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巻き舌って格好いい!綺麗に巻き舌で発声する練習方法ってある?

巻き舌のイメージってどんなものですか?江戸っ子の言葉?椎名林檎? ラテン系やロシア語など巻き舌を多く使う単語がある言語習得でも巻き舌は欠かせないものですよね。 簡単に巻き舌ができる人がいる反面、何故か全く巻き舌ができない人もかなり多いようです。 巻き舌での発声ができる人とできない人ではどこが違うのか? そして巻き舌で上手く発声できるようになるにはどんな練習方法が効果的なのか調べてみました。

1. 巻き舌の練習におすすめの言葉5選

巻き舌は「ラ行」の発声方法ですから、基本的に「ラ行」が多く含まれる早口言葉で練習するのが効果的です。

、「さっぽろらーめんとろろいも」

巻き舌の練習ではかなり有名なフレーズですね。 ろ→ら、ろ→ろとラ行が連続で出現しているところが巻き舌の練習に効果があるのでしょう。 コツは最初はゆっくり、そしてどんどんスピードをアップしていくこと。 やってみると、とろろいもよりもさっぽろラーメンの時の方が巻き舌がしやすい気がします。 ぽという撥音の後に続けてラ行が出てくるというのが秘密なのかもしれませんね。 撥音からラ行への切り替えしを行うことで、普段の発音よりも舌が大きく動くのが ポイントかもしれません。

プル、プラ、プル、プラ・・・を何度も繰り返すこと

これもさっぽろらーめんと同様、撥音のパ行の後にラ行が出ることによって巻き舌になりやすくなっていると思います。 似たようなもので、「トゥル、トゥラ、トゥル、トゥラ」を繰り返すというのもありますが、これも巻き舌ができる人がやると 自然に巻き舌で発声してしまうようになります。

pru, pra, pru, pra, … tru, tra, tru, tra, … ara, oro, ara, oro, … arrrr…

上記のプル、プラと似ている早口言葉ですが、オリジナルはこっちの方かもしれません。 この早口言葉は言語学の書籍でも紹介されている言葉なので、かなり期待できると言えます。 やってみると、最後のara,oro,araのところはあまり必要がないんじゃないか?と思うかもしれませんが 人によってはこの部分の方がやりやすかったりするのかもしれません。

アブラアゲ、アブラアゲ、ブラ、ブラ、ララララララ

油揚げを使った早口言葉、単調にアブラアゲという言葉を繰り返すのではなく、徐々にラ行の割合を増やすことによって 巻き舌になっていきます。

Sopra la panca la capra campa Sotto la panca la capra crepa

ソープラ・ラ・パンカ・ラ・カープラ・カンパ ソット・ラ・パンカ・ラ・カープラ・クレーパと読みます!イタリアの早口言葉です。 イタリアやスペインなどのラテン系の言葉だと巻き舌が多く登場するから、ラテン系の国の早口言葉は かなり効果があると言われています。

2. 巻き舌の練習に早口言葉は有効か?

巻き舌ができない原因の一つとして、根本的に巻き舌のやり方が間違っているということがあります。 早口言葉でラ行の発声を多く行うことにより、巻き舌ができるようになったという人も少なくありません。 早口言葉そのものよりもラ行の発音を意識的に行うことにより巻き舌の発音に成功することも多いでしょう。 また巻き舌ができないもう一つの原因として、舌の筋力の低下があります。 早口言葉を繰り返して行うことにより、普段使われていなかった舌の筋力の強化にもつながるため 巻き舌ができるようになるといった効果以外にも活舌がよくなるといった効果も期待できます。

3. 練習しても巻き舌ができない原因

上記にも上げたように巻き舌ができない原因の大きな要因は二つ。 一つは根本的に巻き舌のやり方を間違っていること。 これが原因で巻き舌ができない人は、何かの拍子でいきなり巻き舌ができるようになります。 早口言葉やラ行の発音を注意しているうちに、突然できるようになるということが多いようです。 一度巻き舌ができるようになればそのあとは自身の体が学習しているので、特に意識をしなくても 普通に巻き舌ができるようになります。 もう一つの原因は舌の筋力の低下。 これは加齢による筋力の低下というわけではなく、もともと舌の筋力が弱いという人ということです。 そう考えると舌の筋力の低下というよりも、舌の筋力不足といった方が捉えやすいかもしれません。 この場合は何度も舌を使うことによってトレーニングし、自然に筋力をつけることで巻き舌もできるようになるでしょう。 舌の筋肉というものは、大きいものではないので、ハードなトレーニングは必要ありません。 舌をよく使う早口言葉などで筋力強化は十分可能ですので、毎日繰り返し舌の筋力をアップするということが大事なようです。 巻き舌ができないのは遺伝のせい?という質問も多いようですが 実際、巻き舌と遺伝の因果関係というものはないようです。

3-1. 巻き舌は何に生かすことができる?

最初に思い浮かぶのは、やはりラテン系の言語の習得です。 英語でも巻き舌に近い「r」の発音がありますが、これは巻き舌ができなくてもできるでしょう。 しかしイタリア語、スペイン語などは巻き舌を使った発音がかなり多いので、巻き舌ができなくても 言葉は通じますが、きれいな発音という感じにはなりません。 また直接巻き舌とは関係ありませんが、活舌が良くなり発声が聞き取りやすくなるという効果もあります。 巻き舌ができる=舌の筋力が強化されているということになるので 巻き舌ができなかったころよりも、他の言葉の発音に対してもしっかりと発音することができるようになります。

3-2. 巻き舌の仕組み

巻き舌の原理は吐く息によって口中の舌が外側に流されて、それが舌自体の筋力により元に戻る。 それをスピードを上げて繰り返して行うことにより、口中で舌が顎にたたきつけられて振動し巻き舌になるのです。

3-3. 舌の位置と形

巻き舌が出せるようになる舌の位置は、本当に感覚的なものなのですが 一般的に上あごのごく近く、舌が上あごに触れるか触れないかの1ミリ程度の場所と言われています。 巻き舌ができない人ならば、かすかに上あごに舌が触れるような感覚と覚えた方がいいかもしれません。 舌の形は、まっすぐに上あごに持っていくのではなく、心持ち内側に移動させてポジションを取るというのが最適だと言われています。

4. まとめ

ラテン系の言語やロシア語など巻き舌を多用する言葉を習得したい人にとっては、最初の関門が巻き舌の習得になるかもしれません。 文中にも書いたように舌をトレーニングすることによって巻き舌だけでなく活舌も良くなるという効果もあるので、普段から時間があるときに 早口言葉やラ行の発声を行うようにするのがオススメです。 トレーニングと言っても難しいものではありませんし、器具が必要なものでもありません。 ただ一気舌の筋力アップは望めないため、巻き舌の習得をするためには繰り返してトレーニングをするようにしましょう。