声優を志している人は全国に30万人以上いるといわれています。
一方で、
声優を職業として生活できる人数は多くても数百人程度という厳しい世界です。
声優といっても、専業の声優を目指す方法もあれば、
ほかの活動をメインにしつつも声優の仕事をするという方法もあります。
声優になるためのいろいろな方法やそれぞれのメリットデメリットについて見てみましょう。
声優を目指す方法とは
学校で学び卒業後に養成所に入るという流れが、声優を目指す人たちのスタンダードになっています。
けれど、アニメや吹替の映画を見ていると俳優・タレント・歌手など声優が本業ではない人が、主要な役をやっていることも少なくありません。
ゲスト出演的なものもありますが、シリーズものの主要キャストを演じているケースも多くみられます。
つまり、声優の仕事だけしたいという場合は、声優を目指さなければなりませんが、
声優の仕事もやりたいということなら他にも多くのアプローチ方法が存在するのです。
声優を目指す方法1:声優の専門課程のある学校に行く
声優の専門課程を持つ学校には、高等学校・専門学校・各種学校・短期大学・大学などがあります。
高等学校は通信制の学校が主で、高校卒業を目指しながら声優の勉強ができる仕組みです。
専門学校は高校卒業が条件になっているところも多いことから、高校卒業を待たずに声優の勉強を始めたい人にとってはありがたいですが、高校の勉強もしながら声優の勉強をするので、一日中声優関連の授業というわけにはいきません。
専門学校・各種学校は、全日制のところから、夜間や週末だけのところまでいろいろなタイプがあり、働きながら通う人もいます。
文部科学省が認定した課程の専門学校を卒業すれば専門士の称号が付与され、学歴にも専門学校卒と書くことが可能です。
短大・大学では、メディア系や芸術系の学部の1コースとして声優の勉強ができます。
ただ、
こちらも声優の勉強だけするというわけではなく、卒業するためにはほかの科目の単位を取る必要があります。
大学で声優の勉強をすることのメリットは、幅広い分野の知識を得ることができること、卒業すれば「大卒」という学歴が手に入ることでしょう。
声優を目指す方法2:声優事務所の養成所に入る
声優の仕事に一番近い場所は、なんといっても
声優事務所の養成所でしょう。
レッスンの期間や内容は養成所によって異なり、週1のところから週5のところまであります。
一般的な流れとしては、入所審査に受かると、1年程度基礎を学び、次のステップに進む進級審査を受けます。
進級審査に合格すると、より実践的なレッスンを1年程度続け、最後に事務所の所属審査がありこれに合格できれば、事務所の所属声優になることができます。
養成所やその後に所属することになる事務所には得意分野があるので、自分がやりたい仕事をやっている事務所の養成所がベストです。
また、養成所では年間数十万円~百数十万円の費用がかかります。
例え、進級審査や所属審査に合格できなくても、それまで受けたレッスン料を返還してもらうことはできません。
養成所の門をたたく場合は、時間やお金、所属審査に合格できた後の仕事のことまでよく考えるようにしましょう。
声優を目指す方法3:声優事務所に売り込む
声優事務所に入るには、
必ずしも養成所に入所して所属審査に合格しなければならないというわけではありません。
そもそも、すべての声優事務所が養成所を開設しているわけではありませんし、大々的に募集はしていなくても新しい人材を求めている事務所はあります。
声優事務所が求めるものと、
あなたの能力がピタリと合っていれば、養成所に入らなくても声優事務所に所属できる可能性はあるのです。
ただし、売り込むためには声優として即戦力になるような実力や、キラリと光る才能など、自分の事務所に入れたいと思わせる何かが必要です。
自分磨きを怠らず、ボイスサンプルなどをあらかじめ用意したうえで門戸をたたくようにしましょう。
声優を目指す方法4:フリーランスでチャンスを狙う
ここまで、声優事務所に所属して仕事をすることを前提に話を進めてきましたが、
そもそも声優事務所に所属していないと声優の仕事ができないというわけでもありません。
