
オーディションに合格できる歌を選曲する4つのポイントと注意点
みなさんは、人それぞれいろいろな夢を思い描いていることでしょう。小さいころから夢見ていたこともあれば、最近になってはっきりとした夢になったものもあるでしょう。どちらにせよ、夢を叶えるには困難なこともあれば、試練と言われる場面を乗り越えなければいけないこともあります。
さて、この記事を読んでいる方の中には、「歌手」になりたいと思い描いている人がいるのではないでしょうか。歌手という職業は、その歌声は多くの人の心を震わせ、時には気持ちを高ぶらせてくれ、時には自分を励ましてくれます。それくらいすばらしい職業です。
歌手になろうと思った場合、さまざまなルートが考えられますが、事務所などに所属したいと思うのであれば、やはり「オーディション」という方法が、もっとも一般的に利用されています。そのため、歌手になるためにはオーディションがもっとも高い壁、試練と言うことができます。
歌手のオーディションでは、各事務所がいろいろな方法でその候補者を審査します。その方法は、各事務所によって大きく異なります。書類選考である程度絞ってから、すぐに実技試験に入る事務所もあれば、とりあえず全員と面接をしてから実技試験を課すところもあります。
しかし、歌手のオーディションにおいて、どの事務所でも行われていることがあります。それが「歌唱審査」です。歌手は、もちろん歌を歌うことが仕事ですから、その人がどのような歌を、どのような歌声で歌うのかということは非常に重要なポイントであり、オーディションにおいてもっとも重要視されている点です。
もっとも、「オーディション」という特別な場で歌うこともあり、多くの人が歌詞を間違えてしまったり、普段はミスしないところで失敗してしまったりします。また、実は選曲の時点で差がついていることもあります。
自分の実力を出し切った結果、他の候補者に勝つことができなくて不合格になるのでしたら納得がいくかもしれませんが、自分の力を出し切れないままオーディションが終了してしまった場合、悔やんでも悔やみきれないでしょう。その結果、歌手という夢を諦めてしまう人も出てくるかもしれません。
そこで今回の記事では、歌手オーディションの歌唱審査において、自分の実力を出し切るための選曲や準備の仕方、歌の歌い方、そして実際にオーディションを経験したことのある人の声を紹介していきます。
この記事を読んで、みなさんがオーディションで自分の実力を出し切れることを願っています。
1. オーディションに合格できる歌を選曲する4つのポイント
オーディションの歌唱審査では、「どんな歌を歌うか」つまり「選曲」がとても重要になってきます。「自分が気持ち良く歌える歌を選べばいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、それだけでは足りません。 まず、「自分が気持ち良く歌うことができる曲」と、「相手が聴いていて心地の良い曲」とは異なる場合が多いです。自分が気持ち良く歌えることだけを重視していては、肝心の「審査員目線」がおろそかになってしまいます。 歌唱審査では、「カラオケが上手な人」を求めているわけではないため、「何かは分からないけど、気持ちが伝わってくる」という人が合格することもあります。そのため、「好きな曲」を選ぶということは非常に重要ですが、他にも重要な点がいくつかあります。ここでは、歌唱審査の選曲のポイントを見ていきます。1-1. 声が出ない可能性のある曲は選ばない
最近の若い人の間では、「バンド」が人気を集めています。そして、男性グループであっても「高い声」を出すことができるボーカルが好まれる傾向にあります。中性的な声と言ってもいいかもしれません。まさにブームということができるでしょう。 みなさんの中には、そういったバンドの曲が好きな人も多いのではないでしょうか。そのため、そのグループの代表曲を選曲しようと思っているかもしれません。しかし、それは本当に大丈夫ですか?そのサビの高音を出すことはできますか? 歌唱審査において、もっともしてはいけないことは、「音程を外すこと」ではありません。もちろん、音程は外れないに越したことはないのですが、もっともいけないのは「声・音が出ないこと」です。声が出なかった時点で不合格になると思ってください。それくらいしてはいけないことです。 そのため、出せるかどうか分からないキーの曲などは選んではいけません。また、いつもは「ギリギリ」だせる高さの曲というのも、選ばない方が良いでしょう。なぜなら、歌唱審査当日は、ほとんど全員がもれなく緊張します。その緊張下のもと、いつもは「ギリギリ」出せている高さの声を出す自信はありますか?不安に感じるのであれば、少し余裕を持つことができる高さの曲を選びましょう。1-2. 本人のまねをしない
みなさんは、自分が好きだと思っている曲、歌唱審査で歌いたいと思っている曲を謳っている人・グループのことを好きですか?このように聞くと、ほとんどの方が「好き」と答えるのではないでしょうか。「曲は好きだけど歌っている人は嫌い」というパターンはあまりないように思います。 そうなると陥りがちなのが、「歌っている本人の声や仕草などをまねしてしまう」ということです。歌を好きになるきっかけとして、好きなアーティストのものまねをするというのは、誰もが通る道と言って良いでしょう。 しかし、先ほど説明しましたが、オーディションはカラオケが上手な人を探しているわけではないですし、その歌を歌っている人のものまねが上手い人を探しているわけでもありません。 むしろ、同じ曲を歌っているにもかかわらず、「この人が歌うと少し違う雰囲気を感じる」というような、いわゆるオリジナリティ・独創性・個性のある歌声の人を探しているのです。ここにものまねは必要ありません。 好きでまねしてしまう気持ちは、非常に良く分かりますが、その気持ちはいったん横に置いておいて、まずは自分らしく歌うことができる曲を選びましょう。1-3. 周りの人の意見を聞いてみる
歌唱審査の選曲をする上で、周りの人の意見というのは意外と重要です。先ほど説明した通り、「自分が気持ち良く歌える曲」と、「相手が聴いていて気持ちが良い曲」というのは異なります。 そのため、自分が「これ!」と思った曲があったとしても、それが他の人が聴くとどうなのかというのは、なかなか判断することができません。そこで、友達や家族などの耳を貸してもらいましょう。 カラオケなどに行って、自分がいいと思っている・気持ち良く歌える曲を何曲か歌ってみて、相手がどう感じるのかを確かめるのです。そうすると、自分と相手の感じ方の違いに少し気づくことができます。そして、選曲の候補もだいぶ絞られてくるでしょう。 友達の前で歌うのは恥ずかしいという人もいるかもしれませんが、オーディションになれば見ず知らずの人の前で熱唱しなければいけないわけで、そんなことは言っていられません。前哨戦のつもりで、精一杯歌いましょう。1-4. 最後は自分が好きな曲!
