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子供が絶対音感になるには「いつ」トレーニングを行えばいいの?

絶対音感を身に付けるようになるためには、適切なタイミングで専門的な訓練を行う必要があります。
今回は絶対音感を確実に身に付けるために重要なレッスン開始時期について詳しく解説していきます。

さらに、絶対音感と遺伝の関係性や、年齢に伴う絶対音感の習得率の変化についても、科学的なデータをもとに解説していきます。
子供に絶対音感を覚えて欲しいと考えている場合は、今回の記事を参考に適切なタイミングで専門的な訓練を行って下さい。

1. 絶対音感になるには何歳からトレーニングが必要?

絶対音感を身に付けるには、2歳から6歳までに授業を受ける必要があります。
なぜこの期間に音感の授業をする必要があるのかと言うと、人間の聴覚が発達する時期がちょうど2歳から6歳ごろだと言われているからです。

6歳を過ぎると人間の聴覚はほぼ完成しているため、その後は横ばいの状態で進んでいき、加齢と共に聴覚は衰えていきます。
急激に聴覚が成長する2歳〜6歳のタイミングに専門的な音感の授業を受けることで、子供に絶対音感を身に付けさえることが可能です。

これは才能といったものではなく、適切な時期に適切な授業を受けるようにすれば、大抵の子供は身に付けることができます。
子供に絶対音感を身に付けさせたいと考えているのであれば、聴覚が急激に発達する2歳から6歳までの期間に積極的に授業を行っていきましょう。

2. 絶対音感になるには遺伝が影響する?

絶対音感と遺伝の関係性はまだまだ科学的に証明されたわけではありませんが、米国カルフォルニア大学の調査結果によると、音楽大学に通う生徒のうち、絶対音感を身に付けている人物の親族の中に、同じように絶対音感を持っている確率が48%にものぼり、逆に絶対音感が無い学生は12%しか無かったという研究結果が出ています。

つまり、絶対音感を持っている学生は2人に1人の割合で、親族の中に同じように絶対音感を持っている人物がいるのに対し、絶対音感を持っていない学生では、10人中1人しか親族の中で絶対音感を持っている人物がいないことが判明したのです。
また、7番染色体上の遺伝子欠失により起きる「ウィリアムズ症候群」の患者を調べると、絶対音感を身に付けている場合が多いという研究結果もあります。

こうした事例から絶対音感は遺伝によっても影響する可能性があるとされています。
ただ、遺伝上の病気を除けば、育ってきた環境で絶対音感が身に付くかどうかが大きく左右されることは、多くの音楽教室で専門的な授業を受けている子供たちを見ても明らかです。

3. 絶対音感になるにはどんなトレーニングが必要?

絶対音感を身に付ける際に行う練習方法として最も有名な方法は、ピアノの音を聴いて音階を答えるという練習方法です。
先生がランダムにピアノで音を出し、それを聴いた子供が音階を答える。

非常にシンプルな方法ですが、絶対音感を身に着ける効果があると証明されています。
慣れてきたら、音階で曲を歌う方法もオススメです。
歌詞を口ずさむのではなく、ドミソ〜などとメロディーに合わせて音階を口ずさむことで、音と音階をリンク付けることができます。

絶対音感のメソッドとして有名な江口式と呼ばれている絶対音感の訓練では、耳で聴いた音に対して色分けされた旗を上げるという方法で、正しい音を認識するように授業を行っており、同じく専門的な音楽授業で有名な「鬼頭流絶対音感メソッド」では、旗を使うのではなく、音階がイラストされたカードから選択する形で、音当てを行います。

共通していることは、ひたすら正しい音を認識させる練習を繰り返すということです。
初めは正しい音が何か分からなくても、徐々に耳の発達とともに正しい音を認識することができます。
授業を行う際に注意するべき点は、音程が都度、変化するような楽器では行わないことが大切です。

ピアノの音は調律さえしっかり行っていれば、いつも同じ音を出すことができますが、楽器によっては、音階が変わることもあります。
練習する度に音が若干変わってしまうと、音感訓練の妨げになります。
鳴らす音を一定にした状態で専門的な訓練を行うことで、絶対音感を身に付けることができます。

4. 絶対音感になるにはどれくらいの成功確率がある?

専門的な授業を受けた子供たちは、ほとんど絶対音感を身に付けることに成功しています。ある音楽スクールの実績では、3歳の子ども1万人ほどが、2年半の専門的な授業を受けることで、ほとんどの子供が絶対音感を獲得したという結果が報告されています。

様々なデータから分かっていることは、絶対音感が身に付く確率は年齢を重ねる毎に減少してしまうということです。
例えば、専門的な音感の授業を受けることで、5歳児の90%以上が絶対音感を身に付けられるの対して、6歳では50%程度に減少し、8歳を過ぎてしまうと、専門的な授業を行っても絶対音感は身に付けることができなかったという結果も多数報告されています。
なるべく早い段階から積極的に専門的な授業を受けることで、高確率で身に付けることができることから、才能といったものではなく授業を受けるタイミングによって大きく影響することが判明しています。
なるべく2歳頃のタイミングで専門的な授業を開始するようにすることで、確実に子供が絶対音感を覚えることができます。

逆に6歳を過ぎてしまうと、絶対音感を身に着けることはほぼ不可能だと思っておいたほうがいいです。
6歳以降から絶対音感を身に着けたいという場合は、相対音感を伸ばす方法がオススメです。
相対音感は基準となる音と比較し聴いた音がどの音なのかを認識する能力です。

絶対音感のように音を聞いた瞬間に正しい音階をパッと答える能力とは多少異なりますが相対音感を伸ばすことで、聴いた音を正しく認識することは十分可能です。
実際、音大生の半数近くは絶対音感ではなく、相対音感を使い楽器を演奏していたり、音を聞き分けていることから、絶対音感が無くても相対音感を伸ばすことで音楽の道で活躍することは可能です。
相対音感は年齢に関係なく伸ばすことができるので、6歳以上の子供でも身に付けること可能です。

5. まとめ

絶対音感に身に付けるためには、専門的な授業を受ける時期が非常に大切です。
今回お伝えしたように2歳から6歳までの期間は聴覚が最も伸びる時期です。

この時期に専門的な授業を行うことで、高確率で子供に絶対音感を身に付けさせることが可能です。
逆に授業の時期が遅くなればなるほど、絶対音感が身に付く確率は減少していきます。
5歳児では90%の確率で絶対音感を身に付けることができているのに対して、6歳児では50%に激減しています。
この1年間の違いで大きく絶対音感を身に付く確率に影響を及ぼします。

子供に絶対音感を覚えて欲しいという場合は、2歳から6歳までの時期に積極的に授業を受けることを意識しましょう。
音感訓練のプログラムは音楽教室でも行うことができますし、教材を購入し自宅で行うことも可能です。
あなたのやりやすい方法で、子供に積極的に専門的な授業をおこなっていきましょう。