Broom_Star
ワタシ×MUSIC PLANET特別編①『MUSIC PLANET presents RADIO★PLANET Tokyo』毎週木曜日28:30~29:00(金曜日あさ4:30~5:00)
『MUSIC PLANET presents RADIO★PLANET Tokyo』パーソナリティー ケリー隆介さん
2021年1月よりスタートした
『MUSIC PLANET presents RADIO★PLANET Tokyo』
今回、番組の収録現場にお邪魔して
パーソナリティーであるケリー隆介さんに
番組を通した気づきについて伺いました。
番組を包み込む温かさは
果たしてどこから来るのか?
その魅力に迫ります。
音楽的原体験
父親がミュージシャンで姉もシンガーをやっているというのもあり、音楽をやっている人たちというのが自分の身近な存在でした。とはいいつつ、僕自身が楽器を弾くということに興味を持ち始めたのは中学生ぐらいでしたね。それまでは、街で流れているポップスが好きで聴いていたぐらいで何か特別な意識というのはなかったですね。転機は、中学2年生の時ですかね。ケーブルテレビの音楽番組でアメリカのあるバンドのミュージックビデオを観たことをきっかけにラウドロック系の音楽にハマってしまって、自分から好きなバンドを掘っていくようになりました。そこから、自分の好きな音楽のジャンルというのが明確になっていったかなと。音楽に対して最初に大きな衝撃を感じたのは、この中学2年の時になりますね。『RADIO★PLANET Tokyo』に出演くださっている皆さんと同じように「自分もああなりたい」とか、それに憧れるというんですかね。「自分もあれをやってみたい」と思い始めたのは高校生ぐらいからですかね。
プレイヤーとしてステージに立ちたいという想い。
この頃は自分の好きなバンドのライブにとにかく足を運んでいろんなステージを見る中でやっぱり、こうなりたいという憧れが強くなっていった時期でもありました。けれど、最初は何から始めたらいいんだろうというのがあって、ボーカルをやるというビジョンは自分の中にあったんですけど、まずギターを始めて。高校1年のときですか、自分が好きな洋楽バンドを同じように好きなひとりのクラスメイトとバンドを始めました。その彼と僕、あと二人の同級生でメンバーは4人でした。結局、大学に入った頃にドラムとベースが抜けて、最初の二人に戻るというのがあって。その後、新メンバー二人が加入。そこから、自分たちはオリジナル曲でやっていくという流れになりました。
もっと大きなステージで。
あるプロデューサーと出会ったことで、楽曲作りもステージもより本格的な活動となっていきましたね。音楽関係の方にライブへお越しいただいたりもしていました。自分としては、かなりの熱量を持って真剣に向き合っていたと思っています。だから、「何かを表現したい」という気持ちは僕も経験あります。そういった理由から、番組にお越しいただいた皆さんの「送り手側の想い」みたいなものも共感できるところが多くありますね。
MUSIC PLANETの第一印象
コンセプトをお伺いして、「なるほどな。そういう座組みでこのサービスがあるんだな」と。音楽の作り手と「やってみたいけどやり方がわからない。でも熱意はある」という方を「繋ぐ」という意味ですごく画期的だなと思いました。同時に、そこから生まれる音楽に興味が湧きましたね。
番組を通して見えてきたもの。
番組を重ねて見えてくるものがありました。いろいろな方の話を伺っているとやっぱりそこには「生き様」がある。そして作っている音楽には、それが確かに反映されている。オリジナル楽曲が生まれるまでの背景というのがそれぞれにあって、そこを伝えることがこの番組、そして僕のやるべきことだと思いました。みなさんの話を聞いていると、そこにすごくかけがえのない価値があるんだなと毎回感じているんですよ。僕は、人の話を聴くのすごく好きです。この番組に出演してくれる皆さん、目の前のその人の話を聞きたい。「あなたの話が聞きたいから教えてくれ」と。そして彼らから出てくるそれぞれのストーリーを番組を通して、リスナーの皆さんに届けることで「私も同じ気持ちだ」とか「俺もああいうふうに思った時期あったなあ」とか感じてもらえたら嬉しい。そう思ってもらえたら一番正解なんじゃないかなと思っています。
MUSIC PLANET presents RADIO★PLANET Tokyo
MUSIC PLANET presents RADIO★PLANET Tokyo
自分と共通の想い。それぞれのストーリー。
