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高音がうまく続かない原因とは?息切れしにくい息継ぎのコツを紹介

高音を出し続けるには、相応の発声方法やブレス(息継ぎ)のテクニックなどが必要です。独学でも習得可能ですが、簡単とはいえないため、思うように改善できず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。 そこでこの記事では、高音を出し続けるためのコツをご紹介します。うまくいかない理由や対策のポイント、ブレス音に関する注意点についても解説するので、練習方法の見直しに役立つでしょう。

高音が続かない原因とは?

高音を出すためのトレーニングは重要ですが、うまくいかない理由を明らかにすることも大切です。どのような原因が邪魔をして高音を出し続けられないのか、複数の観点から分析しておきましょう。発声方法の改善だけでなく、ブレスの見直しが必要になるかもしれません。具体的な原因について、3つのポイントを挙げて解説します。

発声方法が間違っている

高音を出すにあたって重要なのは声帯の動きです。声帯の形を適切に維持しなければ、高音を十分に伸ばせません。そのために必要なのは、正しい発声方法の実践です。 以下のいずれかに当てはまる場合、声帯の動きをコントロールできていないため、力強く発声しても高音は出にくいでしょう。 ・声帯が締まっている、または締める筋力が弱い ・胸式呼吸で歌っている ・喉で歌っている ・顎を突き出すようにして歌っている ・口角が常に下がっている 複数のポイントが組み合わさることで、理想的な高音が出やすくなる仕組みです。例えば声帯の使い方が適切でも、姿勢の悪さが影響して歌唱力が半減することもあります。単に力を込めて歌うのではなく、基本的な条件をそろえる意識が大切です。

慣れていない

「テクニック不足」というよりは、単に「慣れていないから」という方もよく見かけます。高音の発声練習を始めたばかりの場合、仕方ないともいえるので気にする必要はありません。「高音となると緊張して上手にできない」という方も、場数を踏むことで上達を望めます。 肺活量不足も高音の失敗につながりやすい要因ですが、これも経験を積むことでレベルアップするものです。諦めずに日々のレッスンを頑張りましょう。

ブレスが苦手

ブレスのテクニック不足も、うまくいかない原因のひとつです。普段の会話より大幅に呼気の量を増やす必要があるため、ブレスのタイミングや次に吸い込む量の見極めが重要になります。途中で息が切れる、高音に十分な呼吸量がないという方は、ブレスのやり方を見直してみてはいかがでしょうか。

ブレスには2種類がある!

通常の呼吸と同じく、ブレスには口・鼻の2つの方法があります。片方に限定するのではなく、曲調や歌いやすさなどに合わせて使い分けましょう。それぞれにメリット・デメリットがあるため、使い分けをするには知識やスキルの他、判断力も重要です。ここでは、2種類のブレスの特徴について解説します。

口で行う場合

メリット デメリット
・一度に取り込む空気の量が多い ・ブレス直後の声が力強い ・口や喉がかわきやすい ・ブレスの音が目立つ ・胸式呼吸になりやすい
口でブレスを挟む場合は、鼻で行う場合に比べて空気を多く取り入れられます。一方で、喉への負担がかかりやすいのが注意点です。主な特徴を表にまとめました。 ブレス後の声量を上げたいときは、口から吸い込んだ方が効率的です。息継ぎに時間的な余裕がある場合に適した方法といえるでしょう。

鼻で行う場合

一度に吸える空気の量は少ないものの、細かい呼吸に向いているのは鼻でのブレスです。リズムが早く息継ぎしにくい曲でも、鼻から吸い込めば瞬時に次のフレーズへ移れます。ただし、呼吸音が小さく、マイクを拾いにくいのがデメリットでしょう。
メリット デメリット
・瞬時に空気を吸える ・口や喉の乾燥を防げる ・ブレスの音が静か ・腹式呼吸を維持しやすい ・口に比べて吸気量が少ない
口でのブレスよりも腹式呼吸を維持しやすい点も魅力的です。肺活量や声の太さにも影響するため、鼻でのブレスの方がメリットは多いといえます。

