


VTuber
公開日:2025年08月19日
VTuberライブの仕組みは?アバターの動かし方や撮影方法などを解説
VTuberのライブ配信を見ている方のなかには、「どうやってアバターを動かしているの?」「どんな仕組みでライブがおこなわれているの?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。
VTuberライブには「オンラインライブ」と「オフラインライブ」があり、それぞれ仕組みが異なります。
この記事では、VTuberライブの仕組みをわかりやすく解説します。アバターの動かし方やVTuberライブの舞台裏なども紹介しているので、VTuberに興味のある方はぜひ最後までお読みください。
VTuberライブにはオフラインとオンラインがある

VTuberライブは、視聴方法によって大きく「オフライン」と「オンライン」に分けられます。
- オフラインライブ:ライブ会場などでおこなわれる現地参加型のライブのこと
- オンラインライブ:YouTubeなどの配信プラットフォームで視聴するライブのこと
一般的に「VTuberライブ」と聞いて想像するのは、オンラインライブかもしれません。YouTubeを中心とした配信プラットフォームで、リアルな動きにアバターを連動させてパフォーマンスをしたり、コミュニケーションをとったりします。
一方で、現地に行って視聴するVTuberオフラインライブも開催されており、その熱狂や反響は非常に大きいものです。
たとえば、人気VTuber事務所のホロライブプロダクションでは、2025年3月に6度目となる音楽の祭典「hololive 6th fes. Color Rise Harmony」を幕張メッセで開催しました。
出典:hololive 6th fes. Color Rise Harmony DAY2のオフィシャルレポート公開!
また、近年では、オフラインとオンラインを同時におこなうハイブリッド形式も増えており、現地参加できないファンも楽しめる仕組みが整っています。
VTuberについて詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひあわせてご覧ください。
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オフラインライブの仕組み
オフラインライブは、モーションキャプチャーで動かしている体や表情の変化をリアルタイムで映像化し、会場内のスクリーンに映し出す仕組みです。主に光学式モーションキャプチャーが使われます。音響や照明、スモークやレーザーなどの特殊効果を活用したステージ演出ができるのも魅力。
観客が実際に会場に足を運び、リアルな空間でVTuberのパフォーマンスを楽しみます。会場に来た観客の生の熱気があるため、「一緒にいる」という一体感を生み出せるでしょう。
オンラインライブの仕組み
オンラインライブは、YouTubeなどの動画配信プラットフォームを通じて配信をおこないます。一般的に想像しやすいVTuberライブの形かもしれません。技術面では、Webカメラを活用したトラッキングが中心です。
視聴者は自宅から楽しむことができ、バーチャルのみで完結できます。コメントなどでリアルタイムに交流することが可能で、世界中のファンが参加できるのが特徴。個人で活動しているVTuberでも開催しやすいでしょう。
モーションキャプチャーとは?
VTuberライブの仕組みについて理解するうえで知っておきたいのが、モーションキャプチャーです。モーションキャプチャーとは、人や物の動きをデジタルデータにする技術のこと。映画やゲーム、アニメなどのCGアニメーション、さらにはドローンやロボットの制御にも活用されています。
モーションキャプチャーには、指の動きをトラッキングする「フィンガーモーションキャプチャー」と、顔の表情をトラッキングする「フェイシャルモーションキャプチャー」があります。
また、主なモーションキャプチャーシステムは、「光学式」「慣性式」「ビデオ式」の3種類です。これらの詳細については、次の章で解説します。
VTuberの撮影方法