「やりたかったけどやれてない」とかそういう気持ちっていうのが皆さんに共通しているんですよ。年齢の差はあれど、どこかで一回は経験があるんじゃないでしょうか。抱いていた気持ちみたいなものに蓋をしてしまったことって。世の中のかなりの方が経験されてる気がする。その気持ちは自分にもある。これって人間共通なんだなって。多分それって色々な仕事をされている中で、このラジオをふと聴いている人たちにも全員あるんじゃないかなと思いますよね。そして、中には蓋をしてから時間は経ってしまったけれど、それでも「今、やろう」と思って踏み出す方がいる。そのストーリーっていうんですかね、そこが多分みんなにとって響くところだと感じています。その人間としてのストーリーが。
今の時代だからこそ。
同時に思うことは今の社会はインターネットだったり、ソーシャルメディアの在り方も含めて「誰でも自分が発信したいことを発信できる社会」になっている。もう10年ほど前と今とでは、価値観が違う。だから今、こうじゃなきゃいけないというルールがどんどんなくなってきている時代で「何じゃなきゃいけない」というのを縛り付けているのはむしろ自分の感覚なんじゃないかって。別に「そんなの関係ないじゃん」って思っていい時代なんだと思うんですよ。番組にお越しいただいた方の中には、やりたかったけどやれてこなかった方や、音楽をやっていたけど何らかの理由で辞めたという方もいらっしゃる。MUSIC PLANETだからチャレンジした、もう一度やり始めたという方が多い。一方、音楽家としてやっていきたいという熱量よりも音楽というものを使って、自分がいま発信したいことを「より広く届けられるか」ということを考えていらっしゃる方もいる。簡単に言うと「自分のお店の商品をPRするためのツールとして歌を使いたい」と考えている方がいる。でも音楽の作り方が自分ではわからない。そういった方がMUSIC PLANETというプラットフォームを活用してPRソング的なものを発信する。これは面白いパターンだなって思いましたね。
何かを伝えたいという熱量。
ひとつ印象に強く残っていることがあるんです。 一見すると音楽でメッセージを発信するというタイプに見えない方なんですが「すごく真面目に毎日生きてらっしゃるんだろうな」というのがすごく伝わってくる方がいらっしゃいました。その方がその真っ直ぐな人間性のすごく伝わってくる口調で、とてもひたむきに楽曲に込めた想いやエピソードを語ってくれる。ものすごく熱量が伝わってくるんです。表に出てこない熱量がものすごい。こういった方もMUSIC PLANETに参加できるんだなあと感動しましたね。他の音楽系やエンタメ系のコンテンツとの違いを感じました。番組のディレクターと話したこともあるのですが僕が小・中・高校の時、同級生の中で音楽をやって自分で何かを表現する、人前に出て何かを表現しようとしているのって自分たちしかいなかった。他の同級生たちは別にそんなこと興味なかったように見えてたんです。でも今の時代の現象って、もしかしたら超シャイな男の子や自分の同級生がソーシャルメディアを通じて、自分で「歌ってみた」をやっている可能性があるわけなんですよね。
時とともに変わるもの。時を経ても変わらぬもの。
実はノウハウがなかっただけで、もしやれる環境があったなら「やってた」という人たちが、僕の同級生の中にいたのかなと想像するようになった。見た目で判断してはいけないんですけど、「音楽で表現するような人には見えない」みたいな人が実は内に秘めているものがものすごくあって、その熱量が意外と高いっていうことに驚かされています。MUSIC PLANETに参加されて、ここ(ラジオ収録)に座る方々、結構な確率で「おお!そんなふうに思ってたんだ」というような驚きをくれる。なんとなくその人の話を聞いた上で、生い立ちみたいなものを想像したときに「きっとこの人の周りにいた人たちは、この人がそんなことをしたいって思ってたなんて考えてなかったんじゃないかな」と感じることがある。でも実は、内に秘めた熱い想いを抱えている方って本当は一定数どの時代にもいて、だけど今の時代だからこそそれがやれる時代になってきていて、尚且つそれを許容する社会の土壌が育ってきているんじゃないかと。今だからこそ起こり得ている現象なんじゃないかと。昔は、気持ちとノウハウをつなぐツールやプラットフォームがなかったわけですし、やれる環境を作るだけでも大変だった。そもそも価値観さえ今とは違っていた。そう感じるようになりました。
MUSIC PLANET×Broom Star
想いをカタチにする場所があることで、
その人の心がハッピーになる側面があって、
その価値はとて大きいと思う。
MUSIC PLANETとは?
