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歌っている時の「喉が痛い」は危険!?

歌を歌う時に喉が痛くなった経験はありますか?

痛みを無視したまま歌い続けることも可能です。しかしもしあなたがプロを目指しているのであれば、それはお勧めできません。

今回はそんな喉の痛みについて見ていきたいと思います。

1. 喉が痛い原因は「間違った声の出し方」

歌を歌っていて喉が痛かったり声がかすれたりするという状況は、誰しも一度は経験したことがあるはずです。特にカラオケなど大きな声を出した方がストレス発散になったり、場が盛り上がったりします。

もしもただ遊ぶための歌だけであれば喉が痛くなっても良いのかもしれません。たとえ喉が痛くても少しの間我慢すれば痛みも忘れ程度のため、仕事や私生活に長期間支障が出る人は少ないでしょう。

しかしこれから歌を仕事にしていこうと思った場合にはそれではいけません。歌を仕事にした場合には喉というのは大切な商売道具です。

スポーツ選手がその体を非常に大切にし、怪我をしないようにストレッチや必要な箇所の筋トレといったケアを欠かさないのと同様に、歌手は喉を誰よりも大切にしなくてはいけない職業なのです。喉の調子一つで人生が変わるといっても過言ではないのです。

ただ喉は他の体の部分とは違って直接触ることも難しければ、ストレッチや筋トレも非常に難しい部分になります。そのためほとんどの人がしっかりとした準備運動なく歌ってしまいます。そうすると喉を傷める確率は非常に高くなってくるのです。

ではなぜ喉が痛かったり、声がかすれるということになるのでしょうか?

原因はたった一つ。声の出し方を間違えているからです。

多くの人はこれまで「正しい声の出し方」なんて学んでこなかったでしょう。

息をするのと同じように物心ついた時には当たり前のようにできる「声を出す」という行動は、当然学校でも改めて学ぶ機会もありませんので、ほとんどの人は合っているのか合っていないのかわからないままに、声を出しているのです。

2.歌い方を確認!喉が痛い方の2つの特徴

この声の出し方の間違いには大きく分けて2つの特徴があります。

2-1. 無茶な発声

一つは「現在の自分の音域を超えた声を出し続ける」「大きな声を出す」ということが原因になります。

特に歌というのは間奏はあるものの、数分間声を出し続けます。自分の限界を超えた音域をたとえサビだけの数十秒続けるだけでもかなりの負担になります。同じところに力が入ることによる疲労は想像以上に強いのです。

例えば腕立て伏せで腕を曲げた状態のままにしていると数秒でもしんどくなってきますよね?同じところに負荷がかかるというのは実は非常にストレスの多いものなのです。

つまり大きな声で歌を歌うということは、スポーツで例えるなら100m走を何度も全力で走っているようなもの。しっかりとした準備運動やストレッチをしていないと、肉離れなどの怪我をしてもおかしくありません。

2-2.胸式呼吸

そしてもう一つの理由がこの胸式呼吸です。腹式呼吸、いわゆるお腹から声を出すということができていないとこの胸式呼吸になってしまいます。

最近の人は普段の生活から胸式呼吸をする人が増えています。この胸式呼吸は癖になったら意識的に呼吸を変えないと変えることができません。そのため多くの人は気づかずに胸式呼吸で歌も歌っているのです。

この胸式呼吸ですが腹式呼吸とは違って息の圧力によって喉が痛んだり、喉を締め付ける結果になるのです。そのためボイストレーニングなどでは、呼吸の方法もしっかりと勉強するのです。

3. 歌った直後に喉が痛い場合は要注意!

先ほど喉を傷める原因について見てきましたが、実は痛み方も2種類に分かれます。

その分け方は歌ってから痛みが来るまでの時間です。歌った時には大丈夫だったけど次の日になってみると喉が痛いという場合と、歌った直後に痛くなる場合です。

そして歌った直後に痛くなるのは非常に危険なのです。

どういうことでしょうか?

それを説明するために、まずは簡単に声の出る仕組みをお話しします。

3-1. 歌の直後に喉が痛い原因

声は空気が喉を通るときに、それを遮断する膜(これを声帯といいます)に当たります。この声帯が空気が当たることにより振動し、それが声になるのです。

そしてそれらを動かしているのが筋肉です。

声帯を閉じる筋肉である甲状披裂筋、そして声帯を引っ張って伸ばす輪状甲状筋などがそれに該当します。これらの筋肉や声帯に負担がかかることで痛みが発生します。

3-2. 喉の痛みを放置すると危険な理由

声を出す際に筋肉を使用していることを前項で述べましたが、筋肉なのでたくさん使うと疲れてきますし筋肉痛にもなります。

筋肉痛とは筋線維が傷つきそれを修復するために起こる炎症によるものとされています。修復が完了すると前よりも強い筋肉へと変わっていくため、筋肉痛になること自体は悪いことではありません。スポーツをしていても筋肉痛が治った後には、前よりも動きやすくなったりするでしょう。

それは喉の筋肉にも当てはまります。歌った直後ではなく次の日に来る痛みに関しては筋肉痛のようなものです。

一方で歌った直後にくる痛みは、筋肉痛ではありません。筋肉が炎症を起こしていたり、ひどい場合には筋線維が断裂していたりするかもしれません。

そうなるとひどい場合には元通りに戻ることがなくなります。いわゆるダミ声のような状態が回復しなくなることもありますので、注意が必要です。

4. 喉の痛みの治し方・喉が痛い時の対処方法

喉が一度痛くなったらそれ以上歌うのを止めましょう。歌うことで喉に負担をかけこそするものの、絶対に回復に向かうことはありません。

できるだけ声を出さないように安静にしていることに加え、乾燥を防ぐことは治療の意味合いでも重要です。空気が乾燥した所に長時間いると、喉がイガイガしてきますよね?

肌に関しても共通して言えることなのですが、潤った状態の時には正常だった皮膚が乾燥が原因で傷ついたり割れたりします。同様に乾燥している状態というのは、喉も傷つきやすいものです。

そして乾燥している状態は菌にとっても活動しやすい状態ですので、炎症の原因になったりもします。そのためできるだけ潤いを保つようにすることも早く回復させるためには必要です。

一方で歌っている時に違和感を感じたり、痒くなってきたら先ほどと同じようにまずは乾燥を防いでください。

その時に注意が必要なのは、熱すぎるものや冷たすぎる飲み物をできるだけ避けることです。冷たいものは炎症を抑えそうな気はしますが、血行を悪くしてしまう恐れがあるので治るのが遅くなってしまいます。一方で熱いものを飲むのは、やけどなどのリスクがあります。

できれば常温の飲み物を定期的に飲むようにしましょう。

ちなみに喉を潤わせることが重要だからといって、アルコールを飲むのはやめてください。カラオケに行くとアルコールを飲みながら歌う人を見かけますが、喉の痛みという点から見れば、最悪の選択です。

少量のアルコールであれば血行が促進するので良いのですが、普通にアルコールを飲むと血行が良くなりすぎるのです。

流れる血流が多い状態で無理な歌い方をすれば内出血の可能性が高くなるなど、非常に危険な状態となります。

まとめ

今回は喉の痛みの原因や、その対処法について見てきました。

多くの人が少しの違和感なら無視して歌い続けたりしていますが、プロを目指して活動していくならば正しい発声を身に着け、健康な喉を保っていきましょう。