ブログトップへ

路上ライブでもっとも気をつけるべきは警察??

  みなさんは、「路上ライブ」をしている人たちを見たことがありますか?都会ではもちろんのこと、地方であっても大きなターミナル駅などで毎晩のように誰かが路上ライブを行っています。そのような人たちは、なぜ路上ライブをしているのでしょうか。 もっとも大きな理由として考えられるのは、「プロのミュージシャンになるため」ということでしょう。現在第一線で活躍しているミュージシャンの中にも、若いころは地元で路上ライブをしており、そこでスカウトされてデビューされたという人が何人もいます。みなさんが今あこがれているあの人も、もしかしたら路上ライブ経験者かもしれません。 また別の理由として考えられるのは、「趣味」ということです。プロを目指していなくても歌うことが好きな人や、演奏することが好きな人はたくさんいます。毎週のようにカラオケに通って、何時間も歌い続けている人も多いでしょう。しかし、そのようなことを続けていると「誰かに聴いてもらいたい」という気持ちが芽生えることがあります。 もちろん自分1人で歌ったりバンドのメンバーと演奏の練習をしていても楽しいのですが、せっかく練習するのであればそれを誰かの前で披露したいと思う人は少なくありません。 もっともライブハウスなどに参加しようと思った場合、費用が掛かる場合もありますし、それにいきなり本格的なライブに出演するというのは趣味で演奏している人にとってはハードルが高いかもしれません。 そのような場合に路上ライブというのは最適です。もちろんお金はかからないですし、一度に多くの方に自分たちの歌を聞いてもらうことができます。立ち止まってくれる人は少ないかもしれませんが、1人でも2人でも楽しんでくれる人がいると非常にうれしいものです。そのような経験から初めてプロを目指すという方もいるかもしれませんね。 しかし路上ライブを行う際に気をつけなければいけない存在がいます。それが「警察」です。路上ライブの仕方によっては警察に注意され、場合によっては演奏を止めさせられることも往々にしてあります。 そこで今回の記事では、どうやったら警察に注意されずに路上ライブを行うことができるのかについて詳しく紹介していきます。

1. 警察に路上ライブを止められてしまう理由

そもそも警察に路上ライブを止められてしまう理由にはいくつかのパターンがあります。まずはそれを見ていきましょう。 ・許可を取っていない 道路交通法という法律によって、「道路を使用するには警察の許可が必要」と定められています。路上ライブは少なからず道路を占拠して行っているので、この「使用」に該当すると考えられています。そのため、路上ライブをするためにはあらかじめ警察の許可が必要となっています。 それにも関わらず許可を取らずに路上ライブをしていた場合、当然警察としては注意しますし注意された場合は演奏を止めなければなりません。 ・近隣に迷惑をかける たとえ許可を取っていたとしても近隣住民の生活に迷惑をかけてしまうような音量で演奏を行っていた場合、警察が止めに来るという事例はよくあります。 あらかじめそこで演奏しても迷惑をかけないかどうかを検討し、演奏をするとしても、近隣住民や道を利用している人にとって迷惑とならないような音量で演奏することが求められるでしょう。 ・警察への通報 最後のパターンとしては警察に「あそこで路上ライブをしている人がいて迷惑だ」という通報があった場合です。この場合は警察としても対応せざるを得ません。そのためたとえ許可を受けていたとしても、止めるよう促されてしまうことも多いです。 このように路上ライブをする場合は、いろいろな理由で警察から注意されてしまうことがあります。しっかりと理解しておきましょう。

