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ボイストレーニングアプリの活用法

みなさんには、夢はありますか?小さいころからあこがれていて、絶対に叶えたいと思っている夢や、周りにはなかなか言えないけれど、人知れずあこがれている夢などさまざまなものを思い描いているのではないでしょうか。どんな夢であっても、努力なくして叶うことはなく、努力していても叶うかどうかというものです。 その夢の中でも、「声」を使った職業にあこがれを抱いている方もいるのではないでしょうか。声を使った職業とは、例えば「歌手」や「声優」、はたまた「俳優」や「ナレーター」などさまざまなものがあります。メジャーなものからマイナーなものまでありますが、どの職業も私たちにとって必要とされているものでしょう。 しかし、「声」を職業にするということは、それ相応の難しさがあります。まず第一に、声を職業とするものは、「門戸が狭い」という場合が多いです。例えば、歌手になりたいという人は多いですが、それだけで生計を立てることは非常に難しいですし、テレビの第一線で活躍するミュージシャンになろうと思ったら、ほんの一握りの人しかなることはできません。その覚悟が必要と言えるでしょう。 また、俳優さんや女優さんは、テレビで活躍したいと思っても主演を張れるような人になるまでは長い年月がかかり、せっかくテレビに出始めたと思っても、すぐに世代交代の波が訪れてしまうことも少なくありません。このように、とにかく門戸が狭いというのは非常に難しいポイントです。 次の難しさは、「ケア」が大変ということです。「声」は、声帯を使って出すものです。逆に言えば、声帯を壊してしまうとそこで終わってしまう可能性があるのです。それは非常に怖いことだと思いませんか? そのため、「いかに声帯に負担をかけないで声を出すか」「いかに上手に喉のケアをするか」ということが重要になってきます。特に前者については、一朝一夕で身につけられるものではなく、多くの方ボイストレーニング教室に通ったり、ボーカルコーチに指導を仰いだりしています。 しかし、中には働きながら夢を追いかけている人もいますし、お金がなくてスクールなどに投資することはできないという人もいるでしょう。そこで利用していただきたいのが、「スマートフォン」です。スマートフォンは、今ほとんどの若者が持っており、日々の連絡もスマートフォンのアプリなどを利用していることでしょう。 そして、ボイストレーニングアプリというものが出ていることを知っていますか?ボイストレーニングアプリであれば、自宅にいながら、外出しながら、どこでも気軽に行うことができるため、スクールなどに通えない人であっても今すぐに始めることができます。そこで今回は、スマートフォンでダウンロードできるボイストレーニングアプリについて紹介します。

1. ボイストレーニングが必要な3つの理由

みなさんの中には、「そもそもボイストレーニングなんて必要あるの?」や、「いやいやボイストレーニングをする意味なんてないでしょ」と考えている人も多いのではないでしょうか。その質問に答えるとすれば、ボイストレーニングは絶対に「必要」です。声の仕事をするのであれば、間違いなく必要と言い切ることができます。それでは、なぜボイストレーニングが必要なのでしょうか。

1-1.腹式呼吸で歌声が変わる

まず1つ目のポイントは、「呼吸」です。歌を歌うことに限らず、声を出すためには「呼吸法」をしっかりと理解しなければなりません。呼吸法を理解することによって、少ない力で大きな声を出せるようになったり、喉に負担をかけずにハイトーンの音を出すことができるようになります。また、伸びのある声を出すにも、呼吸が上手くできていないとなかなか出すことは難しいでしょう。 呼吸法の代表例として、「腹式呼吸」があります。腹式呼吸は、横隔膜を伸縮させることによって、体内に大量の空気を取り入れることによって、あらゆる声を自由自在にコントロールする呼吸法のことです。歌手の方や、オペラを歌う方、舞台俳優の方など大きな声を出さなければいけない職業に就く場合、必須の能力とも言われています。 しかし、腹式呼吸は一朝一夕で取得することができるものではなく、長年積み重ねて練習することによって会得していくものです。また、完璧に取得するということがないため、常に意識しながら歌う必要があります。そのため、自己流で勉強するよりも、ボイストレーニングをすることによって学ぶ必要があるでしょう。

