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高音を響かせるための歌い方とは?男女別テクやトレーニングのコツ

高音に苦手意識を感じている方の中には、好きな楽曲を歌いこなすために高音をスムーズに出せるようになりたいと思っている方もいるのではないでしょうか。 そこでこの記事では、高音を響かせるためのトレーニング方法を紹介します。効果的なトレーニングのコツが分かれば、高音が多い楽曲も思い通りに歌えるようになるでしょう。地声が異なる男女別のトレーニング方法も解説します。

高音は響かせないとダサい!

練習を重ねても高音が響かない場合、以下のような原因が考えられます。 ・緊張や練習不足から喉や体に不要な力が入り、喉がきちんと開いていない ・はっきりと発音しようと意識していないため、十分に口が開いていない ・高音を響かせるのに十分な声量を確保できていない ・呼吸が安定せず、しっかりと息を吐けていない ・腹式呼吸が未熟で、発声が不安定になっている ・猫背になったり反り返ったりしていて、歌唱に適した姿勢を維持できていない ・「自信がない」「歌うのが恥ずかしい」といった精神的な課題を抱えていて、声が小さく不安定になっている このような原因によって高音が響かないと、こもった声やつぶれたような甘えた声になり、ダサく聞こえがちです。ひとつでも当てはまる方は注意しましょう。

高音を響かせるための歌い方とは?

高音を上手に響かせるには、歌い方のコツを知ることが重要です。高音は練習方法の誤りやコツを認識するだけで、練習の効率がぐっとアップします。自分の歌い方と比べて、スキルアップを目指しましょう。ここでは、高音を響かせる歌い方のポイントを紹介します。

自分の声の高さを知る

声の高さには個人差があります。まずは、自分がどこまで高い音を出せるかを知ることから始めましょう。地声と裏声では使う筋肉が違うので、それぞれで出せる高さを把握します。自分の声の高さに適した筋肉を使えば、高音をスムーズに出せるようになるでしょう。

共鳴腔を使う

「共鳴腔」とは体の中にある声の共鳴スポットです。「咽頭腔」「口腔」「鼻腔」といった共鳴腔で声が共鳴して倍音が生まれると、明るく通った高音になります。声量もアップするので、無理な発声で喉を痛める心配がありません。周波数が高く人の耳では聞き取れませんが、倍音が多く出るほど声が豊かで美しくなるといわれています。

共鳴腔の使い方と高音を響かせるコツ

共鳴腔は場所によって使い方が異なります。あくびをするように喉を開き、低音を響かせるのが「咽頭腔」です。「口腔」は舌の奥をへこませるようにして開き、中音を響かせます。口を閉じてハミングをしたとき、鼻が振動していれば「鼻腔」が共鳴しているサインです。腹式呼吸で声量のある発声をするのが、高音を響かせるコツといえるでしょう。

母音を使う

高音を出すには、喉を開くことが重要です。発声の仕組み上、喉が開きやすい母音を使って練習することをおすすめします。声が詰まるような音は、喉を痛める原因になるので避けましょう。特に適しているのは「あ」や「お」です。高音が響きやすい位置に向かって、声を当てるイメージで練習します。腹式呼吸を使って声を出すのもポイントです。

おでこから発声するイメージを持つ

額の辺りに響かせるイメージで声を出すことを「頭声発声」といい、高音が非常に良く共鳴するのが特徴です。ソプラノ歌手が多く使用する方法でもあります。丹田に重心を置いて、腹式呼吸で発声するのが一般的です。高音がどこまで出るかは体格や声の質によって差があるので、プロに判断してもらいましょう。

高音を響かせるための基本的なトレーニング方法7選

高音を響かせたいなら、基本的なトレーニングを地道に積み重ねるのが効果的です。トレーニングは高音だけでなく発声のベースを作り上げるものなので、丁寧に実践することで歌唱力の底上げが期待できるでしょう。ここでは、高音を響かせるための基本的なトレーニング方法について解説します。

姿勢を作る

正しい姿勢を作ることは、高音を響かせる要ともいえる重要なポイントです。背筋が曲がったり不安定な状態になったりしていると、声が出にくく安定しません。特に猫背や巻き肩で肩が内側に入っている方は、しっかりと胸を張って息の通り道を大きく確保するよう心掛けましょう。

息を長く吐く

息を長く吐くトレーニングを続けると、吐く息の量や時間がコントロールできるようになり、高音を響かせるのにも効果的です。トレーニングの際は、歯と歯の間から「スー」と息を吐きましょう。始めは30秒間、慣れてきたら45秒以上続けることを目標とします。酸欠を防ぐため、休憩しながら行いましょう。

表情筋を鍛える

高音を響かせるために口や舌を自在に動かすには、表情筋を鍛えるのが効果的です。トレーニングでは50音を「あ」から順に読んで、普段動かしていない筋肉をしっかりと鍛えましょう。ポイントは、声は出さずに口の形だけを作ることです。表情筋の動きを意識しながら「あ」「い」「え」は口角をぐっと上げ、「う」「お」は口をできるだけすぼめます。

滑舌を鍛える

スムーズに発声するためには、滑舌も鍛えなければなりません。おすすめのトレーニングは早口言葉です。たくさんの種類の中からいくつかを試し、苦手なものを中心に練習します。スムーズに言えるようになったら、さらに苦手な早口言葉を探して練習すると効果的です。練習を繰り返し、発声しにくい音をなくすことを目指しましょう。

