ブログトップへ

ミックスボイスとファルセットは何が違う?それぞれの特徴と練習方法を解説!

歌声の音域を広げる方法として、ミックスボイスやファルセットのトレーニングを行うケースが見られます。混同されることも多い2つの発声方法ですが、具体的な違いや練習方法が分からず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。 そこでこの記事では、ミックスボイスとファルセットそれぞれの特徴や、実践に役立つ練習方法を解説します。声が出る仕組みも含めて解説するため、イメージを描きながらトレーニングできるでしょう。表現力の向上につながる理由も併せて紹介します。

ミックスボイスとファルセットは何が違う?

発声方法として知られるミックスボイスとファルセットは、それぞれ異なる仕組みで発声するテクニックです。2種類を習得するには適切なトレーニングが必要となるため、まずはどのような特徴があるのか理解を深めておきましょう。具体的なポイントに加え、使い分けや裏声の種類について解説します。

ミックスボイスの特徴

言葉の通り、複数の声を組み合わせて発声するのが「ミックスボイス」です。普段の話し声に近い地声(チェストボイス)と、高音域で使う裏声(ファルセット)が混合したような声色を特徴としています。 「地声のような裏声」と表現されることがあるように、発声方法の中でも特殊なカテゴリといえるでしょう。地声で出せない高い音域を力強く歌うときにも活用します。低音から高音へスムーズに移行できるようになるため、なめらかな歌声にもつながる発声方法です。

ファルセットの特徴

地声が組み合わさっているミックスボイスに対し、ファルセットは細く柔らかい歌声に用いられます。厳密にはファルセット以外にも裏声の発声方法があるため、裏声の中では比較的頻度が高いテクニックであると認識しておきましょう。 発声時には少量の息を漏らし、ささやくような声で歌います。声帯への負担を軽減しやすく、透明感を増幅させるのにも効果が期待できる方法です。ファルセットが思い通りに出せるようになると、ミックスボイスも効率的に習得しやすくなります。

ミックスボイスとファルセットの使い分け

2種類の発声方法を使い分けるときは、「どのように表現したいか」が重要な判断基準です。例えば、テンポが早く力強さを伝えたい曲の場合、地声に近いミックスボイスのほうが適切といえます。美しい情景や悲しさを表現する曲であれば、ファルセットがイメージに合うでしょう。 ミックスボイスとファルセットを両方習得できると、この使い分けもスムーズに実践できます。曲調に合わせると歌いやすいため、複数ジャンルの曲を用意して練習を重ねるのがおすすめです。

その他の裏声の種類

裏声の代表的な発声方法として知られるファルセットですが、他にも2つの高音域発声法のパターンがあります。表現力の強化にも役立つため、以下の基本的な特徴を押さえておきましょう。
発声方法 特徴
ファルセット 息漏れした声で、柔らかい
ヘッドボイス 息漏れが少なく、声に芯がある
ホイッスルボイス(超ハイトーンボイス) 笛のように細く鋭い高音
特にホイッスルボイスは音域が高く、習得も難しいとされる発声方法です。J-POPであれば、ファルセットとヘッドボイスの頻度が高いといえます。

ミックスボイスの練習方法

比較的難易度が高いといわれるミックスボイスをマスターするためには、呼吸方法と発声方法それぞれの練習が必要です。腹式呼吸は基本的な呼吸方法でもあるので、普段から意識してみましょう。喉を開いたり、声帯の開閉を意識したりといった練習も大切です。5つのポイントをピックアップし、ミックスボイス習得につながる練習方法を解説します。

腹式呼吸をする

呼吸方法を意識したことがない方は、まず腹式呼吸の練習を始めるのがおすすめです。立位または座位で楽な姿勢を整え、腹部に手を当てます。以下の手順で実践してみましょう。 ・脱力した状態で息を吸う ・このとき、横隔膜の動きを意識する ・空気の出入りとともに腹部が動くよう、ゆっくり息を吐く ・リラックスしたまま数回繰り返す 息を吸ったときに腹部がへこむ場合は、腹式呼吸でなく胸式(きょうしき)呼吸になっています。息の出入りをしっかり調整できるよう、何度か繰り返して横隔膜・腹部の動きを覚えましょう。

地声と裏声の切り替え点を知る

ミックスボイスのトレーニングを活かすためには、地声と裏声が切り替わるタイミングを知ることが大切です。ブリッジ(喚声点)といわれ、音階をスムーズに移行するのにも役立ちます。 ・「あ」を低音から発声し、音程を上げていく ・裏声になる音を記録する ・「い」「う」「え」「お」の母音全てで行う ・5つのブリッジから平均的な音程をピックアップする ブリッジが明確に分かると、ミックスボイスに切り替える適切なタイミングも分かりやすくなるでしょう。特定の母音でも問題ありませんが、可能であれば5つの母音からブリッジの幅と平均的な音程を求められると安心です。

鼻腔共鳴の感覚をつかむ

ミックスボイスを適切に発声するためには、「鼻腔(びくう)共鳴」の感覚をマスターする必要があります。鼻の奥にある鼻腔を響かせることで、音階を問わず芯のある声が出せるためです。 ・鼻の付け根を軽くつまむ ・「ん」のロングトーンを発声 ・鼻が震える感覚を覚える ・「あ」や「う」など任意の言葉で繰り返す 上記の流れで感覚がつかみにくい方は、ハミング(鼻歌)で実践してみましょう。口を開けると共鳴しにくくなるため、何度も繰り返してコツを覚えます。