1-2.声帯は筋肉でできている

2つ目のポイントは、「発声法」です。発声法は、呼吸をしっかり学んだ後で身につけるものです。どれだけ多くの息を吸って、大きな声を出したとしても、正しい発声法を身につけていなければ、きれいな声を出すことはできません。そして、きれいな声を出すための発声法を身につけるには、「声帯」を上手く利用することが重要です。 声帯は、基本的に筋肉でできており、その筋肉を振動させることによって声に響きをつけることができ、きれいな声や広がりのある声を出すことができるようになります。しかし、ほとんどの人が、日常生活において「声帯」を意識したことはないのではないでしょうか。普通の人は、声帯を利用するのではなく「喉」を使って大きな声を出しています。それでは喉を傷めてしまう可能性が高いです。 声帯を使った発声法としては、「共鳴発声法」というものが有名です。共鳴発声法を会得することができれば、普段の声からはっきりと変わってきます。具体的には、声が通るようになったり、声の圧力が強くなったりします。普段から声が通りにくいことに悩んでいる人は、実践してみるのをおすすめします。これも、ボイストレーニングをすることによって、しっかりと覚えることができます。

1-3.日本人は発音が下手

最後のポイントは、「発音」です。これがもっとも重要なポイントと言えます。日本人の話し方というのは、外国の人に比べて「聞き取りづらい」ということが一般的に言われています。その理由は、「発音」にあります。これを実証する1つの例として、英語を勉強するときに、「日本人はLとRの発音が下手」というのを聞いたことはありませんか?まさにそれです。 アルファベットのLとRに代表されるように、日本人は舌や口を上手に使って発音することが苦手なのです。その結果、日常の会話や歌声などがどうしても聞き取りづらくなってしまう傾向にあります。正しい発音で歌えなければ、聞き取りづらいだけでなく、音の深みもなくなってしまいますし、声の響きも感じ取りにくくなってしまいます。 しかし、日本人でも英語の発音がきれいな方はいますよね?つまり、発音というのは、練習次第で上手になることが可能なのです。そこでボイストレーニングをおすすめします。ボイストレーニングを毎日続けていくことによって、着実に正しい発音に近づいていきます。徐々にで良いので、ぜひ実践してみてください。

2. ボイストレーニングアプリのおすすめアプリ4選

ボイストレーニングを行おうと思った場合、多くの方が「ボイストレーニング教室」に通うことを考えます。しかし中には、お金の面などでスクールに通うことができない人もいるでしょう。そのような人のために、スマートフォンでダウンロードすることができる、おすすめのボイストレーニングアプリをいくつか紹介していきます。

2-1.歌うことを学ぶ-あたりのボイストレーニングアプリ

1つ目に紹介するアプリは、「歌うことを学ぶ-あたりのボイストレーニングアプリ」です。こちらは、android限定のアプリなので、iPhoneなどを使っている方はダウンロードすることができません。 「歌うことを学ぶ-あたりのボイストレーニングアプリ」のおすすめポイントは、何と言ってもアプリ自体が歌のプロが監修のもと作られているということです。やはり、ボイストレーニングというと、素人が作ったものを行っても、その効果は半減してしまいます。その点このアプリであれば、プロの先生が作ったもので練習できるわけですから、ボイストレーニング教室に通っているかのような効果を得ることができます。 また、ゲーム感覚でボイストレーニングをしつつ、しかも同時に自分の歌声を録音することもできますので、別に録音アプリなどを使用する必要がないというのもおすすめポイントの1つです。

2-2.ソルフェージュ 音符読み編

2つ目に紹介するアプリは、「ソルフェージュ 音符読み編」です。こちらは、androidの方も、iOSの方も利用することができます。音楽系の仕事を志している人であっても、実は音符が読めない、なんて人もいるのではないでしょうか。 声楽の基礎を学ぶことができる教本として「ソルフェージュ教本」というものがあります。このアプリは、そのソルフェージュ教本を参考に作られており、今から楽譜を読む練習をしたいという方におすすめです。 また、楽譜くらいは読めるという方は、楽譜を見てそれと同じ音を出す「譜読み」の練習をすることもできますので、ぜひ活用してみてください。

2-3.ドレミボイストレーニング

3つ目に紹介するアプリは、「ドレミボイストレーニング」です。こちらは、iOS限定のアプリですので、androidの方は利用することができません。歌を歌っていて、「あれ?いつの間にかピッチが速くなってる」という経験をしたことはありません? 人は、テンションが上がっていたり気持ちが高ぶっていると、どうしても前に前に行ってしまうことがあります。その結果、歌のピッチが速くなってしまい、原曲とずれが生じます。それを直すことができるのが、この「ドレミボイストレーニング」というアプリです。 また、それだけでなく「ビブラート」などの基本的な技術についても、アシスト付きで練習をすることができますので、まさに初心者の方におすすめのアプリです。

