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絶対音感が身に付く薬とは?音が半音下がる副作用のある薬も紹介!

薬で絶対音感を身に付けられるって本当?

今回はハーバード大学の教授により解明された薬の効能により、大人になってからでも絶対音感が身に付けられるかもしれないという研究結果について詳しく解説していきます。

また、薬の副作用により音が半音下がって聴こえてしまうという、絶対音感の方にとって驚異となる薬の存在も紹介していきます。

1. 大人でも絶対音感が身につく薬?!「ヴァルプロ酸」ってなに?

1-1. ヴァルプロ酸とは?

ヴァルプロ酸とは、抗てんかん剤として使用されている薬です。

「てんかん」というのは、脳の異常な興奮によって、けいれんなどの症状が体に起きる病気のことです。ヴァルプロ酸はこの脳の異常興奮を落ち着かせる作用のある薬です。

このヴァルプロ酸は主成分としてデパケンが使われています。デパケンは歴史のある薬で、安全性の高い薬に分類されています。デパケンには、抗躁効果も確認されています。

抗躁効果というのは、躁うつ病と呼ばれる、気分の波が激しく、衝動的な行動や発言をしてしまい、感情に振り回されてしまう病気を鎮める効果のことを言います。デパケンはメリットが多い薬ですが、デメリットもいくつか存在します。

確認されているデメリットとしては、
・抗うつ効果が弱い
・肝機能障害・高アンモニア血症に注意
・眠気がやや多い
・催奇形性がある
などが報告されています。

用法用量をしっかりと守ることで、体への害が少ない状態で効果を得ることが可能です。

1-2. ヴァルプロ酸と絶対音感の関係

ヴァルプロ酸には、抗てんかんや抗躁以外にも驚きの効果があることが判明しています。その効果を突き止めたのは、ハーヴァード大教授ヘンシュ貴雄(Takao Hensch)さんです。

ヘンシュさん曰く、ヴァルプロ酸を服用することで、脳の機能が子供のように柔らかくなることが明らかになったそうです。ヘンシュさんの研究によると、ヴァルプロ酸をマウスに投与したところ、絶対音感の能力が確認され、成人男性に投与したところ、投与前ではできなかった音階の識別ができるようになったのです。

通常、絶対音感を身に付けるためには、2歳から6歳の間に専門的な教育を受ける必要があります。7歳を過ぎる頃には絶対音感を覚えることは不可能であると言われています。

なぜ、このように時期が決まっているのかと言えば、人間の脳の神経回路が影響しています。幼少期の脳というのは、まだ発達段階なので、脳の神経回路をどんどん増やしていく時期です。この時期に音楽に触れ合うことで音階を認識する神経回路が出来上がり、大人になってからでも絶対音感が失われずに残り続けると言われています。

この神経回路というのは7歳を迎える頃になると、あまり作られなくなります。そのため、7歳を過ぎてから絶対音感を覚えようとしても、関連する神経回路が作られないので覚えることが出来なくなるとされています。

ヘンシュさんが発見したことは、ヴァルプロ酸を服用することで、脳を幼少期のように神経回路を増やすような状態にすることができるということです。脳が幼少期のように戻れば、新たに神経回路を増やすことが容易にできるので、絶対音感を覚えることができるというわけです。

実際、多くの方々がこの研究の被験者となることを希望しています。ただ、ヘンシュさんはこの実験にはリスクがあることも指摘しています。そもそも人間が7歳を過ぎたあたりから、幼少期と比べて神経回路を構成しないことには理由があります。

人間が生きていく上で、これはこうだ。というある程度しっかりとした土台が必要です。あれもいいな、これもいいな。という考え方では生存することが出来ません。そういったこともあり、6歳までに経験したことを土台とし、人間は学び成長していくよう作られています。

もし、大人になってから、この固まった土台部分を柔らかくしてしまうと、あなたの根底にある考え方や価値観が大きく影響してしまう可能性も否定できません。とはいえ、ヴァルプロ酸による効果は非常に興味深いことには間違いありませんので、今後の研究に世界中が期待しています。

2. 絶対音感に悪影響を与える薬がある?!「フラベリック」ってなに?

2-1. フラベリックとは?

フラベリックとは、ファイザーという会社が販売している、普通の咳止め薬です。

このフラベリックは「リン酸ベンプロペリン」という成分が含まれています。リン酸ベンプロペリンは、脳内にある「咳中枢」という部分に働きかけ、興奮を抑える効果があります。

咳が出る仕組みとしては、この咳中枢が刺激されることにより、体が反射的に咳を出すようにシステム化されています。リン酸ベンプロペリンは風邪により興奮状態になっている咳中枢を鎮静化させることで、咳を止めるという効果があります。

2-2. フラベリックが絶対音感に与える副作用

フラベリックという咳止め薬には、実は意外な副作用があることが報告されています。

その副作用とは、「音が半音低く聞こえる」というものです。一見、特に支障がないのでは?と思われるかもしれません。確かに一般的な日常を過ごしている方からすると、何も問題はありません。

ところが、一部の方からすると非常に脅威に感じてしまう恐ろしい副作用なのです。その一部の方というのは、音楽関係に携わっている方々です。特に絶対音感を持っている方には、非常に驚異を感じる副作用と言えます。

絶対音感を持っている方というのは、日常の音に対して音階を正確に聴き取ることができます。別の言い方をすれば、音が非常に気になるとも言えます。

例えば、リモコンの「ピッ」という音が電池残量の影響で半音下がってしまうだけでも、非常に気になりますし、掃除機の音の中にモーターの音が混ざっていることさえも気になって仕方ないです。もし、そんな絶対音感の方がフラベリックを服用し、副作用によりいつもよりも半音下がって聴こえてしまったら、一体どうなるのでしょうか?

日常の全ての音に対して違和感を感じてしまい、集中することができず、中には吐き気やめまいを感じてしまう方もいるのです。一般人からすると理解しにくい感覚だとは思いますが、絶対音感を持っている方にとって、日常生活で聞こえる音が少しでも変化してしまうのは、普段見ている色が突然変わってしまうようなものです。

信号の青色がある日突然、黒色に変化したら気持ち悪いと感じませんか?そのぐらい音が違って聞こえるという副作用は絶対音感の方にとって恐ろしいことなのです。

因みに、この副作用は薬の服用を止めることで治まることが分かっています。数日から最長2週間ほどで副作用が感じられなくなったことが確認されています。

3. その他の絶対音感、聴覚への副作用がある薬

聴覚に異常をきたす恐れのある薬として今現在判明しているのは、フラベリック以外に、「フロセミド(商品名ラシックス)」「バンコマイシン」抗てんかん薬の「テグレトール(主成分:カルバマゼピン)」です。

絶対音感が身に付く薬.まとめ

絶対音感というのは、7歳を過ぎると身に付けることが非常に困難だとされていますが、今回お伝えしたヴァルプロ酸という抗てんかん薬には、大人になってからでも絶対音感を身に付けられる効果が判明しました。

ただ、人間の発達順序を薬により操作することになるので、十分に注意して使う必要があります。また、薬というのは非常に便利な反面、どんな薬にも副作用があると言われています。

今回お伝えしたフラベリックという薬には、音が半音下がるという副作用が報告されています。一般の方であれば、気にすることもない副作用ですが、絶対音感を持っている方からすると、非常に驚異となる副作用です。