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ビブラートに腹筋は関係ない!?驚きの事実と意識するべき『2つのこと』とは!?

ビブラートを出すために 腹筋を鍛えなくてはいけない。 そのような考えが広まっていますが 正直なところを言うと腹筋を鍛えても ビブラートが上手くなる訳ではありません。 今回はビブラートを出すために 意識してほしい2つのことと 鍛えておくと歌いやすくなる 意外な筋肉の部位について解説していきます。

1. 腹筋でビブラートは上手くなる?

世間では腹筋を鍛えたら 歌が上手くなると言われますが 実はそうではありません。 歌が上手い人は 音を大きく長く 出すことが出来ます。 そのためには、 『腹式呼吸』 を行う必要があります。 お腹を膨らませる呼吸へと 切り替えることで 多くの空気を吸うことが出来ます。 そうすれば、音が安定しますし 力強い声を出す事が可能となります。 その腹式呼吸をより強化させるために 側腹筋というお腹の横の筋肉があると より腹式呼吸がやりやすくなります。 なので、 腹筋を鍛える=歌唱力アップ という訳ではなく、 あくまで腹式呼吸を覚えることで 空気を多く吸うことが出来るため 歌が歌いやすくなります。 その過程で側腹筋が発達していると より腹式呼吸が行いやすくなる。 というイメージです。 ビブラートに関しても同じで 腹筋を鍛えても 上手くなる訳ではありません。 あくまで腹式呼吸を行い そこで連動して動く 『横隔膜』 という筋肉を使い ビブラートを出します。 横隔膜はあばら骨の後ろあたりに 位置しています。 この筋肉は腹式呼吸を行うことにより 収縮したり緩んだりさせることが出来ます。

2. 腹筋でビブラートをかけるやり方

腹筋でビブラートをかける という方法が広まっています。 方法は腹筋を固めることで ビブラートを出すようですが 残念ながらこの方法では ビブラートを出す事は出来ません。 いくらお腹に力を入れても ビブラートにならないことは 実際にやってみると すぐに分かると思います。 ビブラートのかけ方は 大きく分類すると三種類に分けられます。 ・横隔膜 ・喉 ・口 この三種類です。 この中でおそらく 横隔膜のビブラートが 腹筋を鍛えることで 上手く奏でる事が出来るようになる。 と、誤解されていると思います。 横隔膜という筋肉は あばら骨の後ろあたりに位置する 筋肉なのですが 腹筋のトレーニングメニューでは 鍛えることが出来ない位置にあります。 鍛え方は『呼吸のみ』です。 呼吸を行うことでしか この筋肉を刺激することが出来ません。 なので、とにかく呼吸を意識する。 どんな呼吸法かと言えば 歌のレッスンでお馴染みの 『腹式呼吸』です。 お腹で息をすることで 横隔膜を刺激させる事ができ ビブラートを出す事に繋がります。 「腹式呼吸をしていれば 自然と横隔膜を鍛えられるの?」 と言うと、 半分正解で半分不正解です。 例えば、 筋トレをしなくても 日々の生活で階段を上ったり 重たい荷物を持っている人は ある程度の筋肉があります。 ただ、筋肉を意識的に鍛えている人は それ以上の筋肉を身につけていると思います。 横隔膜も一緒で ある程度の強さにするには 普段から腹式呼吸を心がければ 問題ありません。 そこから本格的に鍛えたいという場合は 普段の腹式呼吸だけでは不十分です。 「どうすれば横隔膜を鍛えられますか?」 と言うと、 『ドギープレス』という 練習が最も有名で効率的です。 犬の呼吸のように 「ハッハッハッハッハッハッハ!」 と息をすると横隔膜を 強制的に上下させる事が出来ます。 これだけで横隔膜を 刺激させる事が出来ます。 慣れてくれば実際に 「ハッハッハッハッハ」 とは発声せず、 お腹の動きだけをそのままして 「あ〜〜〜」と出して下さい。 横隔膜を揺らす事が出来ていれば ビブラートを奏でる事が出来るはずです。 この練習メニューを行うことで 横隔膜を鍛える事が出来ます。