事務所に所属することで、得られるメリットとしては、スケジュールやギャラ交渉などのマネジメント業務をお願いできたり、事務所の名前で信用を得られたり、事務所つながりの仕事ができたりすることでしょう。
事務所のバックアップは、仕事の仕方もわからず人脈のない新人声優にとっては、とてもありがたいことであることは間違いありません。
けれど、プロアマ問わずに受けられるオーディションを受けて合格すれば、事務所に所属していなくても声優の仕事をすることは可能です。
仕事を重ねて行くうちに、人脈も広がってくるかもしれません。
少数派ではありますが
「フリーランスの声優」も存在することは確かです。
ただし、フリーランスで仕事をする場合はスケジュールからお金の管理まで、すべてを自分一人で行わなければなりません。
相談できる相手もいないのでトラブルに巻き込まれるケースもないとは言えないでしょう。
事務所に所属せずに活動を考えるなら、マネジメントなど幅広い知識を持っておく必要があります。
声優を目指す方法5:別の芸能活動をしながらチャンスを狙う
最初の方でも書きましたが、
声優の仕事は声優でなければできないというわけではありません。
アニメーション映画などでは、主要キャストのほとんどを俳優が演じ、それが作品の売りの1つになっている場合すらあります。
また、最近は俳優としても歌手としても、そして声優としてもマルチに活躍する人が増え、芸能活動の分野の垣根は低くなりつつあります。
つまり、
声優の仕事がしたいという最終目的が果たせればいいという考え方ができるのであれば、入口はどこでもいいわけです。
しかも、声優として下積みをしながら一歩一歩階段を登るように上を目指すより、
ほかの芸能分野の第一線で活躍した方が、一足飛びに著名な作品のより良い役を得られる傾向があります。
ほかの分野の第一線で活躍することも簡単ではありませんが…。
ボーカリストから声優を狙うメリット
声優とボーカリストは共通点の多い仕事です。
専門学校などでは、声優・ボーカリストコースなどと、どちらも学べるコースもあるほどです。
声優とボーカリストが共通する分野の仕事としては、アニソンがあり、アニソンは音楽の1つジャンルとして認知さています。
声優の中にはCDやDVDを発売したりライブ活動をしたりするなどアニソンの分野で活躍しているひともいます。
ボーカリストの強みは、何といってもしっかりとした歌が歌えることです。
ミュージカル作品や歌唱シーンのある作品の吹き替えでは、ボーカリストの力を発揮することができるでしょう。
声優の仕事をするには、歌に加えて演技の勉強も必須ですが、
「歌える」ということは声優としても大きなメリットになります。
ボーカリストを目指すならミュージックプラネットもひとつの選択肢に
将来、声優分野への進出を考えつつも、入口はボーカリストでいきたいと考える場合は、まず、ボーカリストになる方法を考えなければいけません。
ボーカリストになるには、次のような方法があります。
・デビューが約束されているコンテストなどに出場し優勝する
・プロダクションの養成所からデビューを狙う
・動画サイトなどで作品を発表し音楽関係者の目に留まるのを待つ
・デモテープなどを使って自ら売り込む
デビューに一番近いのは何といってもデビューが確約されたコンテストで優勝することですが、これは非常に狭き門です。
だからといってコツコツと作品をアップし続けても、音楽関係者の目に留まるかは賭けのようなものでしょう。
また、何もわからない状態で音楽活動をはじめても、作品と呼べるものが完成するまでに、長い時間がかかってしまうかもしれません。
プロのバックアップを受けながら確実に1つのオリジナル作品を作り上げたいなら、
「ミュージックプラネット」の力を借りるのも1つの方法です。
ミュージックプラネットで音楽活動をするまでの流れ
ミュージックプラネットは、ボーカリストになりたいと願う人たちの初めの一歩をバックアップし、夢を形にする手助けをしてくれる場所です。
一般企業に勤めながらでも音楽活動をすることができることから、子どものころからの夢を叶える場所として多くの人が第一歩を踏み出しています。
20~49歳の健康で、日本国籍か永住権を持っている人であれば、誰でもオーディションを受けることができるので、20歳以上であれば声優になるためのレッスンとの両立も可能です。
ミュージックプラネットで作るオリジナル楽曲は、
