることができるのかを見ていきたいと思います。

2-1. ビブラート

もっともよく耳にするテクニックではないでしょうか。 声を伸ばす時に声を揺らすことをビブラートと呼び、その揺れ幅が一定で速さや間隔も一定であることが、綺麗なビブラートだといわれています。 ビブラートには3種類あり、「横隔膜」「喉」「口」でビブラートをかけることができます。 横隔膜でかけるビブラートは、自分でビブラートの速さや揺れ幅をコントロールしやすく安定感があり、一番理想的なビブラートだと言われています。 喉でかけるビブラートは、同じ「あ」の音程を喉だけで変えようとすることで発声するビブラートで、縮れるくらい細かいビブラートの事を指します。 口でかけるビブラートは、声を出しながら口を軽く開け閉めしてビブラートを出すことができます。 今回は理想的な「横隔膜でかけるビブラート」の練習方法をご紹介します。 ~ビブラートの練習方法~ ・ドギーブレスを使った練習の手順 ①犬のように舌を出して「ハァハァ…」とドギーブレスを行う こうすることで、横隔膜の揺れが実感できると思います。 ②「あーーー」と声を出しながらドギーブレスをする 声が途切れない様に意識してください。 上手くドギーブレスができなかった場合は、②の時に、手であばら骨辺りを押さえ、上下に動かしてみてください。 ・音程を変える練習方法 ①適当な音程で1秒ほど「あー」などと発声する ②先ほどより半音下げた音程で1秒程「あー」と発声する ③これを繰り返す ④慣れてきたら音程を変える間隔を短くしていく

2-2. ミックスボイス

裏声の出し方の1つで、地声と裏声の中間という意味合いがあり、ミドルボイスとも呼ばれます。 ミックスボイスの出し方は、鼻の奥を響かせて出す裏声の方法で地声が出せるようになるとミックスボイスになります。

2-3. こぶし

演歌歌手の人が多用している、瞬間的に楽譜には書けないような細かい節を付ける事を言います。 こぶしの出し方のコツは、「言えないよおぉ~好きだなんてえぇ~」のように、母音を2回歌うように意識することです。

2-4. しゃくり(ベンド)

楽譜に書いてある音を出さずに、少し下の音を軽く出しながらその音に持ち上げていくという歌い方で、演歌歌手の人がよく出だしで多用しています。 しゃくりを出すコツは、音を繋げて滑らかに歌うことを意識するだけです。 低い音から高い音になるときにしゃくりがでやすいですよ。

2-5. タメ

歌い始めの前に伴奏よりも遅い速度で歌いだすことで、全体のリズムを崩さない程度の「間」を持たせることで、同じ曲でも独特の表現をつけることができます。

2-6. ロングトーン

歌い終わりやサビの最後に、歌声を伸ばすテクニックです。 ロングトーンを習得するには、同じ息の強さで音程をキープすることがポイントとなってきます。 ロングトーンを30秒続けられるように毎日計ってみてくださいね。

2-7. フォール

前の音から下の方に声をなめらかに下げることで、切なさや色気を表現することができます。 フォールは本来の音程から外れているため、多用するものではなく狙って出すものではありません。

2-8. ファルセット

単なる裏声という意味合いではなく、息漏れさせた裏声という意味で、弱々しいファルセットを使うことで切なさや弱さを出したり、柔らかい感じが出ます。

2-9. ウィスパーボイス

ささやくような、少し息の混じった優しい歌声をウィスパーボイスといい、甘くて優しい印象を与えてくれます。

2-10. がなり声(うなり?)ボーカルフライ(エッジボイス)

極低音域で声帯をブツブツと振動させた声で、声を出しながら音を低くしていき、 これ以上下げられないという場所まで行くと、「ブツブツ」という声帯の振動音がします。

2-11. 巻き舌(タングトリル)

上顎(上の歯の裏ぐらい)に舌を置いて舌を震わせます。

2-12. スタッカート

音を短く切って発生する方法で、アクセントが付いて表現力が上ります。

2-13. シャウト・フェイク

ヘビメタなどでよく聞く叫ぶように歌うことで、激しい感情を表現し歌に迫力が出ます。

2-14. スクリーム・デスボイス

スクリームも叫ぶという意味があり、シャウトより長い叫びで盛り上がります。

2-15. アタック

言葉を叩くように強めに発音することで、歌にパワー感が出ます。

2-16. アクセント

ある文字を特に強く発音することで、強調したい言葉につけたりすることが多く、パワー感やスピード感、グルーヴが出ます。

2-17. チェストボイス

地声のことを専門用語でチェストボイスと言います。

2-18. ヘッドボイス

ファルセットとは違う裏声で、息もれのしない裏声のことを言います。

3. まとめ

普段歌っている曲を、これらを意識して歌うことでいつもと違った雰囲気になります。 是非試してみてくださいね。