VTuberの主な撮影方法は以下の3つです。
- 光学式
- 慣性式
- ビデオ式
それぞれ詳しく解説していきます。
光学式
光学式とは、複数の専用カメラを使い、体につけたマーカーの位置を追うことでデータを収集し、人間の動きを3Dモデルに反映させる撮影方法です。
まず、イラストから3Dモデルを作成し、見た目の調整や髪・服の揺れなど、自然な動きになるように設定します。その後、アニメーションをつけるためにモーションキャプチャーシステムを使って収録します。
マーカーをつけるだけなので、人や物のアクロバティックな激しい動きにも柔軟に対応可能です。また、ギターやピアノを弾くといった繊細な動きも表現できます。
ただし、複数の専用カメラを設置する必要があるため、導入費用やメンテナンス費用が高額になりやすい点はデメリットでしょう。
慣性式
慣性式とは、人に装着した慣性センサーから得た加速度・角速度・方位の情報を骨格モデルに当てはめることにより、体の動きを計測してデータを収集する撮影方法です。カメラや機材の設置が不要であるため、専用のスタジオを用意する必要がありません。
しかし、磁場の影響を受けやすく、場所によっては時差が発生することもあるため、安定した映像を届けられる場所を選ぶ必要があるでしょう。
なお、体全体の動きは光学式、細かい指の動きだけは慣性式を使うなど、組み合わせて使うこともできます。
ビデオ式
ビデオ式とは、複数台のカメラやスマートフォンなどで、人や物の動きを追う撮影方法です。光学式と違い、人や物にマーカーをつける必要はありません。フェイシャルキャプチャーをおこなうときは、多くの場合このビデオ式が採用されます。
ビデオ式は、マーカーやセンサーが不要なため、望遠レンズを使って遠くから撮影することも可能です。しかし、光学式と比べて精度が落ちることも少なくありません。
AIの進展によって技術力は向上していますが、生ライブでは時差が発生するリスクもあります。
VTuberライブの舞台裏
次に、VTuberライブの舞台裏について解説します。VTuberライブをつくるスタッフや観客を喜ばせる見せ方などをお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
VTuberライブをつくるスタッフ
VTuberライブは多くのスタッフによって支えられています。その一部を紹介しましょう。
スタッフ | 役割 |
---|---|
プロジェクトマネージャー | ライブ全体の進行管理や調整 |
技術監督 | 技術面を管理し、円滑にライブが進むようサポート |
モーションキャプチャーエンジニア | VTuberの動きを正確にデータ化し、3Dモデルに連動 |
配信エンジニア | 映像や音声の時差を最小限に抑え、クオリティの高い配信を実現 |
システム開発者 | Unityなどを用いてライブ演出用のシステムを構築 |
3Dモデラー | キャラクターやステージ、美術セットなどのデザイン |
映像クリエイター | ライブ映像の編集や特殊効果の制作 |
音響エンジニア | 音楽や効果音のミキシング、音響効果の最適化 |
そのほか、照明スタッフや、機材・ソフトウェアのトラブルに即時対応するスタッフもいます。多くのスタッフが支えることで、VTuberライブは完成されるのです。
観客を喜ばせる見せ方
VTuberライブは、アバターを使いつつも臨場感があるように演出する必要があります。近年、観客を喜ばせるための見せ方として注目を集めているのは、「ボリュメトリックビデオ」という技術です。
ボリュメトリックビデオとは、空間を丸ごと撮影して3Dデータ化する技術のこと。平面ではなく立体的に情報を収集するため、「Volumetric(体積測定)」という言葉が使われています。人や物を含めた撮影対象を3Dでデータ化するため、好きなタイミングで止めたり、さまざまな角度から見たりすることが可能です。
また、バーチャル照明を活用すれば、VTuberやステージに陰影をつけて引き立たせることもできます。さらに、高品質な3Dモデルの活用によって、髪の毛や衣装の揺らめきもリアルに表現できます。
VTuberライブに関するよくある質問
ここからは、VTuberライブのよくある質問に答えていきます。
- どのようなVTuberオフラインライブがある?
- VTuberライブはどこで開催されることが多い?
VTuberライブに興味のある方は、ぜひこの回答を参考にしてみてください。
どのようなVTuberオフラインライブがある?
人気VTuberグループの「にじさんじ」と「ホロライブ」が共同でおこなう初のオフラインイベント「にじホロ交流戦2025」が2025年5月24日・25日の2日間開催されました。実際に球場で、ゲーム『プロ野球スピリッツ2024-2025』で育成したオリジナル選手の交流戦を実施。
にじさんじは2020年に初の全国ツアーを開催し、2025年5月からは7周年を記念した全国ツアーも開催中です。
出典:DMMオンクレpresents にじホロ交流戦2025、にじさんじ WORLD TOUR 2025 Singin’ in the Rainbow!
また、2019年8月には、バーチャルシンガーの花譜さんが東京・恵比寿のLIQUIDROOMで初めてワンマンライブを開催。YouTube生配信は全国14カ所でライブビューイングがおこなわれ、X(旧Twitter)では公式ハッシュタグが世界トレンド1位になるほど大盛況となりました。
このように、VTuberのオフラインライブは年々進化を遂げており、今後もさらなる展開が期待されます。
にじさんじやホロライブについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。ぜひあわせてご覧ください。
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【2025年版】にじさんじオーディション完全ガイド!倍率や応募方法、落ちた方向けの対策も紹介
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VTuberライブはどこで開催されることが多い?
近年、VTuberライブの規模は拡大傾向にあり、以下のような大きなステージで開催されることも増えています。
- 幕張メッセ
- 東京ビッグサイト
- 国立代々木競技場 第一体育館
- 日本武道館
- 有明アリーナ
また、東京だけでなく、Kアリーナ横浜や大阪城ホールなどでも開催されています。
会場の規模や設備に合わせてステージの演出やモニターの配置が工夫され、貴重なステージになっています。
VTuberライブの仕組みを理解して配信をもっと楽しもう
この記事では、VTuberライブについて解説しました。「モーションキャプチャー」や「光学式」など、普段耳慣れない言葉も出てきたかもしれませんが、こういった最先端技術を用いて、VTuberライブは成り立っています。仕組みを理解することで、より配信を楽しめるでしょう。
VTuberライブの仕組みに興味があるなら、配信する側に挑戦してみてもよいかもしれません。未経験でVTuberとして活動を始めるなら、Voice Planet(ボイスプラネット)がおすすめです。学生を除く20~49歳を対象に朗読審査を開催しており、会社員や自営業など、仕事と両立している参加者も少なくありません。
合格後は、実力派プロデューサーとの面談、オリジナルキャラクター制作、ボイストレーニング、宣材写真撮影など、手厚いサポートを受けられます。希望者には、VTuberアバターを作成するサポートもおこなっています(有料)。少しでも興味を持ったら、ぜひお気軽にご参加ください。




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