2. 合法的に路上ライブをやるための方法

それでは、どのようなことに気をつければ、警察に注意されることなく安心して合法的に路上ライブを行うことができるのでしょうか。以下の点には必ず気をつけましょう。 ・路上ライブの許可が下りる場所を選ぶ 大前提として警察から許可をもらって路上ライブを行うことはほぼ不可能です。道路交通法により許可なく路上ライブをすることは禁じられていますが、許可をとろうにも路上ライブのために道路使用許可がおりた例は見つかりません。おそらく路上ライブと一言で言っても規模や場所により与える影響が変わり、都度許可を出していいかを判断していてはとてつもない労力がかかるため許可がおりないのだと思われます。そのため無許可で行い警察から注意を受けたらその場で中止するというのが路上ライブの実情です。 堂々と路上ライブをやりたいのであれば、初めから路上ライブの使用許可を出している場所で行いましょう。 千葉県の柏駅前など市が許可を出している場所があるので、自分の住んでいる場所の近くでそういった場所がないか調べてみてください。 東京近郊であれば「ヘブンアーティスト」という制度も1度見てください。 登録制ですが認定されると都内54施設72ヶ所で行われる路上ライブイベントに出演することができるようになります。 72ヶ所というと色々な場所でライブができますが、その変わり登録の為の審査があります。 審査は年1回で合格率10%程度程度と狭き門ですが、オーディションのつもりで挑戦してみるのもいいかもしれません。 ・大きな機材を持ち込まない シンガーソングライターのようにアコースティックギターとマイク1本だけを持って路上ライブを行うのであればさほど問題にはならないのですが、バンドなどを組んでいる人たちは場合によっては大きな機材などを持ち込みたいと思うことがあるでしょう。 しかし路上ライブを合法的に行うのであれば、あまり大きなものは持ち込まないようにしてください。これにはいくつかの理由があります。まず許可を取る段階で警察にどのようなものを利用するのか聞かれるはずです。そこであまり大きなものを持ち込むようでは、そもそも許可されない可能性があります。 次に大きな機材は通行人の邪魔になることが多いです。路上ライブというと駅の近くを想像する人が多いと思います。あまり邪魔にならないように路上ライブをしている分には大丈夫なのですが、ひとたび邪魔になれば駅のように人が多い場所では、すぐ警察に通報されてしまいます。あくまで道路は全員の共有物ですので、邪魔にならない程度の大きさのものを選びましょう。 また大きな機材を持ち込んだ結果、壊れてしまうこともあります。例えば突然雨が降ってきたり、通行人の方の邪魔になり衝撃で壊れてしまったりといろいろなケースが考えられます。せっかくの路上ライブで機材が壊れてしまっては元も子もありません。だからこそ本来自分たちが使っている機材とは別の、サブの機材などで路上ライブをするのがベストと言えるでしょう。

3. 路上ライブの通報魔がいる事実を覚えておこう

路上ライブの許可がおりる場所以外ではどれだけ持ち込む機材にも細心の注意を払ったとしても、「通報魔」という存在が立ちはだかることがあります。 歌やライブが好きな人からしてみれば信じられないことかもしれませんが、世の中には「歌が好きじゃない」「むしろ嫌い」という方が一定数います。そういった方からすると「路上ライブ」というのは非常に迷惑な存在でしかないので、見かけるたびに通報するのです。 そうなると警察も対応せざるを得ず、演奏を止めなければなりません。路上ライブを行っている以上しょうがいないと言えるかもしれません。しかし諦めないことが重要です。例えばその日は止めなければいけなかったとしても、次にやった時は通報されずに最後までライブができるかもしれません。路上ライブは申請しても許可はおりませんが、通報されても罰則などはなく注意で済みます。警察に注意されたら今日は運が悪かったというように気持ちを切り替えることも重要です。 そうやって路上ライブを続ければ必ずいつか足を止めて聞いてくれるお客さんが現れるはずです。コツコツと頑張りましょう。

4. まとめ

有名アーティストでもない限り、路上ライブでいきなり多くの人を集めるというのは不可能です。最初はほとんど聞いてくれる人もいないでしょう。それを乗り越えて、やり続けることに意味があります。この記事で紹介したことを参考に、堂々と路上ライブをしてください。