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やって良かった発声練習はハミング!プロも納得の効果や発声方法のポイント

気分が良いときに口ずさんでしまう鼻歌は「ハミング」とも呼ばれ、歌唱力の向上が期待できるテクニックのひとつです。しかし、ハミングによる練習方法や効果を知らない方もいるのではないでしょうか。 そこでこの記事では、ハミングを練習に取り入れるメリットや手順について解説します。発声方法のコツを押さえれば、効率的なスキルアップにつながるでしょう。 声を出さずに口を閉じたまま歌うのが「ハミング」です。通常の発声とは異なり、ハミングの発声方法は鼻に抜けるような声が出しやすくなります。喉への負担が少なく、ボイストレーニング前のウォーミングアップにもおすすめです。 ハミングを本格的に取り入れることで、透き通ったきれいな歌声が出せます。ハミングの感覚を維持したまま歌い続けると、喉の力加減がうまく調整できるようになるためです。ハミングにはさまざまな練習効果が期待でき、初心者から上級者まで多くの方が実践しています。

ハミングの発声練習による効果

ハミングを練習に取り入れることで得られる効果には、「腹式呼吸やミックスボイスを習得できる」「高音が発声しやすくなる」「声量が上がる」といったものがあります。ここでは、ハミングの発声練習で期待できる代表的な効果について詳しく見ていきましょう。

音程が安定する

口を閉じて発声するハミングは、通常の歌や会話のように言葉で表現しません。メロディを奏でるだけなので、正確な音程を意識しやすくなります。音程を安定させるのが苦手な方もコントロールする力を磨けるでしょう。また、音程のミスを見つけられるようになるため、実際に歌っているときに軌道修正ができます。

高音を発声しやすくなる

ハミングをすると、声が鼻に響く感覚があります。これは「鼻腔共鳴」と呼ばれ、高音を出す上で重要なテクニックです。ハミングは鼻腔共鳴の感覚をつかみやすいため、トレーニングを重ねると、普通の歌でも響かせることが可能となります。高音域が苦手な方にとって、効果的な練習方法といえるでしょう。

腹式呼吸が鍛えられる

ハミングで息継ぎをする際は、鼻から空気を一気に吸い込みます。腹部に手を当てると、吸い込むと同時に膨らむのが分かるでしょう。この呼吸方法が「腹式呼吸」で、歌唱力の向上や呼吸のコントロールに役立ちます。ボイストレーニングや歌を歌うときだけでなく、普段から腹式呼吸を意識するのがおすすめです。

声量が上がる

鼻腔共鳴や腹式呼吸を正しく行うことで、声のボリュームが大きくなります。喉に余計な負荷をかけずに、吐き出す息の量が増えるためです。声量が少ないことに悩んでいる方は、ハミングを練習しましょう。毎回録音して、声量の変化を客観的にチェックするのも効果的です。

滑舌が良くなる

ハミングを練習に取り入れれば、滑舌の改善が期待できます。鼻腔共鳴や腹式呼吸の効果が連鎖した結果でしょう。ハミングのみでは発揮されないので、他の効果も意識しながら練習を進めます。舌を早く動かす早口言葉のような滑舌改善のトレーニングも行うと、さらに効率的です。

喉を痛めにくくなる

長時間ボイストレーニングを続けていると、喉が痛くなったり声がかすれたりすることがあります。喉に力を入れ過ぎて、声帯に負担がかかっているためです。喉を壊す原因となるため、少しでも違和感があったらすぐに練習を中断しましょう。また、鼻腔共鳴を習得することで、リスクが軽減できます。

ミックスボイスの感覚を習得できる

迫力のある高音を出すには、「ミックスボイス」と呼ばれるテクニックを習得すると良いでしょう。ある一定の音を出したまま、少しずつキーを上げて感覚を覚えるのがミックスボイスの練習方法なので、ハミングによる鼻腔共鳴を取り入れるとイメージしやすくなります。音程の安定感を高め、声を厚くする効果も期待できるでしょう。

ハミングのやり方の手順は?

