ブログトップへ

ボイストレーニングで綺麗な高音を出す方法と注意点

歌を歌っていて出せない音域があると、やっぱり出せるようになりたいと思いますよね。果たしてボイストレーニングで出せない音域を出す事は可能なのでしょうか? ここでは高音域とボイストレーニングについてお話しします。

1. ボイストレーニングで高音が出せるようになる理由

高音が思うように出せなかったり、全然音域に近づけなかったり、高音が出せないレベルや原因というものは人それぞれです。 ではボイストレーニングで高音が出せるようになる、というのはどのような仕組みなのでしょうか? 結論から言えばボイストレーニングで高音が出せるようになる人もいれば、どれだけ練習しても出せない人もいます。喉に何らかの異常がある場合はもちろん手術なんてことも必要となる訳です。 腹筋をつける、腹式呼吸、地声・裏声の基礎、など、これから詳しくご紹介していきますが、高音域が出せないその人のケースによって、どこを重点的に練習していくかが大切となります。

2. 高音の声が出せない理由

2-1. 声変わり時期

変声期、一般的には声変わりとも言いますがその時期の過ごし方でその人の音域が大きく左右されるのです。 声変わりする前は高音が出しやすいかと思うのですが、声変わりすると特に男性は、一気に声が低くなります。 この時期に、高音を出す練習を続けているとその音域をある程度維持できます。発声に関わる喉の仕組みは成長に合わせて変化していくものですが、声変わりもそのひとつなんです。

2-2. その他の原因

また、高い音が出ない原因としては
  • ノドが締まっていて、声を出そうとすると苦しくなる
  • 身体に余計な力が入っていて声が安定しない
  • 息を吐く量が足りなくて声が細くなる
これらが関係している場合もあります。

3. ボイストレーニングで綺麗な高音を出す3つの方法

それでは早速、高音を出すためのボイストレーニング方法をご紹介していきます。

3-1.地声を鍛えて基礎を強化する

みなさんは高音域を出したいがために高い音域ばかりを練習していませんか?実は高音ばかりを練習していると変な癖がつきやすくなるため、良い練習法とは言えないのです。 まずは、”チェストボイス”と呼ばれている地声の音域をしっかりと響かせられるようにするのが大事なんです。チェストボイスの音域の基礎が出来てこそ、高音が生きてくるというわけです。 なのでまずは、話し声の音域、チェストボイスで、しっかり響くように練習して行きましょう。
  • リップトリル
  • タングロール
  • チェストボイス
  • 鼻腔共鳴
  • エッジボイス
この5つがオススメですよ!是非、地声の音域でやってみてくださいね。

3-2.裏声を鍛えて音域を拡げる

話し声の音域をきちんと響かせることが出来ましたか?では次のステップです! 次は裏返ったような声でも良いので、ヘッドボイスと呼ばれている裏声の音域を鍛えて行きます。裏声の下の音域の方はファルセットになっても大丈夫ですよ。 できるだけ頭のてっぺんに響くようなイメージで、まず声帯を閉じ、息漏れしないようコントロールしてください。高音域の高く出るところまで出して行きます。 高音域が楽に出せた方は、オペラ歌手の高音のような出し方でもホイッスルボイスが出るなら出してしまって構いません。
  • リップトリル
  • タングロール
  • ヘッドボイス
  • エッジボイス
この4つを是非、裏声の音域でやってみてください。

3-3.地声と裏声のミックスボイスで音域を自在にコントロールする

まずはみなさんは“ミックスボイス”をご存じですか? ”地声”と”裏声”の間に声換点というのがありますが、地声から声換点を通過するときに声が裏っ返り、裏声になります。 ミックスボイスとはその声換点が上手く繋がるように発声することをいいます。 地声の響きや裏声から上の響きは、上の2つの方法で鍛えられたと思います。 この2つの響きが混ざり合って初めて「ミックスボイス」という響きが出来上がります。

4. 綺麗な高音を出すなら腹式呼吸も大切!

腹式呼吸を行う事で、声を張る力が増強されるので、音域が広がります。 ただし、腹式だけ鍛えて発声すると、かえって喉を傷める可能性もありますのでさっきご紹介した発声方法と両方するとバランスが良いです。 また、腹式呼吸ができるようになると特に低音を安定して出せるようになります。 最も簡単な腹式呼吸のやり方は「お腹を凹ませながら声を出すこと」です。 また、お腹を凹ますことを意識しながら声を出していくと次に息を吸い込む時に、自然にお腹が膨らむように息を吸っているはずです。 つまり自然に腹式呼吸が出来るようになりますね。これを繰り返し行っていけばさらに発声が安定していきます。 腹式呼吸というのは肺の下にある横隔膜が下がり、肺の下に空気が入ってお腹が膨らむ仕組みになっています。息を吸っても肺を横に広げることがないので、呼吸をする時にも胸や肩の筋肉を使わず、喉をリラックスした状態に保つことができます。 また、腹式呼吸は胸式呼吸よりも多くの息を吸ったり吐いたりすることができるので緊張の緩和ができ、たくさん息を吸う事ができます。

5. ボイストレーニングで高音を出すときの注意点

5-1. 力み過ぎない

発声は筋肉運動ですので力みを全く無くしてしまったら、出るものも出ません。必要な部分は力が入ってあたりまえなので、あくまでも「力まない」ではなく「力み過ぎない」ということです。 つまり大切になってくるのは、力み過ぎないことと、必要のない部分には力を入れないということです。必要なところだけ力を入れて、後はリラックスしましょう。

5-2. 喉を痛めない練習方法をとる

高音域を出したいがためについ、練習し過ぎたり力み過ぎたりする人がいますが、何事にもやりすぎはいけません。喉に違和感があったり、声がかすれてきたりしたら練習は行わず、喉をしっかりと休めて下さいね。 下手をすると声帯に傷がついてクリアな声が出なくなったり、ポリープができたりします。高音域は無理に出そうとせず、ゆっくりとじっくりと練習を積み重ねる事が大切です。 また、高音域のみや低音域のみ等、偏った練習は絶対にしないでください。 偏ったクセがついてしまい、逆の音域が出しずらくなる原因になりかねません。自分の音域を狭めることになってしまうので、慎重に行いましょう。

まとめ

男性の場合は、今回紹介した発声法を習得するまでにかなりの時間を要します。何故なら男性は、高音、裏声を出し慣れていない方が多いからです。 また、地声と裏声の声質が大きく違い、地声と裏声を似たような声質にできるようになるまでにかなりの時間がかかります。 女性は、電話に出る時の高めの声が裏声という方も多くので、普段から裏声を使い慣れていると言えますね。声質の差も小さく、男性よりもかなりこの発声方法を習得しやすいです。 何回も言っているのですが、力の入れすぎ、練習のし過ぎ、かえって高音域が出しにくくなってしまうので注意しましょう。 腹式呼吸は、普段からも行っていると歌唱時にも意識せず取り入れる事が可能になります。何気ない時でも、腹式呼吸を頭に入れて行うとさらに音域が広がりやすくなりますよ。