喉を開く

高音の美しさは、喉の開き具合が影響を及ぼしています。完全に閉じている状態では声が出ず、少しずつ開けることで空気の通り道ができます。喉から流れる空気の量で息漏れの度合いや声量が変わる仕組みです。 最初から意識して開閉をコントロールできるものではないため、リラックスした状態を心掛けましょう。喉に余分な力が入ると、十分に脱力できず喉も閉まりやすくなります。ミックスボイスに適した開き具合を維持することは、喉への負担を軽減する上でも有効です。

声帯を閉じる感覚をつかむ

喉の開閉と同時に、声帯を閉じるテクニック「声帯閉鎖」も練習しましょう。声帯を開けて発声する裏声とは異なり、ミックスボイスは閉じるのが適切な状態であるためです。 ・裏声で「んっ、んっ」と連続で発声する ・息を止め、同じように連続で発声する ・うまくできない場合は「ぐっ」と発声する ・息を止める前と止めた後が同じ声量であれば、声帯閉鎖ができている 声帯の周辺にある筋肉を使う感覚をつかむことで、声帯閉鎖もスムーズに行いやすくなります。

ファルセットの練習方法

裏声のひとつであるファルセットは、ミックスボイスに比べると難易度が低い発声方法です。ただし、正しいかたちを覚えないまま実践すると、喉に負担を与えてしまう可能性があります。ハミングも併用しながら、適切に歌えるようテクニック習得を目指しましょう。ファルセットのマスターに有効な3つの練習方法を紹介します。

ファルセットの感覚を覚える

ファルセットできれいな歌声を出すためには、正しい発声の感覚を知ることが大切です。まずは大きく息を吐き出し、この息に声を乗せるイメージで実践してみましょう。押さえておきたいポイントは以下です。 ・喉に力を入れず、脱力を心掛ける ・喉を開いた状態を意識する ・地声が混ざる場合は、一度ストップしてからリラックス状態に整える ・腹式呼吸を意識しながら発声する(腹部に手を当てる) ファルセットでも腹式呼吸は重要な要素となるため、終始意識しながら練習すると効率が良いでしょう。

ハミングをする

歌の練習でファルセットの感覚がつかみにくい場合は、ハミングを優先的に繰り返しましょう。特定の音程を出すためにも、好きな曲や得意な曲で実践するのがおすすめです。このとき喉に痛みや違和感を覚える場合は、ファルセットに不要な力が入っています。音程を少しずつ変えながら、どの音域でも喉に違和感を覚えない歌い方を習得しましょう。

声を響かせる場所を探す

音域を問わず、実際に響いたときの聞こえ方は変わります。複数の音域で発声し、思い通りに響く場所を探してみましょう。腹式呼吸で横隔膜の動きをコントロールすると、空気の量を変化させることで全体をうまく響かせやすくなります。まずは楽に出しやすい音域からスタートし、少しずつ高音にしていく方法がおすすめです。 そうして音を高く上げながら、頭頂部や眉間、鼻腔など声がよく響くポイントを探しましょう。

発声の種類を増やすことで表現が広がる!

ミックスボイスやファルセットをはじめ、歌声にはさまざまな発声方法があります。曲調や歌詞に適した歌声を披露するためには、複数の発声方法をマスターすることが必要といえるでしょう。状況に応じて使い分けることで、自分自身の感情も反映しやすくなるためです。 表現力が高まると、自由に歌える曲のジャンルも広がります。「今はスローテンポな曲しか歌えない」といった方も、テクニックが習得できれば選択肢は広がるでしょう。

ミックスボイスとファルセットをマスターして歌手を目指そう!

トレーニングの効果を実感できた方は、本格的な活動に向けて挑戦を始める選択肢もあります。歌手活動を希望しているのであれば、ぜひ「MUSIC PLANET」のオーディションへご応募ください。2つの項目に分けて、基本概要と特典・サポート内容について紹介します。

初心者にもおすすめ!「新人ボーカル発掘オーディション」

MUSIC PLANETが開催するのは、全国各地の新人ボーカルを発掘するオーディションです。エリアや時間を問わず気軽に応募できるよう、遠隔オーディションの仕組みを採用しました。パソコンやスマホから、24時間いつでも応募可能です。 応募者の歌声や音楽的な才能に着目しようと、書類審査は実施していません。履歴書の作成が苦手な方も、音声または映像データの送付で応募ができるシステムです。

オーディションに合格してプロになろう!

合格後も満足に活動を続けられるよう、充実のサポート・特典をそろえています。以下が代表的な特典内容です。 ・プロデューサーとの個人面談 ・オリジナル楽曲の制作と提供 ・プロカメラマンによるアーティスト写真撮影 ・専属マネージャーによるバックアップ ・MUSIC PLANETによるライブサポート 制作した楽曲をカラオケで配信したり、表舞台に立って披露したりといった未来も具現化できます。得意なジャンルや発声方法に合わせて楽曲を制作するため、作詞・作曲の経験がない方でも活躍の場が広がるでしょう。

まとめ

Close up of microphone in concert hall with blurred lights at background

高音域で活用できるミックスボイスやファルセットは、歌唱力を上げるためにも重要なテクニックです。効率的にマスターするために、根本的な仕組みや練習方法を押さえておきましょう。習得した発声方法の種類が増えると、より一層自分らしい歌声を強化できます。 今後歌をメインとした活動を希望している方は、ぜひMUSIC PLANET主催のオーディションへご応募ください。歌の経験を問わず、参加費や履歴書を用意する必要もありません。本格的な活動に不安がある方も、輝かしい未来に向けて一歩踏み出しましょう。