さて、友達や家族に歌声を聴いてもらい、自分が気持ち良く歌える曲と、相手が気持ち良く聴くことができる曲が異なっていることを実感することができたでしょうか。そうすることで、自分の中での選曲の候補がかなり絞られてきたのではないでしょうか。 その数曲の中から選ぶ最後の決め手は・・・「自分が好きな曲」です。「結局好きな曲なの?」と思われてしまうかもしれませんが、やはり自分が好きではない曲というのは、相手にとっても何となく違和感を感じてしまうこともあります。 また、何より自分が楽しく歌うことができず、練習もままならず、ストレスばかり溜め込んでしまうことにもなりかねません。周りの人が太鼓判を押してくれた曲なのですから、最後は好きな曲を選んで、思いっきり練習しましょう。そうすれば、自身を持って実力を出し切ることができます。2. 歌のオーディションの注意点
高校受験などで面接を経験したことのある人も多いのではないでしょうか。しかし、それらと歌のオーディションは、その場の雰囲気も、目の前にいる人たちも大きな異なりがあります。そこでここでは、歌のオーディションの注意点について紹介していきます。2-1. 緊張はする前提で準備する
みなさんは、「オーディションの敵」は何だと思いますか?「他の候補者」だと思いますか?目の前にいる「事務所の人」だと思いますか?どちらも違います。歌のオーディションにおいて、みなさんの目の前に立ちはだかるもっとも大きな敵は、「緊張」です。 歌のオーディションを受けに来ている方の多くは、実力や将来性がある人が多いです。そういう意味では、本来であればオーディションにも合格しているのかもしれません。しかし、多くの候補者が涙を流しています。 それは、オーディションの雰囲気や、自分の将来のことを考えてしまい、「緊張」して実力が出し切れないからに違いありません。 そこで多くの人が考えるのが、「いかに緊張しないか」ということです。みなさんも、インターネットで「緊張しない方法」などを検索しているのではないでしょうか。調べてみると、いろいろな方法が載っていますし、いくつも実践してみる方が多いです。 しかし、当日緊張しないことは不可能だと考えてください。オーディションは、合格したら人生が変わる可能性も往々にしてあります。そこで実力を出し切ることができれば、あこがれの「歌手」になれるわけですから当然です。そのような場で緊張しないことが可能だと思いますか?ほとんどの方が不可能でしょう。 そこで考えなければいけないことは、「緊張した後どうするか」ということです。そこをしっかりと考えておかなければいけません。緊張することを前提に、その日のスケジュールや、曲選びをしなければいけません。 例えば、道に迷わないようにあらかじめオーディション会場への道を下調べしておいたり、持ち物を事前に確認しておいたりして、緊張によって生じる可能性があるミスをなくすようにしましょう。 また、多くの方が歌唱審査によって失敗するのは、「音程を外してしまうこと」です。1回音程を外したことがショックで、どんどん気持ちが落ちていってしまう人がいます。しかしそれは絶対にいけません。 歌のオーディションを受けに行くみなさんは、あくまでプロではないのです。1度や2度の失敗はあって当たり前です。その後、どれだけカバーするかが重要です。緊張から少しミスをしてしまったとしても、最後まで気持ちを込めて歌いましょう。2-2. オーディション規定をしっかりと読んで選曲する
歌のオーディションに限らず、オーディションには「規定」というものが存在します。簡単に言えば「ルール」ですね。そして、歌のオーディションでは、選曲についても規定が存在していることが多いです。 具体的には、「歌唱審査では、バラード1曲、その他のジャンルで1曲選択してください」などが挙げられます。この規定に違反してしまうと、もちろん合格することはないので、しっかりと理解してから選曲しましょう。2-3.審査のポイントを考える
最後は、「審査のポイント」というものを理解するということです。小学生や中学生の時に、「作者の気持ちはどれでしょう」という国語の問題を解いたことはありませんか?その時は、「そんなの知らないよ」と思ったかもしれませんが、相手の気持ちを考えるということは非常に重要です。 歌唱審査において、審査員の方がどこを見ているかというと、- 音程について
- 表現力
- 惹きつけられるかどうか
- 将来性