高音が続かない時のブレスの練習方法

高音の持続が難しいと悩んでいる方は、練習方法を見直してみてはいかがでしょうか。口と鼻とのブレスの違いを学び直し、それぞれのメリットを活かすための分析も必要です。息継ぎしにくい音源や歌詞を用意して練習するのもよいでしょう。少しずつでも苦手意識を解消できるよう、3つの練習方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

息を十分吸うためのポイント確認

高音に必要な空気を吸うためには、正しい呼吸法の実践が重要です。まずは、ボイストレーニングで基本とされる呼吸法を押さえておきましょう。 ・リラックスした状態で直立する ・胸を広げるイメージで、お腹を膨らませながら息を吸う ・腹部に手を当て、横隔膜を押し下げて息をためる 上記の流れは腹式呼吸の実践方法です。胸を広げたり横隔膜を押し下げたりといった感覚が分かりづらい場合は、横になって同じ流れで呼吸してみましょう。

曲のフレーズに合わせてブレスをする

短いフレーズでもよいので、実際の音楽に合わせて感覚をつかむ練習方法も有効です。曲をよく聞いてタイミングを覚えたら、決められたフレーズに合わせて呼吸を整えてみましょう。 ひとつのフレーズを歌い切り、次のフレーズで無理なくブレスができるよう意識します。次のブレスまでに息が切れる場合は、吐く息の量を調整しましょう。細く長い息を心掛けると、途切れやすいフレーズでも歌い続けられます。 歌い出しの呼吸も重要です。ひとつ目の音程を把握した上で、歌い出しに適した体勢を整えます。声帯や横隔膜の状態など、複数の要素を意識しながら取り組んでみましょう。少しずつフレーズを増やし、自然に歌えるよう練習を重ねます。

歌詞にブレス記号を付けて練習しても○

ブレスのタイミングがつかみづらい場合は、歌詞の場所に記号を記入するのもおすすめです。一般的には「V」を用いますが、自分が分かりやすければ何でも問題ありません。 慣れない間は歌いやすい曲で練習するのがよいでしょう。さまざまな曲で繰り返していくうち、息を吸ったり吐いたりしやすいタイミングが分かるようになります。

高音が続かない時に見直す息遣いのポイント

「どうしても高音が途切れてしまう……」という方は、息の量をコントロールする対策を練ってみましょう。歌やブレスに夢中するあまり、腹式呼吸から胸式呼吸へと変わるケースも多く見られるため注意が必要です。適切な呼吸量を意識しながら、無理なく歌い切るための息遣いのポイントを3つ挙げて解説します。

息の使用量を調整する

高音が続かない要因として、「息を吐き過ぎている」可能性が考えられます。ひとつのフレーズが極端に長いものでなければ、多くの場合、適切な範囲で歌い切れるからです。 「高音が原因で声量(呼気量)が上がってしまう」という場合は、音程を下げてから同じフレーズを歌ってみましょう。歌いやすいトーンで呼吸量を確認し、再び原曲キーに戻して歌います。複数回、繰り返して練習すると呼吸のコントロール力が上がるでしょう。

しっかりと息を吐く

高音の持続に集中し過ぎると、かえってコントロール力を失うことがあります。息の量を調整するには、ブレスの際にしっかりと吐き切ることも重要だからです。息が残った状態で新たに吸い込むと、思うように次のブレスへつなげられません。ブレスの都度リセットできるよう心掛け、吸う息と吐く息のどちらにも意識を向けましょう。