2-4.ボイトレ ベーシック1 Voice Training

最後に紹介するアプリは、「ボイトレ ベーシック1 Voice Training」です。こちらもiOS限定のアプリになりますので、androidの方は注意してください。この「ボイトレ ベーシック1 Voice Training」は、とにかく基礎に特化したアプリです。 その内容は、ピアノの音階に合わせて声を出していくことによって、正確な音を出すことを学んでいきます。半音ずつ音程を変えていきますので、今まであまり意識したことのない音も出すことができるようになります。だいたい2オクターブほどの音域を練習することができますので、基本的な部分は網羅することができます。

3. ボイストレーニングで絶対に使った方がいい2つのアプリ

3-1.録音アプリ

上記のようなアプリを使用することによって、自宅にいながら気軽にボイストレーニングをすることができます。しかし、せっかくボイストレーニングをするのであれば、他にも使っていただきたいアプリがあります。それは、スマートフォンに元々入っている「録音アプリ」です。 どれだけボイストレーニングを熱心に行ったとしても、実際に歌っているときに自分の声を確認しながら練習するというのは難しいでしょう。そうなると、「これで合っているのか?」「できているのか?」ということがとても不安になります。また、間違った音程のまま練習をし続けていても、意味はありません。 そこで利用するのが「録音アプリ」です。録音アプリであれば、スマートフォンに元々ダウンロードされていることが多いので、新しくダウンロードし直す必要がありません。また、多くの録音アプリがバックグラウンドで動かすことができますので、上記で紹介したボイストレーニングアプリと並行して利用することができます。 録音アプリを使って、自分の歌声がどうなのか、ビブラートなどができているのかなど、ボイストレーニングアプリで行っていることが正しくできているのかの確認をします。後で自分の歌声を聞くというのは、恥ずかしいと思うかもしれませんが正しい発音ができているかは客観的に判断するしかありません。絶対に行いましょう。

3-2.メトロノームアプリ

また、実際に歌を歌うのであれば、メトロノームなどのアプリを利用するのも良いでしょう。先ほど説明した通り、人は集中すればするほど、ピッチが速くなり原曲とはずれが生じることが多いです。それを防ぐためにも、メトロノームを使用して一定のピッチで歌えるようにするのです。 最初は違和感を感じるかもしれませんが、そのピッチが正しいピッチになります。安定してそのピッチで歌えるようにがんばりましょう。

4. アプリでボイストレーニングする際の注意点

最後は、ボイストレーニングアプリを使用する場合の注意点をいくつか紹介していきます。ここで書いた注意点を守りながら練習することによって、ボイストレーニングの効果をさらに高めることができますし、逆に守らなければその効果は半減してしまうおそれもあります。

4-1.イヤホンではなくスピーカーを通して練習する

最初の注意点は、「イヤホンではなくスピーカーを通して練習する」ということです。これは、ボイストレーニングアプリを利用する時だけでなく、実際に歌を歌う時にも守ってください。 イヤホンやヘッドホンを利用した方が、遮音性がありますし気持ち良く歌うことができるという人も多いでしょう。しかし、実際に歌手などになった場合、イヤホンをして歌を歌うわけではなく、スピーカーなどから聞こえる音を頼りに歌うことになります。 そして、音というのはイヤホンから直接聞くのと、空気と混ざりながら聞くのでは、異なって聴こえるのです。それに慣れておかないと、いきなりスピーカーから聞こえる音を頼りに歌うというのは非常に難しいです。それに慣れておくという意味でも、スピーカーを利用してください。 今はBluetooth対応のスピーカーも、それほど高くない価格で売られていますし、接続も難しくありません。初心者の方でも、特に悩むことなくできるでしょう。ただし、スピーカーを利用するということは、周りに音が聞こえるということでもあるので、練習をする時間帯は気をつけるようにしてください。

4-2.歌もしっかりと歌う

もう一つの注意点は、「歌もしっかりと歌う」ということです。ボイストレーニングアプリなどを利用すると、発声練習ばかりをしてしまうことがあります。しかし、スポーツなどと同じで、結局はしっかりと歌を歌わなければ上手くなることはありません。 発声練習などや、ビブラートなどの技術を習得したとしても、それを実際に歌の中で使えなければ意味がありません。そのためにも、1曲でもしっかりと歌を歌うことをおすすめします。 歌は、カラオケで歌ってもいいですし、車の中など思いきり歌える場所でも良いでしょう。ただし、やみくもに歌うのではなく、あくまでボイストレーニングアプリで学んだことを生かすような歌い方ができるように意識してください。

まとめ

いかがだったでしょうか。ボイストレーニングアプリと言っても、いろいろなものがあります。スマートフォンアプリが発達してきた弊害とも言えるかもしれません。どれにすれば良いのか迷ってしまう人もいるでしょう。そんな時は、上記のものを参考に選んでみてください。コツコツと続けることで、みなさんの理想の声に近づくことができます。