大きくは、二つの意味があると感じています。やっぱりひとつは、やりたいと思っていたことが実現せずに、ずっと心の中でどこかでは残っていることに対する答えというような意味。カタチにする場所があるということで、その人の心がハッピーになる側面がある。その価値って実はものすごくある。もうひとつは、MUSIC PLANETをきっかけに一歩踏み出してみたいっていう人たちの最初の一歩になるという意味。この二つの意味を感じています。「やり残したことをやってみる」それで満足できたっていう心の満足度があって、「やってみたいと思っていたけど踏み出すことができなかったこと」の最初の一歩目を踏み出すというきっかけとしての意味。
カタチにするということ。
MUSIC PLANETというのは「やりたい」という意思をもった人たちが自分の歌を披露して、その素材や素質を活かして「何が作れるだろうか」というところを一緒に作ってくれる場所だと思うんです。何ができるかっていうのをディスカッションした上で作って、まず一つカタチにする。このカタチというのは曲を作るという意味だけではなく、発信した、踏み出した、挑戦したというのも含まれる。そうすることで「あなにもこういうカタチを残すことができるよ」っていう経験を得る。一歩目をどういう風に踏み出したらいいかわからない人や、想いをカタチにしたいと考えてる人にとって「まずは、カタチにする」ということがとても重要。そういう意味で、MUSIC PLANETは存在として大きいという気がします。
声を届けるということ。
音楽が好きなものとして、音楽も届けたいし人も届けたい。楽曲というアウトプットに出てきた3分間に詰まっているいろいろなものを引き出したいんですよ。僕は楽曲を作るそのプロセスを知っている身として、ミュージシャンと共通言語をもって喋ることによって、そこに込められているものを番組という限られた時間のなかできちんと伝える。それを聴いた上でその音楽を聴いた時、全然聴こえ方が変わるっていうことを僕はやるべきだと思っています。それが僕の仕事なんだと。
オリジナルソングが映すもの。
ほとんどの人にしてみたら人生の最初のオリジナルソング。「何を歌おう?」って考えたら、絶対に一番中心にあるもの、常に頭の中に考えてしまっているものとかが出てきちゃうと思うんですよ。それがその人の本質というか、その人の中で大切にしているもの。大切にしていないことを歌にはしないと思うんですよね。その人の一番素直なところが出ていると思うので、その曲を聴いていくからには「なんでその考え方に至ったのか?」というストーリーを聞かなきゃいけない。そこを意識すると必然的に自分の人生を語ってもらうことになるんですよね。そこが僕は面白い。すごく興味があるんですよね。人生や人の話を聞くっていうのは。結果、それが番組として一番伝えるべきことになっているという感じですね。
『MUSIC PLANET presents RADIO★PLANET Tokyo』
皆さんの曲がそうさせるんですよね。ストーリーがあるからこそ、その想いを知りたい。結局音楽って想いを、メロディに乗せて、コードに乗せて届けている。だから、その人の気持ちが反映される。「何かを伝えたい」そう思ったことは素直な気持ちであって、それはきっとみんなに共通していることなんだと。やっぱり本人にその想いを話してもらうのが一番いい。その人のストーリーを聞いた上でその曲を聴いたら全然聴こえ方が変わる。言葉の説得力が変わってくるんで、そのストーリーを聴いた上でリスナーに届けることによっての「価値」が生まれる。 そこじゃないですかね。MUSIC PLANETの深みがあるところというんですかね。結局は、人間が作っているものなので。人間が歌ってて。そういうところでしか表現できないものがあるんじゃないかと思っています。だから、そのリアリティーをリスナーに届けて、リスナーの方がそれでどう感じるかっていう。色々なことを感じてもらえたら嬉しいですよね。
- ケリー隆介
- 『MUSIC PLANET presents RADIO★PLANET Tokyo』パーソナリティー
2013年6⽉、単⾝渡⽶。カリフォルニア州サンディエゴで1年間を過ごす。英語講師の資格であるTESOLを取得。また滞在中、格闘技界の⽣ける伝説であるヒクソン・グレイシー⽒の伝記本のため、現地ロサンゼルスでの5時間単独インタビューの⽇英通訳に抜擢される。
2015年6⽉よりタレント活動を開始。持ち前のコミュニケーション能⼒、ホスピタリティ、適応⼒、語学⼒、⾳楽知識、アスリート的マインドを活かし、ラジオパーソナリティーやスポーツMC、イベントMCからインフォマーシャルまで、幅広く活躍中。 また私⽣活でも興味のあることはとことん追求するタイプで、アメリカで「本当に美味しいコーヒー」との衝撃的な出会いを果たし、それ以来コーヒーの虜に。現在は東京を中⼼とするコーヒーショップやコーヒーカルチャーを紹介する、⾃⾝が出演・インタビュー・撮影・編集を⾏う動画シリーズ「TOKYO COFFEE GRAPHICS」を⾃⾝のSNSで随時更新中。