リップロールを行う

リップロールとは、閉じた唇に声を当てて振動させるトレーニングです。表情筋や声帯を緩めたり、声帯周辺の筋肉をほぐして使いやすくしたりする効果があります。リップロールをしながら低音から少しずつ音程を上げていき、40秒を目標に続けましょう。少しずつ息の量を減らしながら、少ない息でも振動させられるようにトレーニングします。

タングトリルを行う

タングトリルとは、舌を震わせて「トルルルル」と鳴らすトレーニングです。舌先を前歯の裏に当てて音を出し、声帯周辺の筋肉に刺激を与えます。少しコツが必要なので、まずは30秒程度続けられるまで繰り返し練習しましょう。唇や表情筋、声帯周辺の筋肉をリラックスさせる効果があり、高音を響かせるのにも役立ちます。

ペットボトルを使う

高音を響かせるのに必要な肺活量を手に入れるには、ペットボトルを使ったトレーニングがおすすめです。2リットル程度の空のペットボトルの飲み口をくわえ、吸う息でへこませて吐く息で元に戻すことを繰り返しましょう。腹式呼吸の感覚もつかみやすくなります。

男性におすすめの高音を出すためのトレーニング

高音を出すためのトレーニングは、男女で適した方法が異なります。まずは男性向けのトレーニング方法を紹介するので、高音が出にくいと感じている方はぜひトライしてみてください。腹式呼吸で発声するという基本は、男性も女性も変わりません。根気強く練習に取り組めば、少しずつ高音が出るようになるでしょう。

徐々に音階を上げる

男性が高音を出すコツは、段階的に音階を上げることです。男性は声が低い方が多いので、ほとんどの場合、最初から女性のように響く高音は出ません。まずは出しやすい音で自分の音域を調べ、高音が出にくくなる音を把握します。出にくい音が分かったら、裏声を使って徐々に高い声を出してみましょう。

音を長く出し続けられるようにする

安定した高音を出すには、同じ音を長く出し続ける必要があります。男性は女性より声帯が長く、かすれ声になりやすいので、腹式呼吸で音を維持しなければなりません。腹式呼吸で横隔膜を支えながら声を出し、そのままの状態を保ちましょう。徐々に音階を上げても長く保てるようになれば、高音も長く伸びやかになります。

声を前に出すイメージ

声を前に出すイメージで発声することも、高音を出すポイントのひとつです。男性が高音を出そうとすると裏声になってしまい、細く弱い声になりやすいという特徴があります。息と一緒に声を前に出すイメージで発声すれば、心地良い高音になるでしょう。地声を出すとき以上に腹式呼吸を意識するのがコツです。

女性におすすめの高音を出すためのトレーニング

高音を発声する方法は、男性とあまり変わりません。ただし、女性の声には女性ならではの特徴があり、気を付けるべきポイントやおすすめの練習方法があります。正しい練習方法で、より魅力的な高音を手に入れましょう。ここでは、女性におすすめのトレーニング方法を紹介します。

喉だけを使わない

女性が高音を美しく響かせるには、喉だけを使わないことが大切です。女性は声のトーンが比較的高いため、喉だけを使った発声でも十分に高音が出る方もいます。しかし、喉だけの発声では響く音は出せません。練習の際には、頬骨を上げて、音を響かせることを意識しましょう。声がかすれたり喉を痛めたりする場合、喉だけで歌っている恐れがあります。

腹式呼吸を使う

女性は胸声発声になりやすく、歌も地声で歌いがちなので、意識的に腹式呼吸を使うことが美しい高音につながります。腹式呼吸で支えられた高音は裏声への切り替えもスムーズで、喉に引っ掛かる感じがありません。マスターできるまではお腹に手を当てて、お腹の動きを確認しながら練習するとよいでしょう。

頭から声を出すイメージ

頭から声を出すイメージの頭声発声を使うと、より高い音が出せます。上手に出せるようになれば、美しく共鳴する高音になるでしょう。ただし、頭声発声は腹式呼吸による支えが必要です。支えのない声は不快感を与えたり金切り声になったりするので、腹式呼吸も同時に鍛えましょう。

高音に自信がない人におすすめ!MUSIC PLANETのオーディション

スキルや経験が不足していて高音に自信が持てない方は、MUSIC PLANETのオーディションにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。一般的なオーディションは書類審査があることが多く、パフォーマンスを見てもらうまでのハードルが高いケースがあります。 一方、MUSICPLANETの完全遠隔オーディションは音声データを送信するだけで評価してくれるのが特徴です。高音に自信がなくても得意な音域の楽曲で挑戦できる上、オーディションのために上京するのが難しい方でも簡単に応募できます。 オーディション後の現役のプロデューサーからのフィードバックは、自分に足りない部分や気付いていなかった長所を発見するきっかけになるでしょう。

まとめ

高音を響かせるには、歌い方の基本をマスターした上で、自分に適した練習を続けることが大切です。「共鳴腔を使う」「頭声発声をする」といったテクニックを取り入れれば、さらに魅力的な高音を響かせられるでしょう。 MUSIC PLANETでは、プロデューサーと会えるチャンスや無料のライブハウス提供など、夢を叶えるための支援が充実しています。苦手を克服するきっかけを手に入れるつもりで、ぜひオーディションに挑戦してみてください。