3. ビブラートと腹筋の密接に関して

腹筋というと誤解を生みやすいですが お腹の筋肉の上の方に 横隔膜という筋肉があります。 この筋肉は肺が取り組む空気量と 密接な関係性を持っています。 すこし専門的になってしまいますが 横隔膜が収縮すると 胸腔という部分が広がります。 すると内部の圧力が低下します。 そのままではいけないので 圧力を等しくするために、 大量の空気が肺の中へと流れていきます。 逆に横隔膜がゆるむと、 肺と胸壁の弾力性によって 肺の中にあった空気が押し出されます。 この一連の動作の中で いかに多くの空気を吸い込む事ができ なおかつ吐くことが出来るのか。 という部分が歌声に最も影響します。 空気を多く取り組むためには 腹式呼吸はもちろんですが 横隔膜の筋肉を鍛えておく必要があります。 この腹式呼吸と横隔膜の 2つの部分に意識を向けることで 歌唱力はもちろんのこと、 ビブラートもレベルも格段に上がります。 日頃から腹式呼吸を意識するだけでも 横隔膜は刺激されるので ある程度鍛える事は出来ます。 ただ、 プロ並みの歌唱力を身に付けたい場合は 先ほどお伝えした 『ドギープレス』 に取り組んで頂き 横隔膜を強化させて下さい。 また、腹筋で言うと お腹の横にある側腹筋 という筋肉を鍛えることで 腹式呼吸がやりやすくなります。 側腹筋の鍛え方は3つあります。

その1:レッグレイズ・ツイスト

仰向けに寝て頂き 両手を90度になるよう 左右に伸ばします。 その後、両足を床と直角になるように 上に伸ばしていきます。 これで基本姿勢は完成です。 後は伸ばした足を ゆっくりと左右に倒していきます。 動画で解説されているモノがあるので 参考にしてみて下さい。 レッグレイズ・ツイスト https://www.youtube.com/watch?v=lPwj1ezmdNU

その2:四の字クランチ

仰向けの状態でヒザを曲げ 通常の腹筋体勢になります。 その後、左足首を右ヒザにかけ このまま腹筋運動をします。 上半身を持ち上げた際に 右ヒジを左ヒザにくっつけるよう ねじりながら腹筋を行うのがポイントです。 何回か同じ方向で腹筋を行ったら 足を組み替えて同じように反対方向でも 腹筋を行っていきましょう。 動画でも解説されているので チェクしてみて下さい。 四の字クランチ https://www.youtube.com/watch?v=-i2wfaRSZdw

その3:サイドクランチ

横向きに寝た体制から 片手で後頭部を支えます。 そのまま肋骨を腰に近づける事で 側腹筋を鍛えることが出来ます。 ある程度の回数行ったら 同じように反対側も行って下さい。 こちらも動画を参考にして頂けると 分かりやすいと思いますのd チェックしてみて下さい。 サイドクランチ https://www.youtube.com/watch?v=a3pIpsed8qw

まとめ

いかがでしたでしょうか? 腹筋を鍛える=ビブラート上達 というイメージが 想像されてしまいがちですが 実は腹筋ではなく横隔膜と呼ばれる 肋骨下あたりに位置する筋肉が とても関係性があります。 この筋肉は腹式呼吸で 鍛える事が出来るので 日頃から腹式呼吸を意識することで ある程度、鍛えることが出来ます。 さらに今回お伝えした ドギープレスを行うことで より鍛えることが出来ます。 腹筋で言えば側腹筋を鍛えておくと 腹式呼吸がしやすくなるので 横隔膜と並行して鍛えておくと良いです。 鍛え方は先程お伝えした 3つのトレーニングメニューが オススメなので 是非チャレンジしてみて下さい。