正しいハミングができるように、具体的なやり方を紹介します。慣れれば特に意識しなくとも、自然にハミングができるようになるでしょう。手順は以下の4つです。 ・体の力を抜き、口を閉じる ・腹部に手を当てて腹式呼吸を行う ・鼻からゆっくりと息を吸い込む ・鼻腔共鳴を意識しながら、「んー」とロングトーンで発声する 腹式呼吸と鼻腔共鳴を意識するのが重要なポイントです。息は一気に吐き出さず、一定のペースを保つことを心掛けましょう。

ハミングを練習するときのコツ

ハミングの練習を歌唱力向上につなげるには、いくつかのコツを意識することが大切です。単に声を発するのではなく、言葉や息の使い方に気を付けながら練習しましょう。ここでは、ハミングを練習する際に押さえておきたいポイントを紹介します。

Mの発音とNの発音を使い分ける

ハミングで特に意識したいのは、MとNの発音の使い分けです。「ま行」と「な行」では舌の動きや口の中の空気量に差があります。「ま」は空気を多く含んだ音、「な」は鼻で響く音です。実際に「ま」と「な」を声に出し、口の状態を維持したままハミングに移りましょう。

鼻や口の奥に振動を伝えるようにする

鼻と口の奥が振動する感覚をつかみましょう。低音から高音まで幅広い音を出してみて、舌の動きを変えながら振動を確認します。このとき、「どこに振動が伝わっているか」をチェックするのが重要なポイントです。意識的に振動を伝えられるようになると、音程が安定します。

息が漏れないようにする

正しいハミングは、音だけが出ている状態です。ハミングしながら鼻の下に手を当てて、過剰に息が漏れているなら声量を調整しましょう。必要以上に大きな音を出すと、息が漏れる原因となります。ハミングするときの適切な声量が分かれば、実際に歌うときも呼吸をコントロールしやすくなるでしょう。腹式呼吸を意識するのもコツです。

リラックスした状態で発声する

思うようにハミングできないときは、体に余計な力が入っている可能性が考えられます。落ち着いて練習できる環境を整え、無駄な力を抜くことを意識しましょう。体の力を抜けば、喉への負担を和らげる効果にもつながります。どうしても力が入ってしまう場合は、特定の音にこだわらず、自分が出しやすい音程や声量でハミングするのがおすすめです。

ハミングで発声能力を高める練習方法

ハミングに慣れてきたら、より実践的なトレーニングを取り入れましょう。発声する時間を計測したり、曲に合わせてハミングをしたりするのも上達につながる練習方法です。自信がついたところで、実際に歌ってみてもよいでしょう。ここでは、発声能力を向上させる練習方法を紹介します。

長くハミングをする

ロングトーンでも十分な声量で歌うためには、肺活量の強化が必要です。ハミングが安定してきた方は、どの程度続けられるか時間を測ってみましょう。現在の持続時間を把握したら、より長くハミングすることを目指します。途中で息を絶やさずに、一呼吸で一定の声量を維持するのがポイントです。

いろいろな音程でハミングをする

狭い音域で練習を続けている方は、低音から高音まで音域を拡大するのがおすすめです。得意な音域から離れることで、苦手な音域が認識できます。ハミングで出しにくい音域がある場合、他の音と比較しながら原因を追及しましょう。特定の音を決めてハミングすれば、音程をつかむ力も高められます。

歌に合わせてハミングをする

幅広い音域でスムーズにハミングができるようなったら、練習曲に合わせてハミングしてみましょう。鼻歌感覚ではなく、正確な音程を意識することが大切です。録音しておけば、練習中には気付かなかったミスや音程のずれが把握できます。歌詞を意識して感情を乗せると、表現力が身に付くでしょう。

ハミングの響きを保ちながら発声する

思い通りにハミングができたら、鼻腔共鳴のようなテクニックを意識して鼻や口の奥に響く感覚を常に維持できるよう心掛けましょう。感覚がつかめたら、実際に歌のトレーニングへと進みます。ハミングと歌を交互に繰り返して、喉の使い方や呼吸のコントロール方法を磨けば、しっかりと通る声が出せるようになるでしょう。

発声練習で上達したらオーディションに挑戦してみよう!

ハミングの練習で自分の歌声に自信がついた方は、本格的な活動に向けてオーディションに挑戦してみましょう。「MUSIC PLANET」は、地方にいながら参加できる遠隔オーディションを開催しています。 オーディションの参加は無料で、職業を問わず応募が可能です。音声データを送信するだけで参加できるので、オーディションに行く時間や交通費を心配せずに気軽に挑戦できます。合格後は、専属マネージャーのサポートやオリジナル楽曲提供といった体制が万全です。歌の経験が少ない方も、ぜひチャレンジしてみてください。

まとめ

ハミングは、歌唱力の向上が期待できる発声練習のひとつです。正確な音程を維持できるようになるだけでなく、歌の基本ともいえる腹式呼吸や鼻腔共鳴を習得できます。 練習を重ねて自信がついた方は「MUSIC PLANET」のボーカルオーディションへご応募ください。個々の才能を見いだし、それぞれに適した活動をサポートします。オリジナル楽曲やLIVE出演で、自分の魅力を引き出し歌手への夢を実現させましょう。