腹式呼吸で歌う

高音に関わらず、歌を歌う上で腹式呼吸をマスターすることは重要です。あいまいなままにしていると、自分でも気が付かない間に胸式呼吸で歌っているかもしれません。 無意識でも実践できる方は、横隔膜の働きが強化している証拠です。結果、呼吸もコントロールしやすくなります。肺に取り込める空気量が増幅しているため、高く太い声でも長時間持続できるようになるでしょう。早い段階で習得したい方は、日常生活でも意識して呼吸するのがおすすめです。

高音対策としてブレスを覚える時の注意点

きれいな高音を発声させたいなら、ブレスに対する評価にも目を向ける必要があります。人によっては好き嫌いが分かれるため、曲調によって使い分ける考え方もあるでしょう。また、美しいブレスを響かせるには音程の配慮も重要です。ここでは、ブレスの練習時に理解しておきたい注意点を2つご紹介します。

ブレス音は好みが分かれる

純粋な声とは異なり、吐息や呼吸音のように聞こえるのがブレスの特徴です。人によっては「ブレス音はない方が良い」という考え方もあります。 一方で、ブレスを活用すると独特な雰囲気を作り上げることも可能です。「どのような曲に使うのか」「いつ使うのか」など、歌手の声質やテクニックにも左右される点を理解しておきましょう。

音程がある

声には音程があるのと同じく、ブレスそのものにも音程があります。ブレスの音程は歌声とも関係しているため、意識することが大切です。特に、ギターやパーカッションの数が少ない静かな歌い出しでは注意した方がよいでしょう。ひとつ目の音とブレスの音を合わせることで立体感が生まれます。 コツをつかむまでは難しいかもしれませんが、歌い出しのブレスが重要であると考えましょう。フレーズとフレーズとの境界線をブレスでつなぎ、息継ぎしながら表現力を高めるテクニックもあります。とはいえ、目立ち過ぎると違和感に変わるため、あくまでも歌声をメインに表現のバリエーションを見いだしましょう。

伸びる高音と表現力あるブレスが身に付いたら腕試しを!

歌の表現力に自信が付いてきたら、その実力をプロに見てもらうのはいかがでしょうか。歌手としての本格的な活動を視野に入れている方なら、なおさらチャレンジすることをおすすめします。 そこでご紹介したいのが「MUSIC PLANET」が開催している新人歌手オーディションです。腕試しにはちょうど良く、合格すると豪華な特典やサポートを受けられます。

自宅にいながらチャレンジできるオーディションがある!

MUSIC PLANETのオーディションは、完全遠隔のシステムを構築しています。スマホなどで録音・撮影したデータを送るだけで審査を受けられるため、場所や時間を問わず挑戦しやすいといえるでしょう。都心から離れた地域に住んでいる方や、仕事などで忙しい方でも、自宅にいながらアーティストにチャレンジできます。

合格者は歌手デビューに向けプロフェッショナルが全面サポート!

合格後は、歌手デビューの実現に向けてプロデューサーや専属マネージャーがサポートします。具体的な特典・サポート内容は以下です。 ・プロデューサーとの個人面談 ・プロのトレーナーによるボイストレーニング ・オリジナル楽曲の制作・CD化 ・プロカメラマンによるアーティスト写真撮影 ・専属マネージャーの配属 ・オリジナル楽曲の配信(WEB・カラオケ) ・公式サイトの公開 ・MUSIC PLANETのLIVE支援 ・専用ライブハウスの永久無料使用権 どれも歌手デビューの夢に近づける直接的なサポートだといえます。楽しく、心強い活動になるでしょう。

まとめ

高音を長く続かせるためには、呼吸法をメインとしたボイストレーニングが重要です。ブレスの種類を理解した上で、呼吸量にも意識を向けながら練習に励みましょう。好きな曲を聞いてメモしたり、短いフレーズを繰り返したりといった練習法もおすすめです。 本格的なアーティスト活動を目指している方は、ぜひMUSIC PLANETの新人オーディションにご応募ください。気軽に挑戦できるシステムだけでなく、合格後の充実したフォロー体制も整えています。