大手レーベルのようにCDとなってCDショップの店頭に並ぶことはありませんが最終的にWEBで配信されます。
オーディションを受ける
ミュージックプラネットで、音楽活動をするためには、まずミュージックプラネットのオーディションを受け、オーディションに合格する必要があります。
ミュージックプラネットのオーディションは
東京・大阪・福岡で行われています。
オーディションの参加費は無料ですが、オーディション会場までの交通費や宿泊費などは自己負担になります。
音楽の方向性を決める
オーディションに受かったら、楽曲制作に向けての動きが始まります。
楽曲は基本的にプロの作家が制作しますが、どういった楽曲にしたいかということは面談で話し合いの上、決定します。
もし、将来的に作った楽曲を売り込みの材料の1つにしたいと考えるなら、アニソン風の曲にするというのも1つの手です。
「こういう曲が歌いたい」と思っても声質などによって、向き不向きがあることも確かです。
自分の好きなジャンルにこだわるよりも、
自分の声が一番魅力的に聞こえるようなジャンルの曲を作った方が、誰かの耳に止まる可能性が高くなります。
運よく誰かの耳にとまり、活動の幅を広げて行くことができたら、それは声優への道も一歩近づいたと言えるのではないでしょうか。
ボイストレーニングを受ける
ミュージックプラネットの楽曲制作までの流れの1つに、ボイストレーニングがあります。
ボイストレーニングは、声を生業にする職業にとってとても大切なトレーニングです。
話すトレーニングと歌うトレーニングでは、トレーニング方法に違いもありますが、腹式呼吸などの基本は同じです。
また、上下の唇を軽く合わせ、息を吐きながらブルルルと唇を震わすリップロールも、共通する練習方法です。
声を使う職業では、しっかりとした発声法ができていないと喉に負担がかかり、声がかすれたり喉をいためたりする原因にもなります。
ボーカリストや声優にとって、喉の管理は最も大切な仕事の1つと言えるでしょう。
ボイストレーニングは東京・大阪・福岡のほか、札幌・仙台・名古屋・広島でも受けることができます。
オリジナル楽曲のレコーディング
全てのトレーニングが終わると、レコーディング作業に入ります。
レコーディングは、オリジナル曲のカラオケに歌を入れる形で行われます。
楽曲の完成度は曲の魅力、声の魅力をいかに引き出せるかによって決まるので、レコーディングまでに曲をしっかりと解釈し、表現方法を研究しておきましょう。
レコーディングでは繰り返し歌い、その中から一番いいテイクを採用します。
曲によっては、自分の歌に自分でコーラスをかぶせるなどの効果をつけることもあるかもしれません。
ミュージックプラネットではさらに、カラオケを全国のカラオケ店で配信。
カラオケで、自分のオリジナル曲が歌えるというのは嬉しいですね。
プロによるアーティスト写真撮影
ミュージックプラネットでは、曲だけでなく
アーティスト写真の撮影も行われます。
アーティスト写真は楽曲のWEB配信にも使われるものです。
アーティスト写真の良し悪しは、アーティストとしてのイメージにも関係する大切なものですから、プロがしっかりと撮影してくれるのは安心です。
オリジナル楽曲のWEB配信
レコーディングを終えた曲は、最終調整であるマスタリング作業を経て、WEB配信されます。
このWEB配信自体がどれくらい人の目にとまるものなのかは未知数な部分もありますが、自分自身を売り込む時の宣材としては強力な武器となるでしょう。
完成した楽曲はWEB配信だけでなく、CDという形で受け取ることもできます。
ライブ活動
ミュージックプラネットは、渋谷に専用のライブハウスがあり、オーディションの合格者は無料でライブを開くことができます。
特にアニソンは頻繁にライブも行われているので、
ライブの経験を積んでおくのはとても意味のあることです。
声優を目指す道は1つじゃない!
声優もボーカリストもそれだけで食べて行くのは厳しい世界です。
ミュージックプラネットは、
フルタイムで働きながらでも挑戦できるので、はじめの一歩にはうってつけ。
ミュージックプラネットで、ボーカリストとして活動しながら、声優になるチャンスを待つのもいいかもしれません。
声優への道は1つではないのです!