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歌が上手くなるベルカント唱法とドイツ唱法とは?正しい練習方法をマスターしよう!

歌が上手くなりたい!!と検索してみると、「ベルカント唱法」と「ドイツ唱法」という声楽方法がヒットしますが、どのような唱法なのでしょうか?ボイストレーニングに通う時間がない…プライベートで歌が上手くなりたいだけなので独自で習得したい…という人も多いと思いますので、ベルカント唱法とドイツ唱法の練習方法もご紹介していきたいと思います。

1. ベルカント唱法とドイツ唱法の違い

どちらの唱法も初めて聞いた…という人も少なくないのではないでしょうか。 歌唱力をアップさせるためには、自分に合った唱法を選ぶ必要があり、間違った唱法を選択してはいつまでたっても成果は出ません。 ボイストレーニングに通う場合も同じことで、自分がどのような歌唱力を手に入れたいのかということを明確にしておくことで、正しい唱法を選択することができます。 それでは、ベルカント唱法とドイツ唱法の違いを見ていきましょう。

1-1. ベルカント唱法の特徴

ベルカント唱法は、「美しい歌」という意味があり、喜怒哀楽といった感情を最も美しく表現するためのものとして、イタリアで300年も前に確立された歴史を持つ発声方法です。 呼吸法は基本的には腹式呼吸で、身体の小さいイタリア人や日本人に最も適した発声法となっています。 腹式呼吸はヨガにも使われていて、人間が最もリラックスできる呼吸法と言われています。 つまり、自然な呼吸法の中で力強い声を発するのがベルカント唱法で、身体全体のバランスで発声するイメージです。 筋肉ではなくバランスで発声することから、年をとっても美しく歌うことができる唱法です。

1-2. ドイツ唱法の特徴

一方ドイツ唱法は、ゲルマン系の強靭な筋肉や大柄の骨格から生まれた唱法です。 ベルカント唱法と同じく腹式呼吸ですが、息を保つために腹筋を使って横隔膜を固定するといった特徴があり、吸った息をそのまま保ちながら横隔膜を下げて声を発します。 ドイツ唱法は力強い声が出るので迫力には長けていますが、かなりの体力を使うので、長時間歌うには相当な訓練が必要となります。 ドイツ唱法で歌うためには、腹筋や背筋などの筋力トレといった体作りが大切なのです。

2. 正しいベルカント唱法のやり方

ベルカント唱法の基本的なやり方は、横隔膜での深い腹式呼吸と、上顎から鼻の周囲・頬骨にかけての鼻腔を共鳴させることにより、歌詞に音程とリズムを付けて発声します。 ベルカント唱法でマスターすべきポイントは【腹式呼吸】と【鼻腔共鳴】の2つです。 腹式呼吸は肺呼吸(普段の呼吸)とは違い、なるべく胸部を動かさずお腹を意識する呼吸法です。 私たちは普段、眠っている時には腹式呼吸を自然と行っているのですが、日中は肺呼吸になっている人が多いと思いますので、腹式呼吸の感覚を身につけておく必要があります。 ベルカント唱法の基本として腹式呼吸をマスターする必要がありますが、歌唱力アップだけでなく、腹式呼吸は肺を横に広げず下向きに空気を押しやっているので、首や肩の筋肉を使わずにリラックスすることができます。 自律神経を整える効果もありますので、リラックスしたいときにも有効な呼吸法です。 次にベルカント唱法の基本となる鼻腔共鳴とは、鼻の穴から喉の間までの空洞で声を反射させる方法で、ここに声を入れて反射させる事で、響いた心地よい声にする事が出来ます。 イメージ的にはハミングですね。 歌声と一緒に鼻腔共鳴を行うことで、膨らみのある暖かな歌声を手に入れることができます。また、声の通りも良くなることで声量アップにもつながりますので、ぜひ鼻腔共鳴もマスターしてみましょう!

3. ベルカント唱法の練習方法

ベルカント唱法をマスターするために、基本となる【腹式呼吸】と【鼻腔共鳴】を練習しましょう。 ~腹式呼吸~ まずは腹式呼吸とはどのようなものか体感してみましょう。 ①椅子に座って、頭を下げて上半身を折り曲げる ②全身の力を抜き、手も下げる ③力を抜いた状態でゆっくり、呼吸をする 身体が二つ折りになった状態で呼吸をすると、胸よりもお腹が膨らんで腹式呼吸になっているのがわかるかと思います。これが腹式呼吸の感覚でですの覚えておいてくださいね。 次に腹式呼吸のトレーニングをしていきましょう。 ①体全体の力を抜き、仰向けに寝そべる ②お腹に風船が入っているイメージをする ③ゆっくり息を吐く(風船がしぼむ)お腹が凹む ④空気を全部吐き切ったら、ゆっくり息を吸う(風船が膨らんでゆく)お腹が膨らむ ⑤空気が吸えなくなくなったら③に戻る ※イメージとしては、息を吸うときにお腹が膨らみ、息を吐くときにお腹がへこむ感覚です。 ポイントとしては、空気を吐く時も吸う時も動くのはお腹だけで、お腹以外の部位はほとんど動かない状態にすることがポイントです。 どうしても胸部が動いてしまう人は、両手で胸部を抱え込んで固定してみてください。 胸部を動かさないということを意識することが大切ですよ。 腹式呼吸の練習は、1日15分程度を2週間~1か月練習してみてください。立った状態でも、腹式呼吸をすることが出来るようになります。 ~鼻腔共鳴~ 次に鼻腔共鳴の練習をしていきましょう。 ①口から声を出さないように、上顎・舌・下顎をくっつける(口を閉じた状態) ②この状態でハミングする(口から声が出てしまう人は鼻を意識してみてください) ※鼻の頭を触ると、声で鼻の頭が振動しているのがわかります。振動していれば鼻腔共鳴ができています。 ③声を眉間や頭頂部から出すイメージでハミングする ※出す位置や、強さで鼻腔共鳴の仕方が変わります。 この感覚がつかめたら、口を開けて同じようにハミングをしてみてください。 口を開けた状態でもちゃんと鼻の頭が振動していますか?口を開けた状態で鼻腔共鳴(鼻が振動)していればOKです。 こちらの練習も毎日繰り返し行ってみてくださいね。

4. そもそも「唱法」ってなに?声楽からわかることとは?

唱法とは、声楽曲歌唱の直接の訓練として行われる実際的な発声技術の訓練法で、歌唱のテクニックとして様々な技術が存在します。 そして声楽とは、人の声による音楽のことで、ソプラノ・メッツォ・アルト・テノール・バリトン・バスの6種に区分されます。 歌には歌詞があることから言葉や文芸との結びつきが強く、言葉だけでなく感情表現も声楽の魅力ではないでしょうか。 声楽は古くから存在することから、その時代の唱法や歌の意味より歴史を垣間見ることもできます。 中には歌によって語り継がれるものもあり、楽しむためだけではなく長い歴史をもった存在なのです。

5. ベルカント唱法やドイツ唱法以外の歌い方一覧

・レガート唱法 ・スタッカート唱法 ・メッサ・ディ・ヴォーチェ唱法 ・ポルタメント唱法 ・ヨーデル唱法

6. まとめ

ベルカント唱法の基本的な練習から、腹式呼吸と鼻腔共鳴の技術をマスターしてみてくださいね。